WHTRPG 3版(英語版)

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2011-02-23 WHRPG3 ラスト

 ついにこの日が来てしまったか・・・。僕はリングテイルへと向かう車の中で、感慨深く溜息をついた。
 思えばこのゲーム『WHRPG3』を始めてから半年になる。

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【ウォーハンマー3をプレイしたよ】 2010年07月22日
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1543710092&owner_id=28799425
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 上にある日記を読むと、7月の暑い夜を思い出す。去年の夏は異様に暑かった。そんな猛暑の中で、僕達5人はWHRPG3をプレイしたのだ。
 WHRPG3は、月2回程度の割合で行われてきた。途中で都合の合わない日もあったが、そういった障害は全て乗り越えて今日まで来た。仕事や学業が忙しかろうが、ウォーハンマーが好きと言う気持ちは全員が持っている。
 今回がラストのプレイだ。僕達は別れを惜しむように挨拶をして、リングテイルの2Fへ上がった。このメンバーで集まるのは、おそらく今回で最後だろう。

 プレイが始まった。
 冒険は前回の続きから。すなわち、謎のネズミ捕り組織へ強襲をかけた所からだ。

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 冒険者達は武器を振りかざしながら、意気揚々と洞窟を進んでいく。出会うものを全て倒す気概で、誰にも止められはしない。
 何度かの障害を乗り越え、ついに冒険者達はネズミ捕りのボスを発見した。広場で10名近い手下と一緒に居て、何かを話し合ってる。
 冒険者は足音を殺し、コッソリと聞き耳を立てた。すると冒険者の耳に、聞いた事の無い生き物の声が聞こえてきた。

 冒険者は耳を澄ませた。それはゴリゴリと岩を砕くような、低重音の(まるで悪魔の様な!)声だ。その声が、ネズミ捕りのボスを叱責するかのように響いてる。
 冒険者は思った、やはりネズミ捕り達を、裏で操ってる存在があったのだ。

 冒険者は、今すぐに戦いを挑むが出来なかった。勝機の無い戦いをする訳にはいかない。幾ら勇んでみても彼らは冒険者であり、騎士ではないのだ。
 冒険者は辛抱強く待った。チャンスはきっと来る、そう信じて辛抱強く待った。
 戦うのなら、敵の黒幕が居ない時にするべきだ。敵の数は一人でも少ないほうが良いし、なにより悪魔めいた声をする黒幕との直接対決は、何としても避けたかった。

 ・・・やがて、その時は来た。敵の黒幕が、ネズミ捕り達が居る広場から出て行ったのだ。
 それを見た冒険者は、戦い準備を始めた。戦士が槍を構え、魔法使いが精神を集中させる。広場に居るネズミ捕り共を締め上げて、この事件の全貌を吐かせるのだ。
 冒険者は頃合を見はかり、広場に雪崩出た。

 勝負は簡単についた。敵は10名ほど居たが、魔法使いの雷の呪文で一掃された。最後は隊列が崩れた所に戦士と僧侶が襲い掛かり、敵を散々にやっつけた。
 すぐに冒険者は敵大将を捕縛し、尋問をする。

「おいお前、さっきの化け物はなんだ!」
「あ、あれはスケイブンだ!ネズミの化け物なんだよ!」
「な、スケイブンだと!?お前は俺達を馬鹿にしてるのか!」

 そのふざけた答えを聞いて、冒険者は声を荒げた。スケイブンとは絵本に出てくる化け物の事で、現実に居るわけがないと冒険者は知ってるからだ。
 相手が出鱈目を言って誤魔化そうとしているのは、火を見るより明らかである。

「もう一度聞く、お前らの黒幕は誰だ!」
「本当にスケイブンなんだ。ネズミの化け物は存在するんだ!」
「いい加減なことを言うな!キサマ、腕の一本ぐらいじゃすまないぞ!」
「そうよ!あんたなんかゴブリンの餌ですわ!!」

 神官の少女は声を荒げるが、男は頑なにスケイブンの存在を主張した。
 冒険者達は思った、これでは埒が明かない。

「じゃあ質問を変えよう。お前達の目的は何だ?」

 冒険者の問いに、男は声を小さくして答えた。なんとこの地下迷宮の真上にシグマーの神殿があり、そこに忍び込もうとしてたのだ。
 何でも大変なお宝があるらしく、スケイブンはそれを狙ってネズミ捕りと接触したのだと言う。更にシグマー神殿に詳しい貴族の娘を誘拐し、牢に閉じ込めてるらしい。
 それを聞いた冒険者は男の両手を縛り、貴族の娘を閉じ込めてる牢屋へ直行した。もしそれが本当なら、早く助けなければならない。
 縛った男を先頭に歩かせ、冒険者は走るようにして牢へ向かった。

 隠し扉の後ろに、牢はあった。牢の中には美しい娘が手枷をはめられ、閉じ込められてる。冒険者はすぐに助けようとしたが、ビクリと足を止まらせた。
 何故かと言うと、牢の前に見た事の無い 化け物 が居たからだ。

 オーガみたいな巨大な体をしており、頭にはネズミの顔が乗ってた。身長は3M近くなるだろう。だがそれの放つ威圧感は、巨人にも匹敵する。

 赤い目が、ギラリと光った。
 冒険者の一人が悲鳴を上げた。怪物は冒険者を睨み付け、その巨体からは想像もつかない速さで襲い掛かってきた。

 戦闘だ!

 冒険者は思った、おそらくこれが最後の戦いだろう。長い冒険も、これで終わりだ!
 冒険者は勇ましく武器を構え、怪物は戦いの咆哮を上げた。怪物が叫ぶ度に、洞窟がビリビリと震える。

 怪物の力は、その巨体に見合ったものだった。化け物の振るう鉤爪で、戦士の金属鎧が薄紙のように切り裂かれる。体から血が噴水のように噴出した。
 戦士が命を掛けて前衛を勤めてる間に、後衛のマジックユーザーが戦士をサポートすべく魔法を放った。
 神官の使う『弱き』の魔法が怪物を包む。すると怪物の筋肉が萎び初めて、ヘナヘナと地面に座り込んだ。魔法の効果により怪物は、その怪力を失ってしまった。

「この魔法が効くのは30秒だけよ!お願い、今の内に奴を倒して!」

 魔力を使い果たした神官の少女は、掠れる様な声で叫んだ。そのピンク色だった頬は疲労で真っ青になり、今にも倒れそうになってる。『ミルクティー・プリンセス』と呼ばれた少女が、この様な死闘を繰り広げるなど誰が想像しただろうか。

「まかせろ!こんな奴10秒あれば十分だ!」

 少女の声を受けて、戦士は痛む体を引きずりながら怪物へと向かって行く。戦士の突き出す槍が、怪物の腹にグサリと刺さった。
 それを見た盗賊は、戦士に続けとばかりにギリギリと弓を絞った。

「俺は盗賊だけどね、宝箱を開けるより、敵に矢を撃ってる時が一番好きなんだ!!」

 サラリととんでもない事を言いながら、ビュンと矢を放たれた。盗賊の放つ弓が戦士の頭上を越えて、怪物の顔に突き刺さる。
 顔に矢を突き立てられた怪物は、両手を振り回しながら盗賊に襲い掛かろうとした。だが真正面にいる戦士が、それを許さない。大きな盾を使って、怪物の突進を防ぐ。『弱き』の呪文を受けた怪物には、戦士を撥ね退ける力は無かった。

「グハハハ!混沌変異を持つ偉大な魔術師の魔法を、食らうがよい!」

 魔術師は体を銀色に光らせながら、雷の魔法を放った。彼の体と同じ色をした銀の雷が、怪物の体を包み込む。怪物の巨体が真っ黒にこげて、バチバチと音をたてた。
 この一撃を受け、怪物はドシンとその巨体を地面に沈めた。さしもの怪物も、冒険者達の連続攻撃には耐え切れなかったのだろう。地面に倒れた巨体は、ピクリとも動かない。
 冒険者は慎重に怪物に近づいて、本当に息の根が止まっているかを確認する。

 怪物は、死んでいた。
 冒険者は、勝ったのだ。
 喜び、抱きしめあう4人の冒険者。

 ハッとした。抱き合ってる場合ではない。冒険者は牢に目を向けた。牢に繋がれた貴族の娘を、助けなければならないのだ。祝杯を挙げるのは後だ。

 冒険者達は牢へ入り、貴族の娘を助け出した。娘は牢番の怪物をずっと見てたせいか、多少正気を失ってる。冒険者は貴族の娘に助かった事を伝えると、逃げ出すようにこの地下洞窟から脱出した。

 冒険者は地下洞窟から抜け出した後に、事の顛末をシグマー神殿に報告した。冒険者も詳しいことは分からないが(まさかスケイブンなどがいる訳が無い)シグマー神殿が狙われているのは本当だと思われる。シグマー神殿には警戒して貰わなければならない。
 報告が終わったら、冒険は終わりだ。ここで自分達が出来る事はもう無いだろうと思い、冒険者は町を去る事にした。
 だが町を去る直前に、待ったがかかった。この町の領主が、冒険者達に話があると言うのだ。冒険者達はお宝の匂いを感じて、素直に話しを聞いた。

「えー冒険者諸君、ヘイデルドーフの村を覚えているかね?」
「はい、とても個性的なソーセージを出す村ですね。絶対に忘れられません」
「君達も知ってると思うが、今その村には領主がいない。どうだろう、君達がそこの領主になってくれないか?」
「え!?」

 まさかの申し出に、椅子から飛び上がる冒険者達。

「君達はヘイデルドーフの英雄だからね。村人も歓迎してくれるよ」
「そ、それって、村から税を取ってもいいの?」
「君達は領主だからね、もちろん税を取ってもいいよ」

 ウヒョー!
 冒険者達は踊りだした。

「あ、あとですね。僕たちの住む、お城とかあったりして。ヒヒ」
「もちろんさ。君達が住むお城は、黒石城があるじゃないか」
「え・・・。あの、僕らが何度も死に掛けた、黒石城ですか・・・?」

 当時の事を思い出して、ピタリと踊りをやめる。

「そうだけど、もしかして不服かい?」
「いえ、とんでもありません。ありがたく頂戴いたします」
「それは良かった。領主は冒険者と違って自由はないかもしれないが、その分やりがいの有る仕事だと思ってる。これから村のため、皇帝陛下ために、よろしく頼むよ」
「お任せあれ!髑髏砕き『ガールマラッツ』の名に掛けて!皇帝陛下万歳!」

 万歳の掛け声が、部屋中に響き渡る。今まさに、若き4人の英雄が誕生した。彼らは帝国のため民のため、これからも勇敢に戦い続けるだろう。

 ・・・かくして、冒険者達の旅は終わった。
 その日暮らしの生活から、城持ちの貴族なった4人の冒険者達。
 彼らが成し遂げた立身出世の物語は、永久に語り継がれる事になる。

 完


【追記】
 ここまで読んでくれた皆様、大変お疲れ様でした。長い冒険もこれで終わりです。
 GMのスチュさんは東京へ行っても、元気で頑張って欲しいですね。もちろん僕も頑張りますよ。

 あとプレイの感想等のレポは、別件で上げようと思ってます。さすがに本文が長くなりすぎて、分割する事にしました。

 それでは皆様、失礼いたします。
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2011-02-17 WHRPG3 ラスト2

 既にお馴染みとなった、WHRPG3のプレイレポを上げます。
 GMのスチュさんが東京へ引っ越すので、このゲームが遊べるのは後2回だけ。とても寂しいけど、悲しんでばかりも居られない。悲しむよりは最後までプレイを楽しみたい。

 冒険は前回の続きから。ヘイデルドーフの陰謀を食い止めたPCは、ベースキャンプとなってるウーバーズレイクの町まで戻ってきた。
 事件を解決して報酬も幾らか貰ったが、シャリア教に怪我の手当てを依頼したら、報酬が全部吹き飛んでしまった。友愛のシャリア教といえど、取るべき物はちゃんと取ってる。

 怪我が治って一息つきたい所だが、そうも言ってられない。事件は急を告げてやってくる。謎のネズミ捕り組合にスパイとして入り込んだ男が、PC達にレポートを持ってきたのだ。

・組合は1ヶ月以内に、大きい事件を起こそうとしてる。ただ事件の詳細は分からない。
・PCを殺すため、組合は8人の傭兵を雇った。
・明日に組合の大尉が貴族と偽って、PCと会う予定。そこで虚偽の依頼を受けさせ、PCを殺害する。

 すっかり組合から命を狙われてるPC達。
「どうしてこうなった?」とPCは首を傾げた。誰も傷つける気なんてなかったのに。

 ともあれ相手が殺しに来るならそれを向かい討たなければならない。座して死を待つことなど冒険者にはできっこない。まさに 殺ル前に 殺レ である。

 日が変わると、PCは組合の大尉の居る酒場へ向かった。組合の大尉は貴族と偽って、PCを騙すつもりでいる。PCはそ知らぬ顔をして大尉と会った。そして酒場の個室のドアがバタン閉まると、すぐさま攻撃を開始した。

 多少てこずったものも、敵は大尉を残して全員殺した。大尉に尋問を試みるも、何も答えない。PCは尋問することを諦めて、これからの対策を練った。

「どうする?この人何も言わないよ」
「もうネズミ捕りのアジトを強襲しちゃおうよ。残りの人数は少ないんでしょ?」
「あーいいっすねー」

 策を弄することに慣れてないPC一行は、血迷った目をしながら敵のアジトを強襲した。この興趣で全てのケリを着けるつもりだ。悲しい戦いは、これで最後だ。

 盗賊のアルソンを先頭にして、PC達は慎重にアジトへ降り立った。アジトは天然の地下洞窟に繋がっており、曲がりくねった道が長く続いてる。ランタンと魔法の光を頼りに、PCは進んで行った。

 途中で敵の一隊を見つけた。10人は居るが、まだ誰も気づいてない。PCはそれを好機と見て、不意打ちを食らわすことにした。盗賊が弓を絞り、魔法使いと僧侶が呪文の詠唱を唱える。

 戦いは長くかからなかった。敵は数は多いものも、大半は雑兵だ。魔法の力で強化されたPCの敵ではない。武器と魔法を使い、あっけなく敵を退治する。

 しかしこの戦闘で思わぬ事態が起きた。魔法使いのシュルツが、混沌変異を起こしてしまったのだ。
 彼が前回の冒険で見付けたマジックアイテムを使ってるうちに、突然彼の体がピカピカ光り始めた。なんたること!ちなみにこの変異は一生直らない。

「混沌変異!魔狩人に見つかったら火あぶりだ!」
「でも魔法使いの混沌変異って何か素敵(ポ」

 魔法使いは体をピカピカ光らせながらも、臆することなく雷を放ち敵を退治した。
 勝利の代償は決して安くなかったが、これも魔法使いの運命なのだろう。シグマーの神官は「魔法使いは全て混沌の手先だ!」と言ってたが、あながち嘘じゃないかもしれない。

 ともあれ魔法使いが、パーティーの大切な一員であることには間違いない。体を光らせようと口から火を吐こうと、それはずっと変わらない。

「みんな、次が最後の戦いだ。絶対に生き残るぞ!」
「おー!」

 勇ましく声を上げた冒険者達。さてはて、どうなる事やら。


おしまい


【追記】
いまからWHRPG3を遊びに行って来ます。最後のプレイなんで、GMもPCを殺しに来てるんじゃないかと勝手に予測。何人生き残れるだろうか?

2011-01-26 WHRPG3版 プレイレポ

 突然だけど、僕の日記ってウォーハンマーの事ばっかやね。何?何よそれ。
 とは言えmixiを立ち上げる際
『アナログゲームの内容以外は、何も書かないようにしよ』
 と決めたのだから仕方ない。読んだ本の感想も晩御飯の内容もその他気になることも、プライベートに関する事はすべてNG。だがまさか、ここまでウォーハンマー1辺倒になるとは思っても無かった。

 話が逸れた。1月26日の水曜日にリングテイルに集まって、WHRPG3版を遊んだ。GMはご存知、毎度おなじみのスチュさんだ。

「スチュさんとはもうすぐ会えなくなるなー」

 僕らはしんみりとした。スチュさんはもうすぐ大分を離れていってしまうのだ。まだ1年程度の付き合いしかないのに寂しい。
 ちょっとだけ寂しい気持ちになりながら、僕らはゲームをプレイした。

 シナリオは前回の続きから。PCは遺跡に巣くったという無法者を退治するため、遺跡へ向かっていた。季節は冬、雪深い日の事である。
 ネタバレなので詳しい経路は省くが、遺跡にいた無法者との戦闘は激戦だった。
 敵の数はPCの倍近く居た。前衛のPCは多くの攻撃を受けて、気を失い倒れた。最後はMP切れした魔法使いが肉弾戦を挑む有様だから、その激戦振りは執筆し難いほどである。
 ともあれ何とか敵を倒したPC一向。ワクワクした顔で敵の遺体を探ると、とんでもない秘密が明らかになった。

「なんたる事!こんな大事、たかが冒険者風情にどうしろと!?」

 絶体絶命の状況にPCは叫んだ。事件は最悪の形でPC達に襲い掛かったのだ。

 ・・・こんなとんでもない冒険。ゲームは熱中してセッションは深夜にまで及んだ。PCは狂気の一歩手前まで行ったが、なんとか全員生還のハッピーエンドを迎えられた。お金はロクにもらえなかったが、経験点はちょっとだけ多かったのが慰め。

 さて今回でサブシナリオは終わり。次回からは本編のシナリオ『隊列を乱すもの』をプレイする。
 GMのスチュさんと会える時間はもう残り少なく、あと2,3回しか遊べないだろう。何とか本編のシナリオのエンディングを見たいなと、切にそう思う。


 おわり

2011-01-05 WHRPG3レポ その2

《前回の続きから》

 無法者共が巣くってるという黒石城。PCの仕事はその無法者共を追い出す事だ。
 距離はこの村から、徒歩で半日程度だと村長から聞いた。しかしそれ以上の詳しい事は一切知らない。PCは黒石城の情報を村人から聞くために、酒場へと向かった。

 良い気分で一杯やってる村人から話を聞くと、黒石城は今でこそ真っ黒だが、昔は白いお城だったらしい。何故黒くなったのかは良く分かってない。村人は色々と話すが全て憶測の域を出ず、これぞという話は無かった。

 しかし、非常に気になった話がある。ちょうど昨年の今頃に、黒石城へ向かった冒険者達が居るというのだ。 
 PCは酒盛りをしている村人の輪に入り、更に詳しい話を聞いた。その冒険者は黒石城に向かった後、行方が知れないのだと言う。当然、死んでるに決まってる、村人はソーセージを齧りながら言った。
 それだけではない。【毎年】お祭りの時期になると、必ず冒険者が黒石城に向かう。そしてそのまま、二度と戻ってこないのだ。

 その時、PCに電流が走る・・・っ!

 消えた冒険者達。
 謎の特製ソーセージ。

 その二つをあらわすものは一つ・・・っ!

 シュゼットは体を電流でビリビリ震わせながら、仲間であるエルフのアルソンを見た。

「今年は・・・・・・エルフのソーセージが出てくるんでしょうね」
「それと13歳の神官のソーセージもな」

 シュゼットはそう言われると、泣きながらソーセージを食べた。ソーセージはとても美味しかった。

*** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** ***

 そんな恐ろしい空想をしつつも、PCは黒石城へ向かった。
 積もった雪を踏みしめて、城の入り口に辿り着く。壊れた門を乗り越えて、PCは注意深く城を観察した。

 城は朽ち果てており、人の手が加えられた様子は無い。それに煙突からは煙が上がってないので、おそらく無人だろうとPCは推測を付ける。この寒さの中、暖を取らずに過ごせるものではない。

――無人?

 ハッとなった。城に巣くってる無法者共は、どうなったのだ?
 シュゼットは、無人の城を見つめてこう言った。

「・・・・・・ソーセージになるのは、嫌」


《続かない》

【追記】
 これ以上書くとネタバレになっちゃうよ。やばいやばい。
 だから今回のレポはこれでおしまいです。中途半端ですみません。

 あと新年会乙かれさまー。とても楽しかったです。詳しい感想はまた後日。
 でもこれだけは言わせて下さい。

フォト
フォト

 勝った・・・。
 勝ったぞ!!
 あーはっはっはっは!!

2011-01-05 WHRPG3レポ 及び新年会の準備

 皆様 明けましておめでとうございます 本年もよろしくお願いします

 そんなこんなの新年、まだ正月気分の抜けない5日にWHRPG3で遊んできました。集まった面々は何時も通りの愛しいオッサン共。軽く雑談を交わした後、リングテイルの2Fに上がりプレイ開始。
 今回もPLの一人が大学の実験で忙しく不参加になった。だからシナリオは前回同様に、本編から外れてのサブシナリオになる。
 GMのスチュは言う。このシナリオはWHRPG1版のシナリオらしく、ネットで拾ってきたと。1版といつも遊んでる3版ではシステムに大きな違いがあるが、まぁ同じ世界を舞台にしたゲームだ。なんとかなるでしょ、うん。

 舞台はエンパイア(のたぶん)北部にあるハイデルドーフという村だ。時期は冬でとても寒いが、今この村ではそんな寒さを吹き飛ばすかのように、<ソーセージ祭り>が行われてる。
 名前の通りこの祭りは、ひたすらソーセージを食べる。ソーセージの原料となる豚は秋の終わりにトサツされ、冬の数少ない食料となる。この国(ドイツをモデルにしたエンパイア)でソーセージはご馳走というより、厳しい冬を生き抜くための保存食なのだ。
 しかし!このお祭りではひたすらソーセージを食べる。厳しい冬の保存食?なにそれ?ってな感じでひたすら食べる。
 この祭りに出るソーセージはとても美味しく、裕福な貴族が遠路はるばるやって来るほどだ。人口が100人も満たないと思われる小さな村には、多くの金持ちや貴族が集まっていた。

 そんなソーセージ特需に沸いてるハイデルドーフ。しかしトラブルも抱えていた。
 村の近辺に城の遺跡があるのだが、そこに無法者共が居座ったのだ。奴等は旅路の貴族どもを襲い、金品を巻き上げてるらしい。

 ここまで説明すればお分かりだろう。
 PCの仕事は、その無法者共をぶっ飛ばす事だ。
 PCは山盛りのソーセージを食らいながら、静かに闘志を燃やしていた。

《続く・・・》



【追記】
 何時もの面々と話し合った結果、1月9日の日曜日に新年会をする事になりました。
 9日と言えばこんこんの日です。
 そう、こんこんが終わった後に新年会なのです。
 次の日が祝日だから夜更かしOK。ちなみに場所は僕の家。

 ・・・たぶん、たぶんこの日程で進むと思う。どーしても無理なら15日の土曜になる。

 参加するメンバーは忘年会のメンバー+他2名。全員ゲーム仲間です。
 まだ人数的に空きがあるので、もし参加したい人は大歓迎。下にコメントを書いたり、僕宛にメッセージ下さい。

日時  :1月9日 こんこん終了後
場所  :コンパルから近い一二三んの巣。詳しい場所は地図を渡します。
駐車場 :6~8台は車停めれます
解散時間:各自自由、お酒を飲む人は泊まりもOK。
その他 :お酒飲まずかつ車でこれる人は、車で来れない人を送り迎えしてくれると助かります。マジで。


 それでは皆様、本年もよろしくお願いします。
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