【クトゥルフ神話TRPG】 ミサキバス 【アカシック13】

 舞台はバスの車内のみ
 閉鎖空間で進行する恐怖






 シナリオ集って助かりますよね。いっちょTRPGやるか!ってなっても、シナリオが無いと遊べません。いえハック&スラッシュで戦闘メインのゲームなら即興でダンジョンでも作ればいいですけど、ストーリー重視のシナリオを遊びたいのなら、そうは行きません。そしてTRPG好きの人って、大半の人はストーリー重視のシナリオを遊びたいんじゃないかと僕は思ってます。(たぶん)

 そんな時はシナリオ集を買うに限ります。GMがウンウン頭唸らせて作ったシナリオは確かに素晴らしいですけども、毎回そんな事やってたらGMの負担は半端無いですから。TRPGは楽しく遊べてなんぼですが、それは誰かの犠牲に成り立ってはいけないのです。

 と言う訳でシナリオ集【アカシック13】。今回も有り難く使用させて頂きます。



 以下、ネタバレ有り。











 以下、ネタバレ有り。
























 今回のシナリオはバスの中のみという、非常に範囲の狭いシナリオです。そこで探索者は脱出の方法を探す事になります。

 シナリオ開始と同時にバスの中に閉じ込められた探索者一行。今回はこんな感じなのね、へ―と達観した様子で探索を始めます。
 そしてNPCと会話して分かった事。

 三宅=話すだけ無駄。
 二宮=おちょーしもの。
 一条=ござる。
 
 結論、NPCと会話しても解決の糸口が見つかりません。それなら探索で手がかりを見つけたい所だけど、大切な情報がある場所は一条がしっかり守ってます。探索者達、早々に打つ手が無くなる。

 と言う訳でKPはイベントを進めます。一条が二宮を惨殺し、探索者に【一条の言う事を聞き続けるか】【一条に逆らうか】の二択を迫ったのです。しかし探索者達、約一名を除いて一条にガクブルしてます。KPはちゃんと

「一条の強さは人間の域を超えてないよ。強いっちゃ強いけど、超人とは程遠いよ」

 と伝えたのですが、一名を除きなかなか理解してもらえなかった様子。他の探索者達はきっと一条が少年ジャンプ張りの必殺技を持って、一瞬で全員を絶命し得ると考えてたようです。いやークトゥルフって怖いですね。

 しかし一条に服従ルートはKPと約一名の探索者の意図しない事なので、KPは新たにイベントを進行させます。何と一条は探索者達と個別面談を行おうとしたのです。一対一の状況を作り、意に従わない探索者を殺そうとしたのです。KPは皆殺しルート入ってますね。

 流石にまずいと感じたのか、探索者は一条に反撃を試みます。結果、一条はわずか1Rで気絶しました。弱いですね、そりゃ人間ですもの。一条は少年ジャンプ張りの必殺技を持ってませんでした。

 その後、敵対する怪物の弱点を知ります。電気ですね。そしてじゃあ感電させるために電気の施設へ誘導しようとなりますが、ここで一名の探索者が反対します。そんなの上手く行くわけない、別案がある訳じゃないけど反対だ、と。

 いやーよくあるあるですね。僕が思うに彼はストーリーの約束を理解しておらず、あまりに現実的に考えていたのではないかと思います。つまり

ゲームにおいて
大きな障害を除去した後の情報は
とても有意義なものである


 とのお約束です。これを分かってないと、ゲームをスムーズに進めるのは難しいですね。いやKPとしては、ここまで現実感たっぷりでセッションに没入してくれて嬉しい限りなのですが。

 反対する一名を宥めて、探索者は怪物を感電させる為に電気施設へ向かいます。そしてその作戦は、見事成功します。最後はバスで怪物を轢いて、無事にセッション成功です。やったね!



 今回のシナリオは次々とイベントが起こるタイプのシナリオでは無いので、少し詰まった個所があったかと思います。でもバスの中限定と言う、かなり珍しく思い切ったシチュエーションなので、他の怪物から逃げ回る様なシナリオに比べ、思い出に残りやすかったのでは無いかと思います。

 と言う訳で皆さん、また次回よろしくお願いします。
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【クトゥルフ神話TRPG】 すきばらの神 【アカシック13】

 友人を訪ねて山に向かった探索者は
 廃村に伝わる隠された信仰と
 〇〇〇の脅威に直面する


 ※ネタバレの為一部伏字





 修槌会では何度も遊んでるシナリオ集アカシック13。今回はこのシナリオ集で6番目にプレイしたシナリオになります。6番目……。このシナリオ集も、半分程度攻略した事になります。
 幾つものセッションを終えて、探索者達のクトゥルフ神話技能もグングン上がってます。このまま更に上がって、NPC化待ったなしと言う感じです。んで是非ともNPC化をして欲しいですね。もしNPC化したならキーパーは喜んで扱います。






 以下、ネタバレ有り。



 以下、ネタバレ有り。












 探索者達は共通の友人である赤坂碧から、SNSで山奥に呼び出された所から物語は始まる。(探索者さん、また共通の友人が増えたよ。やったね!) 

 んで探索者達は車で山奥の廃村までやって来る。でもそこに呼び出した赤坂は居ない。しかし赤坂が居た形跡はある。探索者達は赤坂を探す事にする。

 しばらく探してたら峰岸のおっちゃんと出会う。探索者の目の前で転んで謎の黒い水を飲んだ峰岸は、段々と異常な行動を取る様になる。そこで探索者達、峰岸の扱いについて相談する。

「何かもうダメっぽいけど、彼は赤坂の居場所を知ってるからね。とりあえず利用できるだけ利用してみよう。それにまだ助かる方法もあるかもしれないし」

 一人を除いた探索者達の考えは「彼に道案内を頼もう」だった。
 一人を除いた?そう、とある探索者は別の考えを持っていた。

「いやー信用できない。いやー信用できない。縛って放置するべきだ。いやー信用できない」

 と警戒心MAXな探索者が1人居ました。しかし結局は他の探索者達の意見に従う事になりましたが、だからといって警戒心が解ける事はありません。

「背後から殴れるようにしよう」

 と物騒な事を言ってます。はい確かに黒い水を飲んで異常行動する奴は信用できませんよね。

 ただ、僕は思うんです。笑いの神様と言うか、TRPGの神様って本当に居るんだなぁと。今回はそんな神様が、家の卓に降臨して下さいました。

 何と警戒心MAXだった探索者は、うっかり黒い水を飲んでしまったのです。これには一同、苦笑→やがて爆笑→最後は笑い疲れてニッコリ、と素晴らしい経験が出来ました。まぁ笑ってるのは他の人達だけで、当人は魂が抜けたようになってましたが。

KP「いやー凄いフラグ回収だったね。黒い水を飲んだ奴は危険だ!と言ってた人が飲んじゃうとか。何かもう小説やホラー映画見てる気分だったよ」
PL「フヒャ、フヒャヒャw」

黒い水を飲んだPL「…………」 

KP「しかし本当に美しい流れだと思います。選りによってあんたか!と僕は本気で思いました。神様って居るんですね」 
PL「フヒャ、フヒャヒャw」 

黒い水を飲んだPL「…………」 

 こんな感じで笑って、お菓子を食べて、ジュースを飲んで、僕達は楽しいひと時を過ごしました。いや1人はそうでも無かったようですが。でもまぁ、クトゥルフで探索者が不幸な目に合うなんて当たり前ですから、あまり気落ちする事ないですよ。

 と、楽しんだところでセッション再開。一行は友人の赤坂を探しに行きます。しかし黒い水を飲んだ探索者はプルプル震えながら

「行った先がカルティストの巣窟なら仲間になってやる」

 だの物騒な事を言ってます。うーんこれはリアルで正気度が減ってるようですね。あとで精神分析をしてあげましょう。

 そんなこんなでゾンビや山の獣を避けつつ、決戦の場所くちびろの穴へと到着します。そこで黒い水を飲んだ人は助かるイベントが起きます。(やったね!)探索者は正気に戻って人達と力を合わせ、無事くちびろの穴を塞ぐ事に成功します。

 なお、ここでまたNPC無双が起きた事を記しておきます。僕らのセッションってなぜNPCのダイス目が走るんですかね?

 こうして特に危険な事もなく、無事に探索を終える事に成功しました。はい、全員無事ですよ。おかしくなった探索者はいません。

 たぶん。


おしまい 

レンジャーズ・オブ・シャドウ・ディープ

 ミニチュアゲームもTRPGも、一番重要なのは面子である。一緒に遊ぶ仲間である。

 ルルブやミニチュアを揃えられても、仲間を集めるのは難しい。特にアナログゲームの中でも異質である、TRPGやミニチュアゲームではそれが躊躇だ。ボードゲーム大好きだけど、TRPGやミニチュアゲームは濃過ぎて近付けない、何か臭そう。そんな事を思ってる人も多いのではないだろうか。

 ただでさえ分母の少ないアナログゲーム。そんな人達からも距離を置かれる異質なゲームに、人を集めるのは難しい。集まったとしても大人同士の場合、時間の融通がききにくい。僕もミニチュアゲームのイベントに参加できず、涙をのんだことがある。少数である同行の士なのに、集まる事すら困難なのだ。

 TRPGはまだ良い。数年前から動画なるものが盛り上がりを見せている。動画で架空の人気キャラクター達(もちろん美男美女)が、キャッキャウフフと愛らしい笑顔を振りまきながら、オサレにゲームをしてるのだ。この非現実なゲーム風景は、宣伝効果抜群であると思う。これを見た人は、TRPGとは明るくて楽しく、みんなで盛り上げる事が出来る素敵なゲームだと思えるに違いない。(動画でTRPGを知った人が修槌会のプレイ風景を見たら口から血を吐いて死ぬ)

 ネット上で勢いを増すTRPG。それに対してミニチュアゲームはどうだろうか?ホビー雑誌の宣伝等により以前より知名度は上がったと思うが、それでもTRPGに比べたらマイナーな趣味だと言わざるを得ない。知らない人にミニチュアゲームを見せてみよう。きっとこう言うはずだ。

――凄そうだけど何か難しそう、凄そうで私に出来そうにない、凄いけど何か臭そう、絶対臭い

 僕は渇望していた。
 もっとお手軽で簡単に参加できる、優しいミニチュアゲームが出ないかと。優しいと言うが、それはミニチュアが塗装済みとかそういう事ではない。ゲーム的なルール、及び初プレイヤーとフレンドリーで遊べるミニチュアゲームを渇望してたのだ。

 ……僕の願いは叶った。フレンドリーで優しいミニチュアゲームが発売されたのだ。

 普通ミニチュアゲームと言うと、一対一でガチ対戦するのが普通だ。それは元々が将棋やチェスのように、戦争を模したゲームであるからだ。歩兵・騎兵・砲兵が入り乱れる戦場に、ゲーマーは何を求めるか?それは歴史上の戦を体現した、真剣勝負なのだと思う。

 ……と勇ましいのは結構だが、これではライト層が嫌厭してしまうのも無理はない。兵隊のミニチュアをもってアンアン叫んでる人を見たら、愛想笑いをして一歩引くのは普通の事だ。それにガチで一対一の対戦というのを、ライト層は求めていない。彼等はゲームを通して戦いと興奮を求めてる訳ではなく、会話とコミュニケーションを求めてるからだ。

 そんな協力型みたいなミニチュアゲームがあるのだろうか?それがあるのだ。しかも日本語版で発売されたのだ。

 そのゲーム名は、レンジャーズ・オブ・シャドウ・ディープ。作者はフロストグレイブという名作ミニチュアゲームを作った人で、今作も同様に名作なのを予感させてくれる。
 協力型ミニチュアゲーム……それは如何なるものか。早速僕は仲間達を集め、プレイしてみた。



 まずはちゃっちゃとセットを用意して、テンションを高める。

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 ルルブに載ってたシナリオを読んで勉強し、自分なりにアレンジしてみる。今日集まった人達はTRPG畑な人達なので、ちょいと軽いロールプレイを入れよう、なんて考えながら。

 まずはキャラクター作成だ。……ここで僕は思った。コピーしたルルブを渡して、それぞれにレンジャーを作成させるのは、やってはならない。作成自体は簡単だが、武器や特殊能力など選ぶのが多い。初めての人にこれを選ばせてはならない。

 初心者が一番怖がるのは、自分の選択が壊滅的にダメでゲーム進行を破壊してしまう事だ。足を引っ張る事を殊更嫌がる。僕は初心者の人にそういうプレッシャーを与えたくない。だから僕はこう言った。

「じゃあ今から君の分身であるレンジャーを作成するけど、それはどんなレンジャーだろうか。剣を使うのが上手いのか、魔法が得意か、それとも仲間をサポートするのが得意か。好きなように想像してくれ」

 みんなは考え初めた。そしてしばらく時間を置き、僕は再度話し始めた。

「じゃあ能力値を決めよう。まず、3点まで使ってレンジャーの能力値を増加させる事が出来る……」

 こんな感じで僕が口頭で説明しながら、レンジャーの作成を進めていった。そしてヒロイック・アビリティを選ぶ段階で、再度質問した。

「じゃあ、どんなレンジャーにしたいか決まった?……なるほど、剣士タイプがいいのね。それなら君のレンジャーは、このアビリティを取得しているよ」

 死の一撃、狂乱攻撃、受け流し、強力な一撃、魔力の鋼。

 僕が【接近戦が得意な】レンジャーに相応しいであろうアビリティを選んだ。これは一見キャラビルドの楽しみを奪ってしまう行為にも見えるが、そもそもゲームの進行はもといルールも分からない初心者に

「正しいアビリティを正しく選んでね」

 は酷に思えるのだ。もちろん

「好きにアビリティを選んでくれ!何を選んだって良いんだよ!」

 と言って選ばせる事も出来るが……僕は知っている。ゲーマー気質な人や心配性な人は、真剣な表情でアビリティを一つ一つ熟読し、長い時間をかけて選ぶ事を。遊んだこともないミニチュアゲームを想像しながら。協力型ゲームだから、自分が足を引っ張らない様に、真面目に。

 そんな胃を痛めるような光景を見るのが嫌なので、僕が各レンジャーに相応しいアビリティを用意した。自分で選ぶのは、一度経験してからでいいと思う。

 こうして3名のレンジャーと6名のコンパニオンが出来上がった。これでシナリオを開始できる。(なお僕は説明役で参加してない)



 今日も酒場でグダってるレンジャー(!?)に、ビッグな訪問者が来た。それは美しい姫様と、その護衛の一行である。姫様は過酷なシャドウ・ディープに挑む勇士を慰問しに行くのため、その道中にあるこの酒場を訪れたのだとか。

 ここでスキルロールを行いながら、軽いロールプレイを挟む。新しいレンジャー達と姫様の接見で、ダイス目に一喜一憂しながらキャラ固めを行った。大口を叩くレンジャー、斜に構えてるレンジャー、無難に受け答えるレンジャー等様々だ。

 数日後、姫様の護衛の一人が、息絶え絶えに酒場へ駆け込んできた。護衛は苦しそうな顔で言う。姫様が悪しき者共に攫われた。勇敢なレンジャー諸君、どうか姫様を救い出してほしい……。



 そんな導入を得てシナリオ開始。

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 先ずはこのシナリオのギミックを説明。姫様は護衛と塔に逃げ込んだが、そこに恐ろしい怪物が迫ってる。長くはもたない。また味方の騎士が、檻に捕えられている。

 その後は導入のスペシャルルールで【ステルス】や【トラッキング】ロールを使用する。これで敵のミニチュアを移動させたり、自分のミニチュアが移動できたりする。


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 先ずは味方の騎士を助けに行くレンジャー達。見張りを倒して【ピッキング】か【ストレングス】で檻のカギを開ける事が出来る。

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 姫様を救出すべく、巨大で邪悪なクリーチャーに挑むレンジャー達。このクリーチャーは狩りごっこ(本物)が大好きで、手には人肉饅を持ってる混沌の生き物だ。



 こうして2時間ほどで、初めてのレンジャーズ・オブ・シャドウ・ディープは終わった。一緒にプレイしたみんなありがとう。あとちょくちょくルールミスがありました。それはまた後日伝えます。

 感想だけど、これは思ったよりカジュアルなミニチュアゲームだと思った。複数人とキャッキャ遊べる珍しいタイプで、なるほどミニチュアゲームの界隈に足りない所を見事についた感じ。作者は目の付け所が良いと思います。

 これは今までミニチュアゲームに一歩引いてた人達にこそやってほしいゲームであり、またガチミニチュアゲーム勢にも気分転換するのに最適なゲームだと思う。何せ必要なのはルルブだけでお手軽ですし。(そう、2万円もするスターターセットを買う必要が無いのだ!)

 そんなレンジャーズ・オブ・シャドウ・ディープ。修槌会も今後遊んでいく予定です。

【SW2.5】 進撃の車輪

 約五か月ぶりのTさんのGMです。僕は久々のPL参加なので、ちょっとウキウキであります。

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 僕のPCはギドラという、リルドラケンの戦士です。将来の夢は王になる事……すなわちキングギドラなる事です。ついでに首が三つになればいいなとも思ってます。
 王になるため、首を三つにするためギドラの冒険が始まります。ドレイクでもゴジラでもかかって来い!と言う感じです。

 そんなギドラですが、実は大きな問題を抱えてます。それは借金です。それも結構な額です。何故借金をしたかと言うと、ギドラはAランクの剣【フランベルジュ】の魔剣がどうしても欲しくなり、借金してでも買うべきだと思ったのです。そして借金を申し込んだ先は、幼馴染である人間の女プリースト(PC)でした。

「おかねかして!たくさんでいいよ!」

 ギドラによる厚顔無恥な借金の申し込み、何とその額は5000ガメル。それを聞いた女プリーストは心底嫌そうな顔をしながらも

「まぁ、あなたとは幼馴染だし……私は後衛の回復役だから、そんなにお金使わないけど……」

 でもね、ちゃんと返してよ?と言いながら、ギドラに5000ガメル貸してしまいました。これは大変な事です。
 ギドラは借金したその日のうちに魔剣を購入しました。これでまた一歩王に近づいた!なんて言いながら。借金を返すプランなんてまるで考えてません。

 しかもギドラ、魔剣を買うために全財産を使用したので、生活費がありません。手元に残ったのは50ガメルを切っています。いざシナリオが始まった時にGMから生活費を請求されたら、彼は無銭飲食の罪で牢屋へ行く羽目になります。

 それは不味いと考えたギドラは、幼馴染の女プリーストの家へ行きます。目的は彼女の母親です。そして開口一番、こう言いました。

「おがーざーん!!ごはんちょうだい!たくさんでいいよ!」

 王とは傲慢なものなのか。それともギドラの頭がおかしいだけなのか。それはPLの僕ですら分かりません。もうギドラと言うPCは、PLの手を離れて行った感があります。

 行け、ギドラ、どこまでも遠く、遠く。
 飛べ、ギドラ、どこまでも高く、高く。



 そんな楽しいロールプレイをした後、セッションが始まります。酒場でグダってるPC一行へ、依頼が入ってきます。PCご指名の依頼です。ご指名とは偉くなったものですが、もうLV5のPCなのでそう言う事もあるのでしょう。
 指名してきたのは公式NPCの【アイリス・ハーウェス】です。こいつは王族の血を引くとっても偉い人です。だから将来王になる予定のギドラは、とても緊張しました。彼は言葉少なに挨拶をした後、姿勢をピッと正し沈黙します。まるでその姿は、寡黙で忠実な騎士の様です。そして何か質問をされれば

「騎士は文盲が良いと言われます。愚直なる騎士道と、謀は相容れぬゆえ。故に某自身も浅学であり、姫様と饒舌な談話を望むべくもありません。ご容赦を」

 なんて言いながら沈黙を守ってます。これは素の自分を隠そうとする、ギドラの薄汚い演技です。あんまり喋ると碌な事にならないと経験してるギドラは、言葉少ない誠実な騎士の真似をしてやり過ごそうとしてるのです。それにしても何が誠実な騎士でしょうか。ギドラにお金を貸した女プリーストは、彼の顔にフォースをぶち込みたくなったに違いありません。

 そんなこんなで、PCはアイリスから依頼を受ける事にしました。報酬の額が良かったですし、偉い人とのコネは更なる報酬を呼ぶのを知ってるからです。



 と言う導入から始まるシナリオ。今回は探索と戦闘メインで、交渉等はありませんでした。ハックでスラッシュな感じです。
 感想ですが、魔剣による薙ぎ払いが気持ちよかった。3体攻撃は爽快ですし、時折起こるクリティカルはなお爽快です。やっぱSW2.5は、火力全ぶりが輝くゲームなんだなと改めて思いました。

 なお手に入った報酬ですが、ギドラは1ガメルも借金返済に充てませんでした。何せ前衛と言うのは武器・防具・装飾品全てが必要なので、お金がいくらあっても足りなのです。さて次はブラックベルドだの熊の爪だの、買い物リストは増えるばかりです。

 ちなみに女プリーストに軽い呪いがかかり、心の底にある怒りを表現するというシーンが有りました。彼女、ギドラのチャランポランさに怒ってました。意外なのはそれを聞いたギドラ、割と本気でへこんでしまったのです。なんて言うか、幸せなリルドラケンですね。

 そんなシナリオ、とても楽しかったです。GMのTさん、ありがとうございます。また次回もよろしくお願いします。


【SW2.5】 落城の姫君

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 そして
 二年の月日が流れた……。

 前回のメルヘンな冒険から、二年がたちました。二年の間に冒険者達は幾多の戦いを得て、なんと建国を成します。しかも経験点は+70,000、成長は+27、所持金は+180,000という超成長をしてです。

 建国した場所は、アルフレイム大陸の北東、森林豊かなウルシラ地方です。

 そこの一角に、蛮族に支配された土地があります。元はスフパール聖鉄鎖公国の領土なのですが、20年前蛮族に奪われてしまい、以後は蛮族領となってしまいました。そして可哀想な事に、そこに居た領民は全て蛮族の奴隷にされてしまったのです。
 スフパール聖鉄鎖公国は国の威信をかけ領土奪還を目指しますが、北から魔神の襲来もあり、未だに奪還できていません。アルフレイム大陸一危険な地方ウルシラは、人族の安泰を許さないのです。

 そこへ現れたのは冒険者一行。冒険者達はスフパール聖鉄鎖公国に変わり、かの領土を蛮族の支配から解き放ちました。冒険者は多くの仲間と(出所不明な)潤沢な資金があったので、蛮族を退治する事が出来たのです。

 しかし、ああ、何という事でしょう。厚かましい冒険者達は、奪還した領土をスパフール聖鉄鎖公国に返す気は、一切ありませんでした。そして驚く事に自前で文官を雇い入れ、領民を統治して建国を宣言したのです。幸いな事に領民は、元の国より超新星の英雄である冒険者を支持しました。(もちそんそうなったのも、冒険者達の工作活動があったからですが)

 これを見たスフパール聖鉄鎖公国は、冒険者達にお願いを言います。蛮族を追い払った事には感謝するが、かの領土は我が国固有のもであり、誰のものでもない。君達を聖騎士並びに貴族として迎えるので、どうかその領土を返してくれないか?と。

 それに対して、冒険者は言いました。


 うるぜーぞ。
 この旧ソードワールドのファリスっぽい嫌われ者が何やリジャとか言う取って付けたようなテンプレNPCが何が導きの女公王だくたばれしねしねしねしね俺の〇〇の穴を見ろ。

 ちなみに国が建つには、国家が承認されるには
 複数の条件があります。

①.領土・国民・主権。永続的住民。
②.明確な領域
③.政府
④.他国と関係を取り結ぶ能力

 主にこれらの条件があります。更にこれ等に加え、他国の承認なる物が必要です。国民、領土、政府があっても、他の国々がそれを承認しなかったら、それは国では無いのです。
 このウルシラ地方で、冒険者の建国を認める(頭のおかしい)国はいるのでしょうか?実際に見てみましょう。

=反対派=
スフパール聖鉄鎖公国……言わずもがな。
セブレイ森林共和国……スパフールと友好関係にある。及びと「ちゃんと返しましょうよ」と言ってる。

=中立派=
アヴァルフ妖精諸王国連邦……意見がまとめきれてない。
ハ―ルーン魔術研究王国……最初は反対の立場だったが、冒険者の外交で中立になった。

=賛成派=
エユトルゴ騎兵国……冒険者の貢物で気をよくした上、国王が「勝ったもんが総取りじゃ」と脳筋チックな事を言った、

 何と驚きです。冒険者の建国を認める国があったのです。これで冒険者の建国は成りました。冒険者達……いえ、国王達は、このアルフレイム大陸最も危険なウルシラ地方で、さらなる冒険を続けるのです。



 という怒涛の導入から始まったセッション。これからはPCは冒険者としてではなく、国王として戦い続ける事になります。
 んで早速GMは言います。

「えーと、今回のシナリオ勝利条件に付いて言います。 【自分たちの国が富む事】。これ以外にありません。これから色んなイベントが起こるので、自分の国が有利になる様に決断をして下さい。戦って下さい。多少の無茶はGM権限で許可します。なお気になる事があったら気軽に質問をどうぞ」

 自分でも思うんですよ。これ本当にソードワールドか?って。でもTRPGにおいてGMが作りたいシナリオを作るのはきっと正しい事なので、たぶんこれもソードワールドなのです。
 僕のソードワールドは、みんなとちょっと違う。血がちょっと多く流れる、死体がちょっと多い。でもそれ、きっと良いソードワールド。

 と言う訳でPLの皆さん、血と髑髏で作られた世界にようこそ。いっぱい遊びましょ♪



 こんなシナリオでしたが、無事にハッピーエンドを迎える事が出来ました。そして当然と言いうか何というか、みんな僕が思ったより人道的なロールプレイをしてたと思います。ただ全滅しそうな決断をしようとしたPCも居ましたが、それは周りのフォローで何とか事なきを得ました。

 冒険者には冒険者の、王には王としての戦いがあります。これからもPCの冒険は続いていくので、どうぞ皆さまよろしくお願いします。(セッション後にダラダラとボドゲをやりながら。ドメモ楽しいね)


おしまい
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