【SW2.5】 進撃の車輪

 約五か月ぶりのTさんのGMです。僕は久々のPL参加なので、ちょっとウキウキであります。

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 僕のPCはギドラという、リルドラケンの戦士です。将来の夢は王になる事……すなわちキングギドラなる事です。ついでに首が三つになればいいなとも思ってます。
 王になるため、首を三つにするためギドラの冒険が始まります。ドレイクでもゴジラでもかかって来い!と言う感じです。

 そんなギドラですが、実は大きな問題を抱えてます。それは借金です。それも結構な額です。何故借金をしたかと言うと、ギドラはAランクの剣【フランベルジュ】の魔剣がどうしても欲しくなり、借金してでも買うべきだと思ったのです。そして借金を申し込んだ先は、幼馴染である人間の女プリースト(PC)でした。

「おかねかして!たくさんでいいよ!」

 ギドラによる厚顔無恥な借金の申し込み、何とその額は5000ガメル。それを聞いた女プリーストは心底嫌そうな顔をしながらも

「まぁ、あなたとは幼馴染だし……私は後衛の回復役だから、そんなにお金使わないけど……」

 でもね、ちゃんと返してよ?と言いながら、ギドラに5000ガメル貸してしまいました。これは大変な事です。
 ギドラは借金したその日のうちに魔剣を購入しました。これでまた一歩王に近づいた!なんて言いながら。借金を返すプランなんてまるで考えてません。

 しかもギドラ、魔剣を買うために全財産を使用したので、生活費がありません。手元に残ったのは50ガメルを切っています。いざシナリオが始まった時にGMから生活費を請求されたら、彼は無銭飲食の罪で牢屋へ行く羽目になります。

 それは不味いと考えたギドラは、幼馴染の女プリーストの家へ行きます。目的は彼女の母親です。そして開口一番、こう言いました。

「おがーざーん!!ごはんちょうだい!たくさんでいいよ!」

 王とは傲慢なものなのか。それともギドラの頭がおかしいだけなのか。それはPLの僕ですら分かりません。もうギドラと言うPCは、PLの手を離れて行った感があります。

 行け、ギドラ、どこまでも遠く、遠く。
 飛べ、ギドラ、どこまでも高く、高く。



 そんな楽しいロールプレイをした後、セッションが始まります。酒場でグダってるPC一行へ、依頼が入ってきます。PCご指名の依頼です。ご指名とは偉くなったものですが、もうLV5のPCなのでそう言う事もあるのでしょう。
 指名してきたのは公式NPCの【アイリス・ハーウェス】です。こいつは王族の血を引くとっても偉い人です。だから将来王になる予定のギドラは、とても緊張しました。彼は言葉少なに挨拶をした後、姿勢をピッと正し沈黙します。まるでその姿は、寡黙で忠実な騎士の様です。そして何か質問をされれば

「騎士は文盲が良いと言われます。愚直なる騎士道と、謀は相容れぬゆえ。故に某自身も浅学であり、姫様と饒舌な談話を望むべくもありません。ご容赦を」

 なんて言いながら沈黙を守ってます。これは素の自分を隠そうとする、ギドラの薄汚い演技です。あんまり喋ると碌な事にならないと経験してるギドラは、言葉少ない誠実な騎士の真似をしてやり過ごそうとしてるのです。それにしても何が誠実な騎士でしょうか。ギドラにお金を貸した女プリーストは、彼の顔にフォースをぶち込みたくなったに違いありません。

 そんなこんなで、PCはアイリスから依頼を受ける事にしました。報酬の額が良かったですし、偉い人とのコネは更なる報酬を呼ぶのを知ってるからです。



 と言う導入から始まるシナリオ。今回は探索と戦闘メインで、交渉等はありませんでした。ハックでスラッシュな感じです。
 感想ですが、魔剣による薙ぎ払いが気持ちよかった。3体攻撃は爽快ですし、時折起こるクリティカルはなお爽快です。やっぱSW2.5は、火力全ぶりが輝くゲームなんだなと改めて思いました。

 なお手に入った報酬ですが、ギドラは1ガメルも借金返済に充てませんでした。何せ前衛と言うのは武器・防具・装飾品全てが必要なので、お金がいくらあっても足りなのです。さて次はブラックベルドだの熊の爪だの、買い物リストは増えるばかりです。

 ちなみに女プリーストに軽い呪いがかかり、心の底にある怒りを表現するというシーンが有りました。彼女、ギドラのチャランポランさに怒ってました。意外なのはそれを聞いたギドラ、割と本気でへこんでしまったのです。なんて言うか、幸せなリルドラケンですね。

 そんなシナリオ、とても楽しかったです。GMのTさん、ありがとうございます。また次回もよろしくお願いします。


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【SW2.5】 落城の姫君

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 そして
 二年の月日が流れた……。

 前回のメルヘンな冒険から、二年がたちました。二年の間に冒険者達は幾多の戦いを得て、なんと建国を成します。しかも経験点は+70,000、成長は+27、所持金は+180,000という超成長をしてです。

 建国した場所は、アルフレイム大陸の北東、森林豊かなウルシラ地方です。

 そこの一角に、蛮族に支配された土地があります。元はスフパール聖鉄鎖公国の領土なのですが、20年前蛮族に奪われてしまい、以後は蛮族領となってしまいました。そして可哀想な事に、そこに居た領民は全て蛮族の奴隷にされてしまったのです。
 スフパール聖鉄鎖公国は国の威信をかけ領土奪還を目指しますが、北から魔神の襲来もあり、未だに奪還できていません。アルフレイム大陸一危険な地方ウルシラは、人族の安泰を許さないのです。

 そこへ現れたのは冒険者一行。冒険者達はスフパール聖鉄鎖公国に変わり、かの領土を蛮族の支配から解き放ちました。冒険者は多くの仲間と(出所不明な)潤沢な資金があったので、蛮族を退治する事が出来たのです。

 しかし、ああ、何という事でしょう。厚かましい冒険者達は、奪還した領土をスパフール聖鉄鎖公国に返す気は、一切ありませんでした。そして驚く事に自前で文官を雇い入れ、領民を統治して建国を宣言したのです。幸いな事に領民は、元の国より超新星の英雄である冒険者を支持しました。(もちそんそうなったのも、冒険者達の工作活動があったからですが)

 これを見たスフパール聖鉄鎖公国は、冒険者達にお願いを言います。蛮族を追い払った事には感謝するが、かの領土は我が国固有のもであり、誰のものでもない。君達を聖騎士並びに貴族として迎えるので、どうかその領土を返してくれないか?と。

 それに対して、冒険者は言いました。


 うるぜーぞ。
 この旧ソードワールドのファリスっぽい嫌われ者が何やリジャとか言う取って付けたようなテンプレNPCが何が導きの女公王だくたばれしねしねしねしね俺の〇〇の穴を見ろ。

 ちなみに国が建つには、国家が承認されるには
 複数の条件があります。

①.領土・国民・主権。永続的住民。
②.明確な領域
③.政府
④.他国と関係を取り結ぶ能力

 主にこれらの条件があります。更にこれ等に加え、他国の承認なる物が必要です。国民、領土、政府があっても、他の国々がそれを承認しなかったら、それは国では無いのです。
 このウルシラ地方で、冒険者の建国を認める(頭のおかしい)国はいるのでしょうか?実際に見てみましょう。

=反対派=
スフパール聖鉄鎖公国……言わずもがな。
セブレイ森林共和国……スパフールと友好関係にある。及びと「ちゃんと返しましょうよ」と言ってる。

=中立派=
アヴァルフ妖精諸王国連邦……意見がまとめきれてない。
ハ―ルーン魔術研究王国……最初は反対の立場だったが、冒険者の外交で中立になった。

=賛成派=
エユトルゴ騎兵国……冒険者の貢物で気をよくした上、国王が「勝ったもんが総取りじゃ」と脳筋チックな事を言った、

 何と驚きです。冒険者の建国を認める国があったのです。これで冒険者の建国は成りました。冒険者達……いえ、国王達は、このアルフレイム大陸最も危険なウルシラ地方で、さらなる冒険を続けるのです。



 という怒涛の導入から始まったセッション。これからはPCは冒険者としてではなく、国王として戦い続ける事になります。
 んで早速GMは言います。

「えーと、今回のシナリオ勝利条件に付いて言います。 【自分たちの国が富む事】。これ以外にありません。これから色んなイベントが起こるので、自分の国が有利になる様に決断をして下さい。戦って下さい。多少の無茶はGM権限で許可します。なお気になる事があったら気軽に質問をどうぞ」

 自分でも思うんですよ。これ本当にソードワールドか?って。でもTRPGにおいてGMが作りたいシナリオを作るのはきっと正しい事なので、たぶんこれもソードワールドなのです。
 僕のソードワールドは、みんなとちょっと違う。血がちょっと多く流れる、死体がちょっと多い。でもそれ、きっと良いソードワールド。

 と言う訳でPLの皆さん、血と髑髏で作られた世界にようこそ。いっぱい遊びましょ♪



 こんなシナリオでしたが、無事にハッピーエンドを迎える事が出来ました。そして当然と言いうか何というか、みんな僕が思ったより人道的なロールプレイをしてたと思います。ただ全滅しそうな決断をしようとしたPCも居ましたが、それは周りのフォローで何とか事なきを得ました。

 冒険者には冒険者の、王には王としての戦いがあります。これからもPCの冒険は続いていくので、どうぞ皆さまよろしくお願いします。(セッション後にダラダラとボドゲをやりながら。ドメモ楽しいね)


おしまい

【クトゥルフ神話TRPG】 ころさないで 【アカシック13】

【クトゥルフ神話TRPG】 ころさないで 【アカシック13】

 邪悪なるクトゥルフ神話存在と
 無垢なる少女との出会いは
 奇跡を生むのだろうか?





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 シナリオ集【アカシック13】を使用するのは今回で5回目になります。探索者は幾度も死線を超えてますが、まだ死者は出してません。探索者が手堅い判断をしてるおかげです。またKPの僕自身も、あまりに突発的で理不尽な死を与えるべきではないと思ってます。

 【アカシック13】はプロの作ったシナリオです。なのでシナリオの展開はスマートで、総合性があります。
 クトゥルフのシナリオと言うのは、大半が武力での解決を前提に作られてないので、一旦進行に詰まっちゃうと簡単に立ち往生してしまうのですね。そしてPLは「詰んだ、詰んだ」の大合唱。それを聞いたKPは「早く家に帰りたい」と思い始めます。うーんホラー。

 幾らクトゥルフでもそんなホラーはごめんなので、良質なシナリオと言うのは常に求められてます。いや変なシナリオでも遊べるときは十分遊べますが、それはKP・PL共に高いスキルを要求されるので、毎回そうなるのはちょっと厳しいかなと思います。





 以下、ネタバレ有り。



 以下、ネタバレ有り。












 いつも通り強引にシナリオ導入を行います。PCの一人は物真似芸人なのですが、NPCの佐々川守から相談事を持ち込まれます。佐々川守は最近こちらへ引っ越してきたばかりのサラリーマンです。
 聞く所によると、1人娘のアリスがここでの生活に馴染めないらしく、佐々川は心配してるようです。だからPCにお願いをします。ちょっとアリスとお話してくれないだろうか?きっとアリスの気晴らしになるだろうし、もし悩みがあるなら聞いて欲しい、との事です。

 これに対し探索者は

「そういう事なら力になってやろう」

 と快く引き受けます。はい、多少の苦笑いはあったものも、それは快く引き受けてくれました。ここで拒否するPLは修槌会には居ません。【クトゥルフ神話TRPGを遊ぶ上において】この話を引き受けるべきか・拒否するべきかという【空気を読んで判断する能力】というのをPLはしっかりと持ってます。(ありがてぇ)
 ここで

「強引すぎる展開で現実性が無い。スルーします」
「こっちが一方的に損する可能性があるので拒否」
「報酬は?俺は熟練の探索者なので一万ガメル以上でないと依頼は引き受けないよ」

 なんて言う人は居ません。いや一番下のセリフを言う人は居るかもしれませんが、ちょっと頭が混沌に侵されてるだけなので、袋被りの刑にした後火炙りすれば解決します。



 依頼、もとい相談事を引き受けた探索者は、佐々川アリスに接触しようとします。上手い事彼女を発見して声をかけようとしますが、手に自宅から持ち出された食料を持ってるのを見て、少し様子見をします。そして彼女の後をつけ、何をしてるのか調べてみます。

 彼女を追った先で、洞窟に棲んでる大型の神話生物を発見します(!?)。 運よく探索者は正気を失うことなく、アリスと会話する事を成功させます。
 彼女曰く、どうやらこの神話生物を「モフモフした愛らしい生き物」と認識してるようで、ここで飼いたいと考えてるようです。(確かにこんな神話生物、家では飼えませんね)そして両親には内緒にして欲しいと頼んできます。

 探索者は彼女と神話生物を刺激しないよう、分かった分かったハイハイ可愛いねーのイエスマン戦法で乗り切ります。その時探索者は、この大型の神話生物に、高い知能がある事に感づきました。もしかしてコイツ、会話を理解してる……?

 アリスはもっふりもふもふ満足したようで、暗くなる前に家へ帰ります。探索者もそれにならい、帰路へつきます。
 さて、これからどうしよう……探索者は頭を悩ませます。静観する考えは毛頭ありません。早めに手を打たないと、取り返しのつかない悲劇が起きてしまうと考えてるからです。



 迷ったら図書館だよね、と探索者はこの町の歴史について調べます。そしてノフケ神社の事を知り、そこの神主と接触して情報を得ようとします。
 神主は気さくな人で、探索者は聞きたい情報をどんどんと聞き出します。そして神話生物を強制的に退場させる 矢 の事を知ります。

探索者は矢が欲しい
 ↓
矢を借りたい。でも神主を説得する材料が無い
 ↓ 
泥棒する気もない
 ↓ 
そうだ神主に神話生物を見せたれ!

 というスピード感満載の方法を思いつきます。さっそく神主を洞窟に連れて行き、神話生物とご対面させます。

 化物を見た神主は悲鳴を上げて逃げ出します。そして神話生物は、自分の存在を他人に知らせた探索者に怒りを覚え、攻撃を始めます。回避の高い探索者ですが運悪く失敗し、神話生物に組み伏せられてしまいます。

KP「うーん、この神話生物、会話する事は可能なのだろうか?シナリオ集に書いてないから分からない。でも会話出来た方が楽しいから、会話できるようにしよう。いいね探索者諸君」
「アッハイ」

 KPはノリで神話生物に設定を継ぎ足します。これから緊迫した交渉が発生すると思われるので、神話生物がウーウー言ってるだけじゃ面白味が無いと判断したのです。

「お、お前喋れるのか!」

 探索者は驚きます。

「ふっふっふ、たった今そのような設定が付け加えられた。ワシは高知能だからな。と言う訳で今からお前を食ってやる」
「ま、まて!俺達はあんたを助けたくてここまで来たんだ!あんたの望みを叶えてやる!」
「ほう?貴様はワシの望みを知っているのか?それなら言ってみろ」
「この場所を、守ってやるよ!あんたをここから、追い出したりしない!」
「はい残念(カプリ)」
「ぎぃやぁーーー!!」

 適当な事を言った探索者は神話生物の怒りに触れ、カプリされました。まだ死んではいませんが、これが続くと大変です。
 神話生物は長い舌を使って、探索者の肉をほじくり返してます。温かい血にご満悦の様です。

「ま、まってください!私はあなたのシモベです!何でも言う事を聞くので、なにとぞ、なにとぞ!」
「そうか。じゃあ大人しく食われろ(カプリ)」
「ぎぃやぁーーー!!」

 探索者の説得は成功しません。このままでは探索者は死にます。

 さて、それを阻止しようと他の探索者は神主を説得し、矢を手に入れる事を成功させます。これを神話生物に突き刺せば、奴は問答無用で退場するらしいです。

 でも矢を突き刺すのには技能テストに成功しないといけません。サイコロだよりの運任せになる事を恐れた探索者は、何とかテストの成功値を上げることに苦心します。その結果、エサで神話生物の気を逸らした所で矢をブスリしよう、という作戦を思いつきます。

 探索者は手に生肉を持って、神話生物へ会いに行きます。そこでは逃げ遅れた仲間に乗っかかり、口元を真っ赤に血に染めた神話生物がいました。そしてああ、何という事でしょう、既に仲間は息をしていませんでした。

 仲間は死んだのでしょうか?いいえ、まだ死んではいません。HPがゼロになっただけです。そしてクトゥルフではHPがゼロ以下になっても、早い内に治療をしてHPをプラスにすれば、探索者は死なずに済むのです。

「ばけものめ!これでも食らえ!」

 探索者は躊躇なく神話生物へ襲い掛かります。目の前には新しいお肉、足元には温かいお肉。お肉に気を取られた神話生物は、探索者の一撃をよける事は出来ませんでした。探索者が振るった矢は一線の光となり、神話生物の胴体に突き刺さったのです。

 こうして神話生物は、この世界から去っていきます。恨みがましく探索者を睨みつけてますが、それが何だというのでしょう。探索者の胸は達成感で一杯です。

 さて神話生物を退けても、HPがゼロになった仲間が蘇る訳ではありません。みな応急手当の技能を使い、なんとか仲間を蘇生させようとします。しかし悉く失敗し、仲間は息を吹き返す様子はありません。

 仲間は、死んでしまうのでしょうか?しかしご安心あれ。ここへはNPCの神主が同行しています。その神主が応急手当の技能を持ってるのです。それも50%ほど。
 50%。一か八かにかけるのなら、十分な数値でしょう。KPは力を込めてダイスをふります。

「見せてやる!修槌会クトゥルフでお約束になりつつある

 NPC無双の力を!」

 NPC=剣聖カシュー。これは修槌会クトゥルフにおいて、避けられない事実なのであります。そして剣聖カシューこと神主は、見事応急手当てに成功させます。しかもクリティカル成功です。

 こうしてカシューの力で無事生還を果たした探索者は、無事ミッションを成功させます。危険な神話生物は街から去り、多くの人の命を救ったのです。一人ぼっちになってしまったアリスは可愛そうですが、そこは探索者が上手い事言いくるめて事なきを得るでしょう。

 と言う訳でシナリオ終了。みなさん、ありがとうございました。また次回もよろしくお願いします。






追記 シナリオ名の ころさないで って何だったの?


「実は……本来はこういうストーリーになる予定だったのです」

 僕は94ページを開いて、恐る恐るメンバーに見せます

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「何ですこのイラスト?」
「うん、神話生物とアリスが、猟銃を持った大人軍団から逃げてるイラストなんだ」
「??意味が分からない。どうしてそうなったんです?」
「それはだね、神話生物と対面しても特にアクションを起こさず放置したり、または神話生物をアリスの両親や警察に言うと、こんなストーリー展開になるんだ。ちなみにこれがメインストーリーね」

 ええ!?と驚くメンバー。

「いやいや、アレと出会って放置とかありえないから」
「人に話すにも、こちらがおかしいと思われるだけでしょう」
「はいごもっとも」

 僕もシナリオ読んでる時に思ったのです。こんな展開になるのかな?って。結果、見事なりませんでした。

「あ、分かった」

 メンバーの一人が手を打ちます。

「これ、シーンを思いついてからシナリオを作ったんだと思います。神話生物と逃避行をする少女。まずこの絵面が浮かんできて、それを合わせる様にストーリーを作ったんです。だからそこへ至る過程が多少強引なのでしょう」

 なるほどなるほど、それはありそうな話です。

「それともう一つ。先ほど僕達は『アレと出会って放置とかありえないから』と言いましたが、それはクトゥルフ神話TRPGに慣れてる人の意見であって、初心者のPLでは別意見なのでは?」
「ほうほう、すなわち神話生物と出会っても、特に解決策を思いつかなかった。そのまま様子見の放置って訳ですな。なるほど、初心者ならそうなる可能性は十分あり得ますね」

 困ったら図書館に行って町の歴史を調べる。初心者がすんなりこれを出来るとは思えません。またそれよりは警察に神話生物の退治を頼む方が、より現実的な対策でしょう。

「でも結果、僕達はメインストーリーに乗れず、シナリオ名の『ころさないで』という悲痛な声を聞けずにセッション終了してしまった訳だ。聞きたかったな、殺さないで」
「いいえ、聞けたじゃありまえんか。ころさないで」
「?アリスはそんな事言ってないよ。アリスは特にシナリオと関わる事無く、セッション終了したんだから」

「アリスじゃありません。

神話生物に食われる探索者の 『ころさないで』 が聞けたんです!」

 !!?
 その発想は無かった!

「そうか、シナリオ名の『ころさないで』は、探索者の悲鳴だったんだ!」 

 僕達はこの深いストーリーに感激したまま、ダラダラとボドゲを始めるのでした。



おしまい

【クトゥルフ神話TRPG】 黒いガレー船 【アカシック13】

 キャンプ場でバーベキューを楽しんでた探索者たちは
 思いも知れぬ恐ろしい事件に巻き込まれる



 クトゥルフ神話TRPGのセッションです。シナリオはご存知、今回もアカシック13のシナリオを使用します。

 いやー本当にシナリオ集って有難いですね。追加サプリを沢山発売してスキルや設定をテンコ盛りしても、シナリオが無いとTRPG出来ませんから。もっとシナリオ集が発売されるといいなーと思ってる次第です。

 そんなお願いをしつつ、セッションを始めます。今回は新規の探索者が居ます。探索者である警官の上杉の後輩です。戦闘を意識して作られており、警棒技能に90%振ってます。でもダメージボーナスが0なのは悲しい所。まぁそこは気合と機転で何とかして貰いましょう。いやしろ(豹変)。



 以下、ネタバレ有り。



 以下、ネタバレ有り。












 シナリオに入る前に……。

 実は探索者達。過去に五回程宇宙的恐怖に遭遇したからか、少し頭がアレレになってしまいました。具体的に言うと、普段外を出歩く際に武装するようになったのです。それは相手を傷つける凶器であったり、自身の体を守る防具であったり。

 と言うのも実はこれ、KPがPLへ示唆したんです。

「今回のシナリオは強制戦闘があるので、何らかの武装をして欲しい」

 普通、現代日本のクトゥルフ神話TRPGにおいて、過度な武装はシナリオの進行を妨げる恐れがあり、推奨はされてません。また探索者が武装する理由も必要ですね。現代日本で生活する上で、相手を殺傷する凶器は必要ないからです。(もし日頃から凶器を持ち歩いてる人がこのブログを見てたのなら、今すぐその凶器をポイしちゃって下さい)

 クトゥルフ神話TRPGをする上において何かと話題になる武装ですが、今回はKPの方から探索者へお勧めしました。曰く

――君達はもう5回も人外の化物に殺されそうになってるんで、日常から武装をする精神状態に陥っておいても不思議ではないと判断する。また今回のシナリオは丸腰だと理不尽なバットエンドになりかねない。

 こんな具合ですね。その結果、探索者は防護点が2点ほどある防刃ジャケット等を着込みます。たった2点の防具ですが、クトゥルフ神話TRPGにおいてはとても大きな数値なのです。

 さて武装した探索者は目を血ばらせながら、キャンプ場へバーベキューをしに行きます。??これを書いてる僕も訳が分からないのですが、得てして導入とはそんなものです。

 そこで可愛い女の子NPCである、小島と鳥坂の二名と仲良しになります。はい、仲良くなります。探索者は宇宙的恐怖に何度も遭遇してますが、友好的なNPCを無視したり攻撃したりはしません。こう言うバランス感覚はPLに求められるスキルの一つなのですが、修槌会のメンバーはしっかりと身に着けております。有難いぜいお前ら。

 シナリオは進行します。一行は戻ってこない小島を探しに霧の中を進みますが、そこで襲撃を受けます。トラばさみの罠と、投げ槍による攻撃です。探索者は慌てずに対処し、無事にやり過ごしました。

 小島の居場所を探すべく探索は続けるも、慎重な行動が続いたので、襲撃者は手をこまねいてます。今回は残念ながら、単独で行動する愉快な探索者は居ないのです。襲撃の機会が無いと判断し、かつある程度恐怖を煽ったとKPが判断したので、猫戦士を登場させてシナリオを進行させます。

 その後は黒いガレー船に乗り込み、無事囚われてる奴隷を決起させる事に成功させます。探索者はNPCのウルバと協力し、黒い月棲獣と戦います。ラストバトルというか、強制戦闘ですね。

 しかし探索者、武装はしても戦闘はそれほど得意ではありません。攻撃が中々当たらない。また新規の探索者は警棒での攻撃が得意ですが、与えるダメージがヘッポコすぎて敵を仕留めきれません。それに対して敵の攻撃は命中率は高くありませんが、一撃がとても重いです。どれぐらい重いかと言うと、1d10+1+1d6のダメージ位です。探索者、死ぬねこれ。

 しかしここでNPCのウルバが必殺の一撃を放ちます。槍での攻撃をクリティカルで成功させたのです。これで武器ダメージが二倍になり、見事黒い月棲獣を仕留めます。確か15点ぐらいダメージが出た記憶があるのですが、いやはや貫通武器のクリティカルはえぐいですね。

 こうしていつもの如くNPC無双で(??)探索者達は、無事ハッピーエンドを迎えます。今回は強制戦闘でヒヤリとした場面がありましたが、無事に乗り切れて良かったです。しかし探索者の諸君、安心してはならない。この世にシナリオがある限り、君達は宇宙的恐怖と戦い続けなければならないのだ。がんばれ、ちょーがんばれ。



 セッション後はカタンとかインサイダーをやってまったりと過ごしました。

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 カタンですが、今回はひたすらチャンスカードを引く戦法を実践してみました。その結果、村から街に一つも発展しないのに、見事勝利する事が出来ました。これいいですね。

 みなさん、また次回もよろしくお願いします。 

【SW2.5】 二人はフェスタス ~奇跡よ起これ!心が繋ぐ夢のオーロラ~

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 僕は以前、こんな事を言ってました。

【sw2.0】 ザイアの片腕

 ↑でも一回くらいは 「突然可愛い妖精が現れて冒険者を光の勇者に認定しつつ世界の危機を知らせてくる」 みたいなシナリオも作ってみたいと思ってます。

 こんな事を言ってたんで、実際に作ってみました。とっても可愛らしいシナリオ。いや出来上がったのは若干違うんですが、大体の所はあってるので良しとします。
 冒険者LVは8~9です。PCは前回の引き続き。めっちゃ経験点とお金を渡してます。ある程度高レベルってのは楽しいです。



 アルフレイム大陸の南部にて。
 人族と蛮族の戦争は佳境に入った。

 四名の冒険者は騎士、傭兵、義勇軍から成る混成部隊の一員となって、蛮族と戦ってた。軍の上層部からは、あまりに多種多様な混成軍で連携が取れるのかと心配されたが、その心配を吹き飛ばすかの如く、獅子奮迅の働きを見せた。信念の・信条の違いはあっても、互いの欠点をカバーしあう戦い方はどの軍にもできない事だった。

 ……その筈だった。
 少なくても、あの時までは。

 それはきっと、軍の上層部のやっかみだったのだ。冒険者たちの居る混成軍の働きにより、戦況は大きく人族に傾いてた。人族の度重なる勝利により、蛮族による恐怖もそれに伴う絶望も、過去のものになろうとしてた。
 こうして人族の軍には、余裕が出来始めていた。そして余裕が出来始めると、悲しいかな、身内同士で衝突が起こるのは必然なのだ。人は何時だって、勝利の美酒を分け合おうとしないのだ。(……少なくても一二三んが作るシナリオでは)

 そんな中で、冒険者の所属する混成軍に課せられた指令は、あまりにも無謀であった。絶望的ですらあった。
 それはわずか19名という少数で、蛮族の誇る難攻不落の砦【ヴォルフス】を陥落しろというものだった。

 これは作戦と呼べるものでは無い。自殺行為そのものである。軍の上層部は功績を上げ続ける混成軍を、作戦に託つけて始末しようとしてるのだ。

 辛い顔をしながら軍の上層部は、混成軍に檄を飛ばした。ちなみに凄い早口で。

――かの砦ヴォルフスは難攻不落であるが、それも守る兵が居ればこそ。現在は大半の兵が出払っており、防備は手薄になってる。たぶん。まさにこの瞬間こそ、かの砦を攻略する千載一遇のチャンスなのだ。たぶん。これを見逃す手はない。そこで我々は少数精鋭による奇襲で、かの砦を攻略せしめんと作戦を立てた。これを実行するのは諸君らである。健闘を祈る。

 第一の剣ライフォスの加護を。

 そう言って軍の上層部は混成軍を見送った。冒険者は思う。兵士を見送る言葉と言うのは、いつだって美しいものだ。残酷なほどに。




 こうして19名の精鋭は出陣したが、その日の内に言い争いが生じた。

 騎士のモンテスは言った。こんな自殺みたいな任務はご免である。
 傭兵のルッソは言った。糞ったれの上層部の作戦で死ぬなんてまっぴらだ。
 義勇軍のマクスは言った。この作戦は素晴らしい、人民の為に戦うべきだ。
 同じ義勇軍のヘーゲルは言った。俺は上級役人になる為武勲を上げたんだ。死んでなるものか。だが脱走兵になるにも旅発つ物がない。

 各種様々な思想が飛び交う中
 この現場を一変せめる
 大事件が起こる。

 そこで冒険者は
 血を吐くような
 ゾッとするような
 恐ろしい決断を迫られる事になる……。




 そんなシナリオ。こっからめっちゃメルヘンになります。そうですよね、一緒に遊んだPLの人達。

 どんな風になるかと思ったんですが、意外に優しいエンディングになってしまいました。今回は初手PC全滅エンドもあるかなと思ってたんですが、上手い事立ち回ってくれたんですね。やっぱ優しい世界っていいですね。

 優しい世界をもたらしてくれたPLに感謝を。(なお中盤で1名のPCが「にげるんか!にげるんか!」ってNPCを挑発してて、ああやべぇ事になったなと思いましたが、他のPCのフォローがあり結果ヤバい事になりませんでした。やったぜ)




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 最後は仲良く魚を奪い合って終わり。このゲーム猫さんが持って来てくれたんですけど、シンプルなルールながらとても面白いです。なお僕は二回連続で最下位になりました。
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