【クトゥルフ神話TRPG】 何かが潜んでいる 【引き出しの中身】

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 探索者引き続きで遊ぶクトゥルフ神話TRPG、第三回目。今回は引き出しの中身様によるシナリオ http://coc.a.la9.jp/ 【何かが潜んでいる】を使用します。何かが潜んでいるとな……一体何が潜んでるんでしょうか、たぶんロクでも無い物だと思うんですけど。


 以下、ネタバレ有り。


 以下、ネタバレ有り。

















 今回は巻き込まれシナリオなので、探索者は有無を言わさず真冬の最中北の雪国へ行きます。(KPに)行かされます。そこでひどい目に会います。

 そこら辺PLは慣れたもので、誰もが惨劇を知ってながら、やれ温泉だスキーだの言いながらキャッキャしてます。帰ろうだとか、万が一のために圧力鍋爆弾を持っていくとか、そんな事を言う探索者は一人も居ません。もし居るのであれば、問答無用で毒入りスープを飲ませてやります。

 毒入りスープは飲ませませんが、代わりに乗っているバスがクリーチャーに激突し大破します。このままでは凍死確実なので、探索者はアレコレと対策を練ります。この時はシナリオに書かれてる通り、KPはほとんど(と言うか一切)解決策を出しませんでした。そのお陰で探索者同士でアイデアを出し合い、とても良い笑顔で意見交換してたなと思います。

 怪我人の山根俊子をもっこで運びながら、雪山のロッジへ行きます。そこで山根忠彦(本名:松本孝三。以下松本)が出てきて、色々と楽しい事を叫びながら気絶。この時彼の体に拘束跡が見つかったので、探索者はこのロッジに誰か居るのではないかと予想しました。この松本孝三を拘束した、恐ろしい第三者の存在です。

 そうなると当然、シナリオは予定されていたものから逸れて行きます。例えば、体調の悪い山根俊子が二階で休もうとするシーンですが

「いやいやまって。このロッジにはヤベー奴が居るかもしれんから、二階で一人休むのは不味い」
「そうそう、休むのであれば一階の広間にしましょう」

 ってなります。それは例え、ロッジを全て探索してもです。全部探索しても、クトゥルフやる身においては、簡単に安全宣言は出来ないのですよ。

 と言う訳で、山根俊子は一階のソファーでお休み。ただし松本は、一人で二階の自室でお休み。何でしょうこの差。顔のせいですかね。



 松本の部屋を探り、アルバムや日記などの手がかりを集めます。そしてなんとビックリ、探索者はこの時点で松本孝三の正体をほぼ見破りました。「これ本物の親子じゃないよね」ですって。いやお見事。

 その後はロッジに隠れてる人が居ないかを探し始めます。全員武器を持ち、未探索の部屋に飛び込んでは勇ましい声を上げます。怪しい奴を見つけたら武器を持ちつつ会話をしよう、がこの探索者達のモットー。知的ですね。速攻で殴り掛かったり拘束するよりは遥かに。

 まぁそんな知的なモットーに関わらず、探索者は2階の寝室でバラバラ死体を見つけます。(シナリオには『死体を発見する状況は、夜寝るときに部屋割りをする段階が良いだろう』と書かれてましたが、その時点までロッジを調べない探索者とか居るんですかね?松本に拘束跡があるのに
 その後は勢いで、二階の窓に現れるのっべらぼうを登場させます。そしてSANチェック。怖い思いをしますが、これでロッジ内でのイベントは大体済ませました。あとはロッジの外に出かけるだけですね。(!?)

 いやいや、この状況で外に出るのは怖くないですか?SAN値削る化け物見た後に外出るなんて、自殺行為もいい所です。血の気の多いKPなら即死させかねない状況ですよ。「この状況で外出るとか死にたいのか?じゃあ死ね!」とか言いながら。

 しかし外に出てくれないと証拠が集められない事になってるので、僕は露骨に外へ誘導をします。

KP「いやぁ~もう部屋を暖める燃料が無い。このままだと凍死してしまう。外にある物置へ行って、燃料を取ってこなければ(チラチラ)」

探索者「それって暖炉の燃料ですよね。それなら使わないベッドをバラして薪代わりに出来ませんか。それに燃やすのであれば、本や床板でも何でも」

KP「あーなるほど!その手があったね。確かにそれは可能だ。うんうん」

探索者「……」

KP「……」

 どうしよ。

KP「外へ……行かないと、燃料が無い……」
KP「外へ……行かないと、燃料が無い……」


探索者「分かりました。外へ行きます」

 KPと探索者の絆ってのを感じます。長年築いた信頼関係って言うんですか。これはコンベや野良セッションでは体験出来ませんね。(フフン)



 探索者はKPの泣きで外へ出ましたが、全員で行くのは止めにしました。怪我人の山根俊子を寝かしたままですし、外に出てる時に扉を閉められて追い出されるのもごめんです。外へ行くのはPC3名とNPC2名の計5名。中へ残るのはPC1名とNPC1名の計2名。こんな割り振りになりました。

 外に出た組は特に何事もなく、軽トラから証拠を集め、倉庫で物資を補給します。その際に斧だの鉈だの灯油だのを見つけたので、万が一の為にそれらを持って行く事にしました。使わないにこした事は無いんですが。

 大変なのは中へ残った組です。いきなり現れた松本が演説始めて自殺するし、その隙に乗じて山根俊子が鈍器で襲い掛かってきます。しかしこちらは男2名に対し、相手は怪我をしたレディーが1名。勝負の結果は明らかで、PCの組み付きで山根俊子を難なく取り押さえました。後は拘束しておしまいです。

 さて、そこへ襲ってくるのはザイクロトルからの怪物。ただしこの時点でロッジに突入しても他の探索者が置き去りになるので、少し待ってもらいます。外に居る探索者は白い怪物を発見した後、急いでロッジの中へ戻ります。

 するとそこで発見したのは、死亡した松本(山根俊子の偽の父)。それに拘束された山根俊子。これを見た探索者が言います。

「死んだ父親に、拘束された娘。これは……。
 山根俊子に××をしようとした際、止めに入った父親を殺したに違いない!」

 な、なんだってー!?
 でも確かにそう考えるのが一番自然です。しかしこの期に及んで、何と冷静な推理をするのでしょうか。

 こうして探索者はキャッキャと殺人事件ごっこを楽しんだ後、ザイクロトルからの怪物の対処を考えます。(なおこのキャッキャしてる間は、KPが出す謎の力により、ザイクロトルからの怪物は停止してます)

①.怪物はロッジ内に入ろうとしてる。
②.それならロッジ内に灯油を撒いておき、怪物がロッジ中央へ入ったら点火しよう。
③.ロッジが燃えてる間、外の倉庫へ避難する。ストーブ等の暖房器具と燃料は用意する。

 こんな感じです。
 灯油を撒いてる時、山根俊子に潜んでいたシャガイからの昆虫生物が飛び出してきます。しかしワンパンで撃破。そして床に落ちて痙攣してるシャガイからの昆虫生物を、念入りに鈍器で磨り潰します。

 後は怪物がロッジに入ったのを見計らって、灯油に点火。怪物は炎に包まれ、この場から逃げ去ります。



 と言う訳で、幸せなハッピーエンド。
 探索者に死者は一人もなく、無事にシナリオを終えます。皆さん、ありがとうございました。

 なお山根俊子は(シナリオ上)怪物に襲われて死ぬ筈でしたが、今回は死なずに生還を果たします。何故そうしたかと言うと、こうなった方が自然で面白いとKPが判断したからです。ただ彼女は、これからが大変でしょうね。
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【SW2.0】 新・蛮族成上り物語 その5

 前回のシナリオで我らの蛮族領が、突如謎の勢力に襲撃されました。蛮族領と言えど住民は善良で、往来の家々からはお花とパンケーキの甘い香りがします。そんな蛮族領が襲撃されたので大事件です。

 ただし続報によれば襲撃は既に終了してるらしく、今は被害にあった街を復興させてる状態らしいです。よかったよかった、悪い人なんて居なかったんだね。悪い人が居るのは僕の人族シナリオだけなんだ。

 と思いきや、PCは思わぬ依頼をされます。何でも幹部のNO1によると、

「自分の領地を攻撃した敵対勢力だが、自分の部下の可能性がある。調査して欲しい」

 自分の部下?……つまり、裏切り者ですか。いやいや、まさかこの花と道徳の蛮族領に、そのような輩が居るとは思えません。この蛮族領を支配する幹部の全員は(ただし一二三んのPC除く)協調と話し合い・愛と和平・義務と道徳を好んでおります。仲間同士で争って何になるのでしょうか?

――とは言いつつも、僕らが幹部になる時は、上の命令で仲間同士殺し合いをさせられたんだけどね。

 これは一体どういう事か?その答えはシナリオ制作者(GM)曰く

「シナリオについては、何も考えてない。蛮族シナリオだから」

 との事。

 おおっと、これは油断なりません。今まで第一の剣ライフォスの如く、もとい初代SWのマーファみたいな面してた蛮族たちが、突如ウォーハンマーの混沌みたいなキ〇〇イになっちゃうかもしれません。もしくはヒャッハーなグリーンスキンか、それとも臭くて汚いスケイブンか。

 無道は無法に似ているな、と思いながらPC一行は調査に向かうのでした。



 ここはNO1の領地。んで早速ですが、裏切り者には心当たりがあるらしいです。(!?)

 NO1には部下が四名います。裏切り者が居るのなら、この四名の中だろうとの事。
 PCはその四名の調査に向かう訳ですが、その内の三名はロクデナシの屑の自己中ばかりで、しょっちゅうPCを挑発してきます。この予想外の展開に戸惑う僕達。一体どうしたのでしょうか?優しい住民たちは混沌落ちしたのでしょうか?謎は深まるばかりです。

 そして長い調査の結果、四名全員が裏切ってた事が判明しました。

 今回の襲撃以外にも裏切り・不正行為甚だしく、金銭面で悪さしてたり死霊術に手を染めてたりと、全員がやりたい放題です。何というかねもう、ここの領主であるNO1さんの株やストップ安です。幹部会議で仲間の協調・協力を説くのも良いですが、まず自分の領地を何とかする方が先だと思います。

 こうしてPCは裏切り者の四名中三名を殺害します。依頼終了と思いきや、その裏切りを影で操る黒幕の存在が明らかになります。その正体は……

 ライフォスの神官だった!デス・バルバロイの精神で蛮族をやっつける!
 ですって。

 ライフォスの神官……?僕は少し慎重になりました。最初は「こいつは自称ライフォスの神官で、本物ではあるまい」とさえ思ってました。

 ただし魔物知識判定の結果、LV13のライフォス神官(データは邪教の大神官)だと判明しました。つまり、正真正銘のライフォス神官です。しかも高レベルの奇跡を使える、徳の高い神官です。

――え?マジでライフォスの神官なん。だとするとこれは、禁断の蛮族VS人族のシナリオなのか?

 僕はちょいとドキマギしました。(ただし事件の全容は分かってないので、早合点は禁物ですが)

 ドギマギしながら戦闘開始。
 敵は魔法でサッと逃げます。終わり。
 よし!戦死者は無し!戦わずに勝つ勝利は何よりも尊い!と偉い人が言ってた。



 と言う訳でシナリオ終了。一緒に遊んだみなさん、ありがとうございました。また次回もよろしくお願いします。

【クトゥルフ神話TRPG】 犬神憑き 【アカシック13】

 クトゥルフのセッションって戦闘少なめだからが、探索が斜めの方向に進まない限り短時間で終わるんですね。だから一日二回遊ぶのも、何ら難しくありません。

 と言う訳で、キャラ引継ぎで別のシナリオを遊びます。シナリオ名は犬神付き。最近発売されたシナリオ集「アカシック13」の最初に乗ってる奴です。


以下、ネタバレ有り。


以下、ネタバレ有り

















1.シナリオ導入

 最初に登場するNPCは、依頼人兼ヒロインの赤西(無個性)と、警官の横綱(デブのインスマス面)の二名。ちなみに僕は横綱のキャラ付けを「語尾にドスコイをつける」というきわめて安易な方法でやりました。ドスコイ、ドスコイ。
 こういう語尾でキャラ付け行うのは勢いが大切なので、KPはあやうくヒロインの赤西もドスコイ言いそうになりました。

 ともあれ赤西から探索者へ依頼が入ります。ワンちゃん探して、って奴ですね。しかしこの糞どうでもいい依頼に、探索者は苦い顔をします。
 確かにやる気が出てこないというか、あまりテンションの上がる依頼(導入)ではありませんね。緊急性があるわけでもなく、人命が危機に陥ってる訳でもなく、探索者自身の生い立ちなどに関する話でもない。だからPLが

「何か導入しょぼいな。もしかしてもっとドラマチックな導入があるの?」
「よし、ここは待ちだな」

 と感じるのも無理らかなぬ事です。
 僕はそんなPLの心情を察しながら、続けてシナリオに書いてる文をそのまま読み上げます。

――探索者は謎を解き明かし、事件を解決しようと努めるキャラクターである。

 KPの口からこれ言わせるのは半分禁じ手っぽい気もします(笑)。でもPLはこれを聞いたら

「ああ、もう導入のイベントは終わりなのねん。これは引き受ける以外にあるまいて」

 とメタ読みしてくれます。流石にここまでして依頼を受けないPLは、修槌会には居ません。(もし居るのなら速攻で毒入りスープを飲ませてやります)


2.犬神屋敷へ潜入

 低いテンションからスタートしたせいか、探索者は街での情報収集をせずに犬神屋敷へ向かいます。確かに犬の場所が分かってる以上、街で情報収集する必要はないですよね。それにワンちゃんがお腹すかせてたら可哀そうなので、なるべく早く見つけて上げたいですし。

 こうして屋敷に潜入し、NPCの警官二人と会います。横綱と八頭です。八頭は怪しさMAXなので、探索者は怪しみます。

 屋敷を探索してすぐに、怪しい影が横綱を連れ去ります。この展開に探索者はビックリ。ビックリはしましたが、ここで逃げ出す探索者は誰一人いません。探索者は誰に頼まれる訳でもなく、横綱を探そうと決意します。ここら辺のノリの良さと決意の仕方は、やっぱPL慣れてるなぁと感じます。それにヒロインの赤西より、インスマスデブの横綱の方がPLから愛されてますからね。

 この後はよくあるダンジョン型の探索シナリオです。

 部屋 → 探す → 怖い目に会ったり証拠を手に入れたりする を繰り返し、事件の全容を掴んでいきます。途中で探索者の一人が八頭を挑発しすぎて(しかもコナンの物まねをしながらだからウザさ全開)、八頭にピストルで撃たれそうになりましたが、変わった所はそれぐらいで何事もなく進んで行きました。


3.ラストの青い膿

 犬神付きが襲ってくる中、銅鏡の前で退散の儀式を行うイベント。探索者(警官の上杉)と横綱の二名が壁になり、その間に儀式を完成させます。

 儀式は一回で終わらないので、その間に壁役が犬神付きから攻撃を貰います。壁役は受け流しと回避で耐えなければなりません。

 壁役になった二名の内、探索者の方は受け流しと回避率共に高い値を持ってます。が、横綱は両方とも高くありません。警棒による受け流しが36%で、回避率に至っては何と8%。耐久力も大幅に減ってるし……死んだかな?

 しかしここで、ダイスに奇跡が宿ります。なんと横綱が、犬神付きの攻撃をすべて警棒で受け流したのです。これには場に居た全員が歓声を上げました。
 PCの活躍を華麗に奪うNPC。それはまるで、ロードス島戦記のカシューの様。(インスマス面の糞デブ横綱君は、実は剣聖カシューだった……?)

 そんな横綱の活躍があり、儀式は無事に終わります。犬神付きは宇宙へ放り出され、事件は解決。シナリオは終了。
 一緒に遊んだ皆さん、ありがとうございました。



<シナリオを終えて>

 セッション終わってから気づきました。それは【武器による受け流しの制限】です。

 受け流し出来る攻撃って、刃物による攻撃のみ可能なのです。つまり鈍器の攻撃やクリーチャーの攻撃は、武器で受け流し出来ません。ちなみに犬神の付きの攻撃は、クリーチャーの攻撃に該当します。

 あれ?そうすると横綱君死んでるね。クリーチャーの攻撃を受け流せずに死んでるね。

 でもまぁ、横綱君は剣聖カシューである事は証明されたので、受け流せないって事は無いんですけどね。だってロードス島戦記のルールではそんな制約有りませんから。横綱カシューを倒したいのなら、暗黒皇帝ベルドかカーディスかアザトースを連れて来なければなりません。

 いつかはそんなシナリオ、遊べると良いですね。

【クトゥルフ神話TRPG】 ホラーウォッチング 【引き出しの中身】

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 先月、SW2.0のキャンペーンが大円満で終了しました。しかし余韻に浸る間もなく、修槌会はすぐさま別のTRPGセッションをします。
 やるシステムは決めてます。クトゥルフ神話TRPG。実は前から遊んでみたいクトゥルフのシナリオが複数あったのです。
 そのシナリオとは

 ネットでフリーで公開されてるのに
 非常に出来が良く
 そして昔ながらの古き良さを感じられるから
 おっちゃんにクリティカルヒットする。

 そんなシナリオです。ちなみにここで言う 古き良き シナリオというのは、PLの行動の自由度が高めで、またNPCとのロールプレイが楽しめて、シナリオ解決には頭を使う、等を指します。洋ゲーのシナリオっぽいとも言えるかもしれません。つまりはこれ、非常に人を選びます。
 自由度が高め云々↑という一見凄く良いっぽい事を羅列してるように見えますが、これいい事ばかりではありません。例えば自由度の高いシナリオって、KPの負担が半端無いんですね。また探索者も「シナリオの空気を読む」能力が求められます。

「え?自由度が高いんなら探索者は自由に行動していいんでしょ?自由度ってそういうもんやん」

 と思う人も居るかもしれません。しかしその自由度というのが曲者なのです。何故かというと、この手のシナリオってのは探索者を露骨に事件へ誘導しない場合が多いのです。つまり事件の解決へは、探索者の行動力が強く求められます。待ちに徹したり、危険そうだからと二の足を踏むのは推奨されません。些細な事件だろうが自分に関係なかろうが、探索者はしっかり空気を読み

「(ピコン!)あ、ここで積極的に絡まなければシナリオ破綻するな。よし僕の探索者は好奇心旺盛なので、情報収集に行きます」

 という素敵ロールプレイを自発的にしなくてはならないのです。これは昨今流行りの 「毒入りスープ」 系における理不尽密室型のシナリオとは対極をなしてます。探索者は密室でなくても、依頼人にそれほど関心が持てなくても、持ち前の好奇心と度胸でシナリオを解決しなければなりません。

 僕も経験があるのですが、クトゥルフにおいて

危険から逃げたら勝ち、怪奇は見ない事にした方が得、暗い部屋は怖いから入らない

 と考えてるPLは一定数居ます。つまりそんな 悪霊の家に入る前から放火する ような探索者には相応しくないシナリオなのです。少し考えたら分かると思いますが、メタで危険を避けようとすれば、この手のシナリオは簡単に崩壊します。そんな探索者が増えれば、そりゃ毒入りスープ系のシナリオが増えるのは当然ですね。

 まぁチキンな探索者だけでなく頭のオカシイKPも多いので、どっちが・誰がとか不毛そのもの。話を終えます。

 ともかくこういった素敵なシナリオが、フリーで沢山配布されてるHPがあるのです。

引き出しの中身  ←クリックで飛びます。

 製作者は内山靖二郎様。クトゥルフ神話TRPGのシナリオやリプレイを多数販売してます。つまりプロの方です。そんな方のシナリオなら、クオリティの高いのは当然ですね。ありがたいありがたい。思いっきり遊ばせて貰います。

 今回はその中で、ホラーウォッチングというシナリオを遊びます。何故それかというと、現代日本&シナリオ一覧で先頭にあったから、という凄く単純な理由です。

 それでは遊びます。


  注意:ネタばれ有り

 注 意 : ネ タ ば れ 有 り












 このメンツでクトゥルフやるのは約二年ぶりです。ダイスコロコロ、サクッと探索者を作ります。

名前:上杉
PL:白猫さん
職業:警官(捜査四課のマルボウ)
出身地:―
年齢:32
POW:15 INT:13 EDU:19
↓↓↓ キャラクターシート ↓↓↓
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名前:佐山
PL:Tさん
職業:エンターテイナー
出身地:北海道
年齢:31
POW:12 INT:13 EDU:15
↓↓↓ キャラクターシート ↓↓↓
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名前:八幡
職業:放浪者(カメラマン)
PL:むぅさん
出身地:―
年齢:25
POW:15 INT:12 EDU:9
↓↓↓ キャラクターシート ↓↓↓
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名前:山本
PL:Yさん
職業:エンジニア
出身地:―
年齢:62
POW:12 INT:14 EDU:20
↓↓↓ キャラクターシート ↓↓↓
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 パッと見させてもらいましたが、八幡のEDU低すぎぃ!高い人と比べて10位差があります。すなわち技能ポイントに直すと200差が付く。今更ですが、振り直しさせた方が良かったですね。(それか最低値14とかしても良かったです)

 しかしその時はセッティングに夢中だったので、そんな気遣い出来ませんでした。またPLからも相談が無かったので、このまま進めました。こうなったら低い能力値はロールプレイでカバーして貰いましょう。

 探索者が出来たらシナリオスタート。みんな何だかんだ理由をつけて、船に乗り込みます。当然ですが、ここで船に乗るのを拒否する探索者は居ません。そんな探索者が居たら、毒入りスープを飲ませてやります。

 船に乗ったらNPCと挨拶。この一癖も二癖もあるNPCを前にして、早速探索者は警戒態勢に入ります。

「あの杉山って男みたか?この暑いのに長袖のシャツを着て肌を隠してる。もしかして鱗でも生えてるのじゃないか?」

 そんなメタ読みに、KPはワクワクが止まりません。それは探索者が、シナリオ制作者の意図した通りに杉山を疑ってるからです。これ杉山の正体が分かった時が楽しそうですね。

 シナリオは進み、翌朝になります。船の上では、釣りやら海水浴が出来たりします。しかしどの探索者も海水浴に行こうとはしません。はい、気持ちはよく分かります。海に入ると半魚人が襲ってきそうで怖いですよね。(笑)

 しかし釣りをしてる時に、不運な探索者が海に落ちてしまいます。しかも落ちる前に、STR21で対抗テストとか恐ろしい事をやってから落ちるのです。結果的に何もなかったですが、落ちた探索者は生きた心地がしなかったでしょう。これは探索者の心臓を鷲掴みにする、素敵なイベントだと思います。

 さらにシナリオは進み、深夜にディープワンが襲撃してきます。船の上をピョンピョン飛び回るディープワンは恐怖そのもので、探索者は自分の身を守るのに精一杯。ディープワンは無線機の破壊等のやって、さっさと海に帰っていきます。

 しかしその途中、NPCの森脇はディープワンを前にして奇妙な事を言います。

「わかった、あの女はくれてやる。だから、それ以上は近づかないでくれ」

 これを聞いた探索者は、森脇の連れである武宮が、邪神に捧げる生贄なのではないかと推測します。(確かにそれっぽいセリフですよね)

 なお乗客NPC三名は、全員とも正体がバレてます。森脇はホスト崩れの強請屋。武宮は頭の弱い被害者。杉山は刺青したおっさん、という風です。ちなみに杉山はグイグイ酒を飲んで酔っ払い、裸踊りしながら刺青を見せつけるという離れ業をしてのけました。何故そうなったかというと、流れでそうなったとしか……。

 まぁそんなんでNPCの正体が分かってても、探索者が生贄云々思ってしまうのは、クトゥルフユーザーならではですね。

 さてシナリオはラストに入ります。正体を表した相田が、探索者を生贄にしようと邪神の元へ向かうのです。(残念、生贄は武宮でなく探索者も含む全員でした!)
 そしてこの時、探索者が組み付きで相田をやっつけました。しかも窒息ルールを使ってす。すなわち相田は喋れないまま気絶。これで僕は、アレ?と思いました。

――相田が気絶したら、ディープワンとの会話イベント起こせないじゃん。どうしよ?

 どうしよと言っても、無理に相田を起こすのも良くないので、別の方法で事件を解決させます。
 探索者は相田の部屋に行き、不気味な像を発見します。これを棒で押してみると、クルクル回ります。すると船もそれにつられて、クルクル回ります。やった!これで船を操作して帰れる!と探索者は喜びます。こうして恐ろしい海原から無事に帰還する事が出来ました。

 ……と、シナリオの結末とは違う結末になりましたが、これはこれで味わい深かったです。特に探索者がより活躍して、より達成感を得たという点では。




 久しぶりのクトゥルフ、楽しかったです。一緒に遊んだPLの皆さん、ありがとうございました。また次回もよろしくお願いします。

 

【SW2.0】 深海の境界線

 初回の蛮族フレンズから約一年の時を得て、冒険者たちの戦いもついに最終回。キャンペーンのラストシナリオ、始まります。

 最終回のシナリオなので、メインになるのは凝ったギミックや謎めいた探索ではありません。、PCとNPCに起きた因縁に決着をつけたり、今までに起きた事件の総合性を取るための伏線回収等が主です。
 そして、戦闘はより過激に恐ろしく、となります。

~初戦~

スコーピオンジェネラルLV11×3
オーガバーサーカーLV11×1

 で、でた~。部位持ちでマギテック技能を持つ、凶悪エネミーのスコーピオン。しかも部位が四つあるジェネラルが三体!それとおまけ程度にオーガバーサーカーが一体。
 我ながら飛ばしてるなー……と思いきや、まぁいつもの如く、PCが先制取って範囲魔法をコア部に巻き込みながら連続ブッパ。弱ったコアに、ファイターとファストアクション持ちのグラップラーが攻撃し、反撃する間もなくスコーピオンジェネラルが死亡。オーガ君は怒りの反撃を行うも、次のラウンドで死亡。戦闘終了。

 う、うん。分かっていたけど。やっぱSW2.0ってこうでなくっちゃね。こう、PCの強さを存分に発揮できる、素晴らしいシステム。王道ヒロイックでハイなファンタジーって感じがよく出ています。
 え?もし先制判定が失敗したら?その時は別ゲーになります。王道ヒロイックから陰惨なホラーに早変わり。ここら辺の緩急の付け方も魅力的ですね。



 緩急の差が激しすぎて立ち眩みを覚えましたが、続けてゲームをします。

~次戦~

アンデットジェネラルLV14 剣の欠片入り
邪教の大神官LV13 剣の欠片入り

 高レベル帯の敵が2体。かつ欠片入り。これはハードな戦闘になりそうです。
 と言うわけで先制判定。PCが取った。うん、これで敗北はなくなった。(勝利するとは言ってない)
 じゃあ前衛はバフ魔法貰って突撃しましょうね~。

 ちなみに敵の隊列は

前衛:アンデットジェネラル
後衛:邪教の高司祭

 というオーソドックスなもの。後衛に攻撃するには、前衛を潰さなければならない……と思いきや、グラップラー×スカウトのPC影走りを持ってたので、いきなり後衛に攻撃を仕掛けます。ファストアクション込みの6回攻撃で、邪教の高司祭のHPは半減近く減りました。これはナイス。

 問題はアンデットジェネラル。こいつの12回の全力攻撃は、パーティーを全滅に追い込むのに十分な破壊力を持ってます。後衛が食らえば即死間違いなし。それは不味いので、ファイターは壁になりに行きます。がんばれ、ちょーがんばれ。

 いくら堅くてタフなファイターでも、12回攻撃はきついです。ちなみに金属鎧をきてる&レベル差が高いので、避けることも出来ません。あ、やばい。

「ファイター!両手武器を捨てて盾を持つんだ!そうすれば防護点が2上がる!」

 口から魂が出かかってるファイターの耳に、仲間のアドバイスが聞こえます。ファイターは12回殴られた後で「その手があったか」とばかりに両手武器を捨てて、盾を装備します。たったの2点の防護点上昇でも、12回の攻撃を防いだら24点のHPを守ることが出来ます。

 こりゃ厳しい戦いだ。死者が出るかもしれん、とPCは作戦を練ります。悩んだ末、パーティーの作戦が決まりました。

 ファイターはウィプスを召喚して回復し、とにかく耐える。なお召喚したウィプスはアンデットジェネラルに攻撃されるが、その分ファイターの被弾が減るので有り難い。
 プリーストはファイターの防護点を上げる&回復。限界まで防護点を上げるべし。
 マギシューは基本攻撃だが、ファイターが危険な場合は迷わずヒールバレット。(そしてファイターは大概危険な状況)
 グラップラーは邪教の高司祭とイチャイチャする。
 ソーサラーはバフ&邪教の高司祭に攻撃魔法。(持ってて良かった鷹の目)そして邪教の高司祭が倒れたら、アンデットジェネラルに攻撃を切り替える。

 こんな作戦ですが、はたして上手く行くのでしょうか?

 はい、この作戦は実に上手く行きました。極限まで防護点を上げたファイターは、アンデットジェネラルの攻撃を弾き返すようになります。その防護点、何と驚きの24。敵の全力攻撃のダメージが2D+22点だから、ファイターが受けるダメージは2Dー2点となります。平均5ダメージだから余裕。と思いきや、何だかんだ言って9回は攻撃されるので、結構馬鹿にならないダメージになります。塵も積もればなんとやら、です。

 そうこうしてる内に、グラップラーが邪教の高司祭を撃破します。これで回復役が居なくなったので、ソーサラーはアンデットジェネラルに魔法攻撃を集中させます。精神抵抗されますが、それでも防護点無視のダメージは大きいです。

 手の空いたグラップラーはファイターの援護に向かう、のは死ぬ可能性があるので、代わりに乱戦エリア内を行ったり来たりして敵に悪口を言います。

 その悪口の甲斐があったのかはさておき、PCは無事にアンデットジェネラルを撃破します。

 長い、長い戦いでした。50回近く攻撃されたファイターは今回のMVPです。タンク役は偉大だなぁと思える一戦でした。



 凄まじい激戦を乗り越え、いよいよラスボスとの戦闘です。

 最強の敵、しかも変身する、それはきっと恐ろしい激戦の予感……!
 と思いきや、意外にあっさり勝負がつきました。途中ラスボスの攻撃魔法をクリティカルしてヒヤっとしましたが、見所はそれ位。PCは危なげなく淡々と回復し、これまた淡々と攻撃を仕掛けます。こうして特に盛り上がる事無く、ラスボス戦は終わりました。

――あれぇ?今まで出てきた敵では最高LVだし、追加で強力な特技まで持たせてるし、お供もつけたんだけど、こんなもんなの?

 こんなもんのようです。あっけないラスボス戦。盛り上がることを期待ましたが、TRPGは小説や漫画ではないので、作者(GM)の意図しない事は多々起きます。これもそんな物の一つ。
 ちょっとトホホですが、GMが張り切り過ぎて無駄に死者を出すよりはいいかもしれません。たぶん。



 以上の戦闘をもって、キャンペーンもおしまいです。シナリオ数は8回・約一年にも及んだキャンペーンなので、戦闘は盛り上がらなくてもエンディングではそれ相応に胸キュンしました。

 最後にPCの行く末を紹介。
 英雄として活躍したPCは、ルキスラから領地と爵位を貰います。ほくほく顔で貴族になったPCも居ましたが、それを良しとせず、新たな戦場を求めて傭兵を続けるPCも居ました。行く先はダグニア地方です。

~領地と爵位を貰ったPC~

PC名:アドルフ
種族:ナイトメア
技能:ファイター、フェアリーテイマー

PC名:ギルバード
種族:エルフ
技能:ソーサラー、コンジャラー、セージ


~傭兵を続けたPC~

PC名:ミケランジェロ
種族:ミアキス
技能:グラップラー、スカウト

PC名:シャーリー
種族:バルキリー
技能:プリースト(フェトル)、ファイター、ウォーリーダー

PC名:ユーフェリア
種族:ルーンフォーク
技能:マギテック、シューター


 最も大きな冒険とは夢に生きること。
 夢を見るから人生は輝く。

 皆の行く末に幸多からん事を。

おしまい
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