【クトゥルフ神話TRPG】 犬神憑き 【アカシック13】

 クトゥルフのセッションって戦闘少なめだからが、探索が斜めの方向に進まない限り短時間で終わるんですね。だから一日二回遊ぶのも、何ら難しくありません。

 と言う訳で、キャラ引継ぎで別のシナリオを遊びます。シナリオ名は犬神付き。最近発売されたシナリオ集「アカシック13」の最初に乗ってる奴です。


以下、ネタバレ有り。


以下、ネタバレ有り

















1.シナリオ導入

 最初に登場するNPCは、依頼人兼ヒロインの赤西(無個性)と、警官の横綱(デブのインスマス面)の二名。ちなみに僕は横綱のキャラ付けを「語尾にドスコイをつける」というきわめて安易な方法でやりました。ドスコイ、ドスコイ。
 こういう語尾でキャラ付け行うのは勢いが大切なので、KPはあやうくヒロインの赤西もドスコイ言いそうになりました。

 ともあれ赤西から探索者へ依頼が入ります。ワンちゃん探して、って奴ですね。しかしこの糞どうでもいい依頼に、探索者は苦い顔をします。
 確かにやる気が出てこないというか、あまりテンションの上がる依頼(導入)ではありませんね。緊急性があるわけでもなく、人命が危機に陥ってる訳でもなく、探索者自身の生い立ちなどに関する話でもない。だからPLが

「何か導入しょぼいな。もしかしてもっとドラマチックな導入があるの?」
「よし、ここは待ちだな」

 と感じるのも無理らかなぬ事です。
 僕はそんなPLの心情を察しながら、続けてシナリオに書いてる文をそのまま読み上げます。

――探索者は謎を解き明かし、事件を解決しようと努めるキャラクターである。

 KPの口からこれ言わせるのは半分禁じ手っぽい気もします(笑)。でもPLはこれを聞いたら

「ああ、もう導入のイベントは終わりなのねん。これは引き受ける以外にあるまいて」

 とメタ読みしてくれます。流石にここまでして依頼を受けないPLは、修槌会には居ません。(もし居るのなら速攻で毒入りスープを飲ませてやります)


2.犬神屋敷へ潜入

 低いテンションからスタートしたせいか、探索者は街での情報収集をせずに犬神屋敷へ向かいます。確かに犬の場所が分かってる以上、街で情報収集する必要はないですよね。それにワンちゃんがお腹すかせてたら可哀そうなので、なるべく早く見つけて上げたいですし。

 こうして屋敷に潜入し、NPCの警官二人と会います。横綱と八頭です。八頭は怪しさMAXなので、探索者は怪しみます。

 屋敷を探索してすぐに、怪しい影が横綱を連れ去ります。この展開に探索者はビックリ。ビックリはしましたが、ここで逃げ出す探索者は誰一人いません。探索者は誰に頼まれる訳でもなく、横綱を探そうと決意します。ここら辺のノリの良さと決意の仕方は、やっぱPL慣れてるなぁと感じます。それにヒロインの赤西より、インスマスデブの横綱の方がPLから愛されてますからね。

 この後はよくあるダンジョン型の探索シナリオです。

 部屋 → 探す → 怖い目に会ったり証拠を手に入れたりする を繰り返し、事件の全容を掴んでいきます。途中で探索者の一人が八頭を挑発しすぎて(しかもコナンの物まねをしながらだからウザさ全開)、八頭にピストルで撃たれそうになりましたが、変わった所はそれぐらいで何事もなく進んで行きました。


3.ラストの青い膿

 犬神付きが襲ってくる中、銅鏡の前で退散の儀式を行うイベント。探索者(警官の上杉)と横綱の二名が壁になり、その間に儀式を完成させます。

 儀式は一回で終わらないので、その間に壁役が犬神付きから攻撃を貰います。壁役は受け流しと回避で耐えなければなりません。

 壁役になった二名の内、探索者の方は受け流しと回避率共に高い値を持ってます。が、横綱は両方とも高くありません。警棒による受け流しが36%で、回避率に至っては何と8%。耐久力も大幅に減ってるし……死んだかな?

 しかしここで、ダイスに奇跡が宿ります。なんと横綱が、犬神付きの攻撃をすべて警棒で受け流したのです。これには場に居た全員が歓声を上げました。
 PCの活躍を華麗に奪うNPC。それはまるで、ロードス島戦記のカシューの様。(インスマス面の糞デブ横綱君は、実は剣聖カシューだった……?)

 そんな横綱の活躍があり、儀式は無事に終わります。犬神付きは宇宙へ放り出され、事件は解決。シナリオは終了。
 一緒に遊んだ皆さん、ありがとうございました。



<シナリオを終えて>

 セッション終わってから気づきました。それは【武器による受け流しの制限】です。

 受け流し出来る攻撃って、刃物による攻撃のみ可能なのです。つまり鈍器の攻撃やクリーチャーの攻撃は、武器で受け流し出来ません。ちなみに犬神の付きの攻撃は、クリーチャーの攻撃に該当します。

 あれ?そうすると横綱君死んでるね。クリーチャーの攻撃を受け流せずに死んでるね。

 でもまぁ、横綱君は剣聖カシューである事は証明されたので、受け流せないって事は無いんですけどね。だってロードス島戦記のルールではそんな制約有りませんから。横綱カシューを倒したいのなら、暗黒皇帝ベルドかカーディスかアザトースを連れて来なければなりません。

 いつかはそんなシナリオ、遊べると良いですね。
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【クトゥルフ神話TRPG】 ホラーウォッチング 【引き出しの中身】

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 先月、SW2.0のキャンペーンが大円満で終了しました。しかし余韻に浸る間もなく、修槌会はすぐさま別のTRPGセッションをします。
 やるシステムは決めてます。クトゥルフ神話TRPG。実は前から遊んでみたいクトゥルフのシナリオが複数あったのです。
 そのシナリオとは

 ネットでフリーで公開されてるのに
 非常に出来が良く
 そして昔ながらの古き良さを感じられるから
 おっちゃんにクリティカルヒットする。

 そんなシナリオです。ちなみにここで言う 古き良き シナリオというのは、PLの行動の自由度が高めで、またNPCとのロールプレイが楽しめて、シナリオ解決には頭を使う、等を指します。洋ゲーのシナリオっぽいとも言えるかもしれません。つまりはこれ、非常に人を選びます。
 自由度が高め云々↑という一見凄く良いっぽい事を羅列してるように見えますが、これいい事ばかりではありません。例えば自由度の高いシナリオって、KPの負担が半端無いんですね。また探索者も「シナリオの空気を読む」能力が求められます。

「え?自由度が高いんなら探索者は自由に行動していいんでしょ?自由度ってそういうもんやん」

 と思う人も居るかもしれません。しかしその自由度というのが曲者なのです。何故かというと、この手のシナリオってのは探索者を露骨に事件へ誘導しない場合が多いのです。つまり事件の解決へは、探索者の行動力が強く求められます。待ちに徹したり、危険そうだからと二の足を踏むのは推奨されません。些細な事件だろうが自分に関係なかろうが、探索者はしっかり空気を読み

「(ピコン!)あ、ここで積極的に絡まなければシナリオ破綻するな。よし僕の探索者は好奇心旺盛なので、情報収集に行きます」

 という素敵ロールプレイを自発的にしなくてはならないのです。これは昨今流行りの 「毒入りスープ」 系における理不尽密室型のシナリオとは対極をなしてます。探索者は密室でなくても、依頼人にそれほど関心が持てなくても、持ち前の好奇心と度胸でシナリオを解決しなければなりません。

 僕も経験があるのですが、クトゥルフにおいて

危険から逃げたら勝ち、怪奇は見ない事にした方が得、暗い部屋は怖いから入らない

 と考えてるPLは一定数居ます。つまりそんな 悪霊の家に入る前から放火する ような探索者には相応しくないシナリオなのです。少し考えたら分かると思いますが、メタで危険を避けようとすれば、この手のシナリオは簡単に崩壊します。そんな探索者が増えれば、そりゃ毒入りスープ系のシナリオが増えるのは当然ですね。

 まぁチキンな探索者だけでなく頭のオカシイKPも多いので、どっちが・誰がとか不毛そのもの。話を終えます。

 ともかくこういった素敵なシナリオが、フリーで沢山配布されてるHPがあるのです。

引き出しの中身  ←クリックで飛びます。

 製作者は内山靖二郎様。クトゥルフ神話TRPGのシナリオやリプレイを多数販売してます。つまりプロの方です。そんな方のシナリオなら、クオリティの高いのは当然ですね。ありがたいありがたい。思いっきり遊ばせて貰います。

 今回はその中で、ホラーウォッチングというシナリオを遊びます。何故それかというと、現代日本&シナリオ一覧で先頭にあったから、という凄く単純な理由です。

 それでは遊びます。


  注意:ネタばれ有り

 注 意 : ネ タ ば れ 有 り












 このメンツでクトゥルフやるのは約二年ぶりです。ダイスコロコロ、サクッと探索者を作ります。

名前:上杉
PL:白猫さん
職業:警官(捜査四課のマルボウ)
出身地:―
年齢:32
POW:15 INT:13 EDU:19
↓↓↓ キャラクターシート ↓↓↓
DSC_0259.jpg


名前:佐山
PL:Tさん
職業:エンターテイナー
出身地:北海道
年齢:31
POW:12 INT:13 EDU:15
↓↓↓ キャラクターシート ↓↓↓
DSC_0256.jpg


名前:八幡
職業:放浪者(カメラマン)
PL:むぅさん
出身地:―
年齢:25
POW:15 INT:12 EDU:9
↓↓↓ キャラクターシート ↓↓↓
DSC_0257.jpg


名前:山本
PL:Yさん
職業:エンジニア
出身地:―
年齢:62
POW:12 INT:14 EDU:20
↓↓↓ キャラクターシート ↓↓↓
DSC_0260.jpg


 パッと見させてもらいましたが、八幡のEDU低すぎぃ!高い人と比べて10位差があります。すなわち技能ポイントに直すと200差が付く。今更ですが、振り直しさせた方が良かったですね。(それか最低値14とかしても良かったです)

 しかしその時はセッティングに夢中だったので、そんな気遣い出来ませんでした。またPLからも相談が無かったので、このまま進めました。こうなったら低い能力値はロールプレイでカバーして貰いましょう。

 探索者が出来たらシナリオスタート。みんな何だかんだ理由をつけて、船に乗り込みます。当然ですが、ここで船に乗るのを拒否する探索者は居ません。そんな探索者が居たら、毒入りスープを飲ませてやります。

 船に乗ったらNPCと挨拶。この一癖も二癖もあるNPCを前にして、早速探索者は警戒態勢に入ります。

「あの杉山って男みたか?この暑いのに長袖のシャツを着て肌を隠してる。もしかして鱗でも生えてるのじゃないか?」

 そんなメタ読みに、KPはワクワクが止まりません。それは探索者が、シナリオ制作者の意図した通りに杉山を疑ってるからです。これ杉山の正体が分かった時が楽しそうですね。

 シナリオは進み、翌朝になります。船の上では、釣りやら海水浴が出来たりします。しかしどの探索者も海水浴に行こうとはしません。はい、気持ちはよく分かります。海に入ると半魚人が襲ってきそうで怖いですよね。(笑)

 しかし釣りをしてる時に、不運な探索者が海に落ちてしまいます。しかも落ちる前に、STR21で対抗テストとか恐ろしい事をやってから落ちるのです。結果的に何もなかったですが、落ちた探索者は生きた心地がしなかったでしょう。これは探索者の心臓を鷲掴みにする、素敵なイベントだと思います。

 さらにシナリオは進み、深夜にディープワンが襲撃してきます。船の上をピョンピョン飛び回るディープワンは恐怖そのもので、探索者は自分の身を守るのに精一杯。ディープワンは無線機の破壊等のやって、さっさと海に帰っていきます。

 しかしその途中、NPCの森脇はディープワンを前にして奇妙な事を言います。

「わかった、あの女はくれてやる。だから、それ以上は近づかないでくれ」

 これを聞いた探索者は、森脇の連れである武宮が、邪神に捧げる生贄なのではないかと推測します。(確かにそれっぽいセリフですよね)

 なお乗客NPC三名は、全員とも正体がバレてます。森脇はホスト崩れの強請屋。武宮は頭の弱い被害者。杉山は刺青したおっさん、という風です。ちなみに杉山はグイグイ酒を飲んで酔っ払い、裸踊りしながら刺青を見せつけるという離れ業をしてのけました。何故そうなったかというと、流れでそうなったとしか……。

 まぁそんなんでNPCの正体が分かってても、探索者が生贄云々思ってしまうのは、クトゥルフユーザーならではですね。

 さてシナリオはラストに入ります。正体を表した相田が、探索者を生贄にしようと邪神の元へ向かうのです。(残念、生贄は武宮でなく探索者も含む全員でした!)
 そしてこの時、探索者が組み付きで相田をやっつけました。しかも窒息ルールを使ってす。すなわち相田は喋れないまま気絶。これで僕は、アレ?と思いました。

――相田が気絶したら、ディープワンとの会話イベント起こせないじゃん。どうしよ?

 どうしよと言っても、無理に相田を起こすのも良くないので、別の方法で事件を解決させます。
 探索者は相田の部屋に行き、不気味な像を発見します。これを棒で押してみると、クルクル回ります。すると船もそれにつられて、クルクル回ります。やった!これで船を操作して帰れる!と探索者は喜びます。こうして恐ろしい海原から無事に帰還する事が出来ました。

 ……と、シナリオの結末とは違う結末になりましたが、これはこれで味わい深かったです。特に探索者がより活躍して、より達成感を得たという点では。




 久しぶりのクトゥルフ、楽しかったです。一緒に遊んだPLの皆さん、ありがとうございました。また次回もよろしくお願いします。

 

【SW2.0】 深海の境界線

 初回の蛮族フレンズから約一年の時を得て、冒険者たちの戦いもついに最終回。キャンペーンのラストシナリオ、始まります。

 最終回のシナリオなので、メインになるのは凝ったギミックや謎めいた探索ではありません。、PCとNPCに起きた因縁に決着をつけたり、今までに起きた事件の総合性を取るための伏線回収等が主です。
 そして、戦闘はより過激に恐ろしく、となります。

~初戦~

スコーピオンジェネラルLV11×3
オーガバーサーカーLV11×1

 で、でた~。部位持ちでマギテック技能を持つ、凶悪エネミーのスコーピオン。しかも部位が四つあるジェネラルが三体!それとおまけ程度にオーガバーサーカーが一体。
 我ながら飛ばしてるなー……と思いきや、まぁいつもの如く、PCが先制取って範囲魔法をコア部に巻き込みながら連続ブッパ。弱ったコアに、ファイターとファストアクション持ちのグラップラーが攻撃し、反撃する間もなくスコーピオンジェネラルが死亡。オーガ君は怒りの反撃を行うも、次のラウンドで死亡。戦闘終了。

 う、うん。分かっていたけど。やっぱSW2.0ってこうでなくっちゃね。こう、PCの強さを存分に発揮できる、素晴らしいシステム。王道ヒロイックでハイなファンタジーって感じがよく出ています。
 え?もし先制判定が失敗したら?その時は別ゲーになります。王道ヒロイックから陰惨なホラーに早変わり。ここら辺の緩急の付け方も魅力的ですね。



 緩急の差が激しすぎて立ち眩みを覚えましたが、続けてゲームをします。

~次戦~

アンデットジェネラルLV14 剣の欠片入り
邪教の大神官LV13 剣の欠片入り

 高レベル帯の敵が2体。かつ欠片入り。これはハードな戦闘になりそうです。
 と言うわけで先制判定。PCが取った。うん、これで敗北はなくなった。(勝利するとは言ってない)
 じゃあ前衛はバフ魔法貰って突撃しましょうね~。

 ちなみに敵の隊列は

前衛:アンデットジェネラル
後衛:邪教の高司祭

 というオーソドックスなもの。後衛に攻撃するには、前衛を潰さなければならない……と思いきや、グラップラー×スカウトのPC影走りを持ってたので、いきなり後衛に攻撃を仕掛けます。ファストアクション込みの6回攻撃で、邪教の高司祭のHPは半減近く減りました。これはナイス。

 問題はアンデットジェネラル。こいつの12回の全力攻撃は、パーティーを全滅に追い込むのに十分な破壊力を持ってます。後衛が食らえば即死間違いなし。それは不味いので、ファイターは壁になりに行きます。がんばれ、ちょーがんばれ。

 いくら堅くてタフなファイターでも、12回攻撃はきついです。ちなみに金属鎧をきてる&レベル差が高いので、避けることも出来ません。あ、やばい。

「ファイター!両手武器を捨てて盾を持つんだ!そうすれば防護点が2上がる!」

 口から魂が出かかってるファイターの耳に、仲間のアドバイスが聞こえます。ファイターは12回殴られた後で「その手があったか」とばかりに両手武器を捨てて、盾を装備します。たったの2点の防護点上昇でも、12回の攻撃を防いだら24点のHPを守ることが出来ます。

 こりゃ厳しい戦いだ。死者が出るかもしれん、とPCは作戦を練ります。悩んだ末、パーティーの作戦が決まりました。

 ファイターはウィプスを召喚して回復し、とにかく耐える。なお召喚したウィプスはアンデットジェネラルに攻撃されるが、その分ファイターの被弾が減るので有り難い。
 プリーストはファイターの防護点を上げる&回復。限界まで防護点を上げるべし。
 マギシューは基本攻撃だが、ファイターが危険な場合は迷わずヒールバレット。(そしてファイターは大概危険な状況)
 グラップラーは邪教の高司祭とイチャイチャする。
 ソーサラーはバフ&邪教の高司祭に攻撃魔法。(持ってて良かった鷹の目)そして邪教の高司祭が倒れたら、アンデットジェネラルに攻撃を切り替える。

 こんな作戦ですが、はたして上手く行くのでしょうか?

 はい、この作戦は実に上手く行きました。極限まで防護点を上げたファイターは、アンデットジェネラルの攻撃を弾き返すようになります。その防護点、何と驚きの24。敵の全力攻撃のダメージが2D+22点だから、ファイターが受けるダメージは2Dー2点となります。平均5ダメージだから余裕。と思いきや、何だかんだ言って9回は攻撃されるので、結構馬鹿にならないダメージになります。塵も積もればなんとやら、です。

 そうこうしてる内に、グラップラーが邪教の高司祭を撃破します。これで回復役が居なくなったので、ソーサラーはアンデットジェネラルに魔法攻撃を集中させます。精神抵抗されますが、それでも防護点無視のダメージは大きいです。

 手の空いたグラップラーはファイターの援護に向かう、のは死ぬ可能性があるので、代わりに乱戦エリア内を行ったり来たりして敵に悪口を言います。

 その悪口の甲斐があったのかはさておき、PCは無事にアンデットジェネラルを撃破します。

 長い、長い戦いでした。50回近く攻撃されたファイターは今回のMVPです。タンク役は偉大だなぁと思える一戦でした。



 凄まじい激戦を乗り越え、いよいよラスボスとの戦闘です。

 最強の敵、しかも変身する、それはきっと恐ろしい激戦の予感……!
 と思いきや、意外にあっさり勝負がつきました。途中ラスボスの攻撃魔法をクリティカルしてヒヤっとしましたが、見所はそれ位。PCは危なげなく淡々と回復し、これまた淡々と攻撃を仕掛けます。こうして特に盛り上がる事無く、ラスボス戦は終わりました。

――あれぇ?今まで出てきた敵では最高LVだし、追加で強力な特技まで持たせてるし、お供もつけたんだけど、こんなもんなの?

 こんなもんのようです。あっけないラスボス戦。盛り上がることを期待ましたが、TRPGは小説や漫画ではないので、作者(GM)の意図しない事は多々起きます。これもそんな物の一つ。
 ちょっとトホホですが、GMが張り切り過ぎて無駄に死者を出すよりはいいかもしれません。たぶん。



 以上の戦闘をもって、キャンペーンもおしまいです。シナリオ数は8回・約一年にも及んだキャンペーンなので、戦闘は盛り上がらなくてもエンディングではそれ相応に胸キュンしました。

 最後にPCの行く末を紹介。
 英雄として活躍したPCは、ルキスラから領地と爵位を貰います。ほくほく顔で貴族になったPCも居ましたが、それを良しとせず、新たな戦場を求めて傭兵を続けるPCも居ました。行く先はダグニア地方です。

~領地と爵位を貰ったPC~

PC名:アドルフ
種族:ナイトメア
技能:ファイター、フェアリーテイマー

PC名:ギルバード
種族:エルフ
技能:ソーサラー、コンジャラー、セージ


~傭兵を続けたPC~

PC名:ミケランジェロ
種族:ミアキス
技能:グラップラー、スカウト

PC名:シャーリー
種族:バルキリー
技能:プリースト(フェトル)、ファイター、ウォーリーダー

PC名:ユーフェリア
種族:ルーンフォーク
技能:マギテック、シューター


 最も大きな冒険とは夢に生きること。
 夢を見るから人生は輝く。

 皆の行く末に幸多からん事を。

おしまい

新・蛮族成上り物語 その4

 バルバロスヒャッハー!……でなく
 バルバロスキャッキャ(σ≧▽≦)σシナリオ四回目。今回もPCは、蛮族の平和を守るため頑張ります。

 前回のシナリオで、我が蛮族領の幹部NO1とNO2が険悪らしいことが分かりました。なので早速調停に乗り出します。場所はNO3が用意した歓楽街。ここで楽しんで嫌な事は忘れちゃおう!ってな感じです。

 PCも末席とはいえ幹部の一員です。この調停に同席し、いさかいを納めなければなりません。間違っても

「お前らまどろっこしいな。戦神ダルクレムの名の元に正々堂々と戦え」

 なんて煽ってはいけません。そんな事が許されるのは僕の人族シナリオだけ(!?)です。

 ここで少しパーティーの紹介。パーティー名は雪月花といい、宝なヅカーをモチーフにしてます。んでその名の由来通り、人族の美少女のみ(ただし全員奴隷)で構成された劇団を持ってます。
 劇団と言っても歌劇団なので、歌っと踊ってお芝居をします。今回はこの歌劇団を使って、平和なムードを作り出そうと考えました。

 そんで幹部一同が集まり、仲良くなるための会合が開かれます。
 NO1もNO2も苦い顔をしてますが、ちゃんと来てます。苦い顔をしてますが、ここは我らの作った劇を見てホッコリしてもらいましょう。という訳で早速上映に入ります。

 題名は

「ブラクザバスは見た。本当は仲良しだったダルクレムとザールギアス」

 です。神話の伝えるところによれば、ザールギアスはダルクレムからイグニスを簒奪し、以後両者は血みどろの戦いを繰り広げたと言われてます。
 でもそれははたして真実なのでしょうか?雪月花の解釈のよれば、必ずしもそうとは言い切れないようです。

 ではその真実とはいかなる物なのでしょうか?
 劇を通して見てみましょう。



「ダルクレム君ごめんね。勝手にイグニス盗っちゃって」
「いいってザールギアス君。これはみんなの物さ。独り占めなんて良くなかったんだ」
「ダルクレム君……」
「ザールキアス君……」

ライトアップされた舞台の上で
神々の御姿に男装した二人の少女は
優しく抱き合います。

「んちゅ、んちゅ、ぷはぁ」

 そして濃厚な口づけを交わします。
 そのあとは、パンパン、パンパンと仲の良い時間を過ごします。ウォースゲー。ダルチャンノナカ,アッタカイナリィ。



 終幕。
 なるほど、これが雪月花による神話の真実なのですね。なおパンパンというのは、風船を針で突いた音です。

 ともあれ実力者の集まる幹部の会合で、このような劇が上映されたのは雪月花にとって真に名誉なことです。争うよりも仲良し、これが我が蛮族領のモットーなのですから。

 だが心配事もありました。もし劇の途中でダルクレムが怒りの降臨をしてきたらどうしよう、と怯えてましたが、古代神もそこまで暇じゃ無かったみたいです。いえもしかしたら、ダルクレムはこの劇を気に入ったのかもしれません。まさに神のみぞ知るですね。

 こうして会合は微妙な空気になりつつも、とりあえずは進行して行きます。んで聞く話によると、NO1とNO2は仲悪く無いみたいです。

 でもそれ本当かな?
 蛮族脳のPC(ただし一二三ん1人だけ)は疑いの目で見ています。

 でもそれは本当でした。
 何でもNO2がとある魔剣の迷宮に入ったときに、魔剣の力で強制的に性転換されたらしく、それ以後喧嘩するの馬鹿らしいやーみたいなノリになったのだとか。え?性転換前にあったであろう確執とかは?もういいの?はい、別に良いみたいです。

 やったーじゃあ全員仲良しだね、ってキャッキャしてたとき、我が蛮族領のあちこちで火の手が上がります。何かの襲撃か?それとも奴隷の反乱か?幹部は情報の少なさゆえにアタフタしてます。一体、何が起こったのか……

 と言うところでシナリオ終了。GMをしてくれたむぅさん、ありがとうございます。いやー気になる引きでしたね。また次回もよろしくお願いします。

 あとお礼ついでお詫びを。セッション中に品の無い劇をしてしまい、申し訳ありませんでした。以後はアッタカイナリィ、イキスギィ!を自重します。

 冬の寒さも薄れ、段々と春の陽気を感じる今日この頃。
 我ら集槌会の心の中にも、綺麗な桜の花が咲いてます。暖かい気持ちを忘れずに、今日も慎ましく遊びます。

おしまい

アレスタ海の決戦 後編

前回の続き

 紳士協定により、スリープの魔法を禁止しての戦闘に入ります。

~二回戦~
バルカンメジャーアデプトLV10×5

 LV10が五体。一回戦目より敵の平均LVが低くなってます。これは楽勝ですね。
 いえ楽勝のはずありません。バルカンは召喚技能と魔法を使う、LV詐欺モンスターです。しかも召喚するのがドライアードLV9なので、かなり強いです。(主に魔法が)必中かつ時折クリティカルする攻撃魔法は、PCにとって何に増して嫌な物なのです。

 さて激戦開始……!
 と意気込んだのですが、わずか1ラウンドでPCが勝ってしまいました。いや本当に。敵の反撃すらなく、あっと言う間に戦闘が終わりました。もちろんスリープは使っておりません。

 どういう事があったのかというと……。

①,先制判定成功。
②,ソーサラーが弱点看破付きでブリザードを放つ。物凄いダメージ。
③,マギシューがショットガンバレットを撃つ。これもかなりのダメージ。
④,プリースト(フェトル)がコールライトニングを放つ。威力40とかソーサラーのお株を奪うダメージ。とても痛い。

 この三つの範囲攻撃(しかも指輪割って意地でも抵抗抜くという凶悪さ)で4体の敵がやられました。残り一体をグラップラーが凹っておしまい。ファイターは応援。こんな感じの戦闘です。

 むむ、やはり2.0は先制ゲーですね。もしPCが先制取るのを失敗してたら、こうはならなかったでしょう。召喚されたドライアードの攻撃魔法を五連発で食らい、息も絶え絶えになってたに違いありません。

 ここら辺のどんぶり勘定な戦闘バランス、さすが2.0って感じです。
 2.5では是正されますかね?


~ラストバトル~
バルカンアデプタスロードLV14(剣の欠片14本入り)

 クッソ強いですが一体なら何とかなるかな?と思ったボス戦。しかしこれ、物凄く苦戦しました。

 流石にLV14の敵相手に先制はとれず、PCは初手にファイアストームを食らってしまいます。高火力ですが一発だけなので、わりと余裕をもって体勢を立て直し、反撃に転じます。

 だがここで僕は「ファイアストーム以外に使える攻撃魔法無いかな?クラックとかどうかな?」と余計なことをしてしまいます。これが悪夢の始まりでした。

 クラック……とても強いです。
 威力は40でファイアストームと同じ。だがクラックには、転倒というやっかいなデバフがあります。これが本当に痛い。LV14の魔力には抵抗できず、全員がコロコロと転がります。コロコロされて命中と回避が-2されるのは、前衛が潰れるのと同じです。

 剣の欠片をタップリ入れて、驚異的な抵抗力を持ったボス。当然、PCの放つ魔法は抵抗される。
 それなら頼りになるのは前衛の物理ダメージ。だけど-2のペナルティがきつ過ぎて当てれない。

 容赦なく連発されるクラックの魔法。時折クリティカル。こっちの攻撃はショボショボ。これはもう打つ手なし?GMの額に冷や汗が流れる。やっべ、やっべ。

 とまぁ大ピンチな戦闘だった訳ですが、PCは驚異的な粘りを見せてくれました。

 戦闘方法は基本に忠実で、味方にはバフをしっかりかけて長期戦に備える。
 攻撃は敵に抵抗されても諦めずに、攻撃魔法を撃ち続ける。(魔力の値が高いから、抵抗されても10点はダメージが行く)
 接近攻撃は当たる様に、サイコロに念力を込めながら振る。そうすると当たる……気がする。

 等々の基本に忠実な方法で、辛苦の末に勝利します。いや激戦でした。



 こうして見事合戦に勝利したPCは、敵の本拠地へ進軍します。あとは敵大将を討ち取って終わりのはずです。

 と言う訳で長いキャンペーンも次回で最後。皆さん、お疲れさまでした。またよろしくお願いします。