ソードワールド2.0

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【SW2.0】 新・蛮族成上り物語 最終回

 六回目になる蛮族シナリオのキャンペーン。ついに最終回です。

 前回の騒動の理由ですが、何でもウチの蛮族領にすっごーいライフォスの神剣があるらしいです。ライフォス神官達はそれを手に入れたいが為に、あんな事やこんな事をやってたんですね。

 その事実を知ったPCは、誰より先にその神剣を手に入れようとします。場所は剣の迷宮です。

 ともかく第一の剣による迷宮です。蛮族PCは生きた心地がしません。きっと物凄く酷い目に会うんだろうなと、被害妄想を爆発させてひぃひぃ言ってます。

 ですが以外にも、その迷宮は蛮族に優しかったです。蛮族だからと攻撃される事もありません。やった事と言えばビーチバレーとか、そんな事です。うん、これこそ博愛の神ライフォスですね。やはりライフォスは、最後まで蛮族との和平を望んでたに違いありません。

 そして試練をクリアして神剣ゲット!何かとてもすごそうな剣です。ただし使えるのは人族のみなので、ウチのパーティーではダークナイト(ナイトメア)しか装備出来ません。

「頼むぜダークちゃん」

 とお願いして、神剣を装備して貰います。するとどうでしょう、蛮族PCは見えない力に押さえつけられ、地面に倒されてしまいました。その姿はまるで潰れたカエルの様。どんなに力を入れても、ウンともスンとも言いません。

「ぐぐ、死んじゃう。ダークちゃん、その剣鞘に収めて」

 ダークナイトはしぶしぶ剣を鞘に収めます。すると不思議な力はなくなり、蛮族は普通に行動出来ます。つまりこの剣、蛮族のみを無力化するという、まっことに恐るべき剣なのです。剣を抜いてる間、蛮族は一切の抵抗は出来ません。それこそ煮ろうが焼かれようがです。

「おっそろしい……。こんなの確実に死ぬやん」

 これが博愛を謳い世界に平和を求める、ライフォスの正体なのでしょうか?俺に抵抗する奴はこうだぞ!グハハハハ!みたいな。 だとするとですよ、ダルクレムはこのライフォスの正体に気づいてたから第二の剣を探して自由を勝ち取ろうとした可能性が微粒子レベルで存在する……?

 かどうかは分かりませんが、こんな剣は蛮族にとって邪魔者以外何者でもないので、上の命令により火山に投げ捨てて処分してしまう事になりました。だけども僕のPCは

「これつかってボスになろうぜ。ムカつく奴は全員ぶっころ」

 とかぬかしてました。しかし僕以外の優しい蛮族はその意見に反対したので、泣く泣く剣を処分する事にします。

 そして剣を処分しようと火山口に剣を投げた瞬間、突如幹部のNO4が剣をキャッチしてトンズラします。幹部のNO4の正体シャドウで、剣の能力に対しては効果が無かったのです。

「お、おおう……?」

 まさかの展開に硬直してしまい、上手くアクションが起こせません。そして今知ったのですが、この幹部NO4は最初からコレが目当てで蛮族領に入り込んでたらしいです。

 さてどうしたものかと悩んでる所に、別の幹部がPCに語り掛けます。

「ホレ、後を追ってやらんか。奴の力になってやるんじゃろ?」
「いえそんな気無いです」

 とは言ったものも、せっかくGMがお膳立てしてくれたので、大半のPCはそれに従います。ゴネてるのは僕のPCと、頭の中が性欲で支配されてるPCの二名だけです。

 僕は何とかあの剣を手に入れられないか、または無力化出来ないかとウンウン考えます。

「……そうだ。ライフォスの神剣があるなら、ダルクレムの神剣があってもいい筈だ。その剣さえあれば戦えるに違いない」

 本当にその剣があるかは不明ですが、僕のPCのやる事は決まりました。ダルクレムの神剣を手に入れ、ライフォスの神剣を打ち負かす事です。蛮族PCっぽいエンディングだなと自画自賛してます。

「と言う訳でGM、そんなエンディング考えたんですが、その剣についての噂や文献とかありますかね?」
「それなら聞いたことあるよ。何でも幹部NO4の向かった先にあるそうだ」

 くそぅ、結局後を追わないとダメかい。

 こうしてPCは旅立つ事になりました。(正確に言うと1名は蛮族領に残りました。ついていけぬと思ったのか、己の性欲を満たす方が先と思ったのか。ともあれそれは、とても蛮族らしい生き方だと思います)

 彼等の行き先に幸有らん事を……。


蛮族キャンペーン おしまい


 GMのむぅさん。長い間お疲れさまでした。久しぶりのPL参加楽しかったです。
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【SW2.0】 新・蛮族成上り物語 その5

 前回のシナリオで我らの蛮族領が、突如謎の勢力に襲撃されました。蛮族領と言えど住民は善良で、往来の家々からはお花とパンケーキの甘い香りがします。そんな蛮族領が襲撃されたので大事件です。

 ただし続報によれば襲撃は既に終了してるらしく、今は被害にあった街を復興させてる状態らしいです。よかったよかった、悪い人なんて居なかったんだね。悪い人が居るのは僕の人族シナリオだけなんだ。

 と思いきや、PCは思わぬ依頼をされます。何でも幹部のNO1によると、

「自分の領地を攻撃した敵対勢力だが、自分の部下の可能性がある。調査して欲しい」

 自分の部下?……つまり、裏切り者ですか。いやいや、まさかこの花と道徳の蛮族領に、そのような輩が居るとは思えません。この蛮族領を支配する幹部の全員は(ただし一二三んのPC除く)協調と話し合い・愛と和平・義務と道徳を好んでおります。仲間同士で争って何になるのでしょうか?

――とは言いつつも、僕らが幹部になる時は、上の命令で仲間同士殺し合いをさせられたんだけどね。

 これは一体どういう事か?その答えはシナリオ制作者(GM)曰く

「シナリオについては、何も考えてない。蛮族シナリオだから」

 との事。

 おおっと、これは油断なりません。今まで第一の剣ライフォスの如く、もとい初代SWのマーファみたいな面してた蛮族たちが、突如ウォーハンマーの混沌みたいなキ〇〇イになっちゃうかもしれません。もしくはヒャッハーなグリーンスキンか、それとも臭くて汚いスケイブンか。

 無道は無法に似ているな、と思いながらPC一行は調査に向かうのでした。



 ここはNO1の領地。んで早速ですが、裏切り者には心当たりがあるらしいです。(!?)

 NO1には部下が四名います。裏切り者が居るのなら、この四名の中だろうとの事。
 PCはその四名の調査に向かう訳ですが、その内の三名はロクデナシの屑の自己中ばかりで、しょっちゅうPCを挑発してきます。この予想外の展開に戸惑う僕達。一体どうしたのでしょうか?優しい住民たちは混沌落ちしたのでしょうか?謎は深まるばかりです。

 そして長い調査の結果、四名全員が裏切ってた事が判明しました。

 今回の襲撃以外にも裏切り・不正行為甚だしく、金銭面で悪さしてたり死霊術に手を染めてたりと、全員がやりたい放題です。何というかねもう、ここの領主であるNO1さんの株やストップ安です。幹部会議で仲間の協調・協力を説くのも良いですが、まず自分の領地を何とかする方が先だと思います。

 こうしてPCは裏切り者の四名中三名を殺害します。依頼終了と思いきや、その裏切りを影で操る黒幕の存在が明らかになります。その正体は……

 ライフォスの神官だった!デス・バルバロイの精神で蛮族をやっつける!
 ですって。

 ライフォスの神官……?僕は少し慎重になりました。最初は「こいつは自称ライフォスの神官で、本物ではあるまい」とさえ思ってました。

 ただし魔物知識判定の結果、LV13のライフォス神官(データは邪教の大神官)だと判明しました。つまり、正真正銘のライフォス神官です。しかも高レベルの奇跡を使える、徳の高い神官です。

――え?マジでライフォスの神官なん。だとするとこれは、禁断の蛮族VS人族のシナリオなのか?

 僕はちょいとドキマギしました。(ただし事件の全容は分かってないので、早合点は禁物ですが)

 ドギマギしながら戦闘開始。
 敵は魔法でサッと逃げます。終わり。
 よし!戦死者は無し!戦わずに勝つ勝利は何よりも尊い!と偉い人が言ってた。



 と言う訳でシナリオ終了。一緒に遊んだみなさん、ありがとうございました。また次回もよろしくお願いします。

【SW2.0】 深海の境界線

 初回の蛮族フレンズから約一年の時を得て、冒険者たちの戦いもついに最終回。キャンペーンのラストシナリオ、始まります。

 最終回のシナリオなので、メインになるのは凝ったギミックや謎めいた探索ではありません。、PCとNPCに起きた因縁に決着をつけたり、今までに起きた事件の総合性を取るための伏線回収等が主です。
 そして、戦闘はより過激に恐ろしく、となります。

~初戦~

スコーピオンジェネラルLV11×3
オーガバーサーカーLV11×1

 で、でた~。部位持ちでマギテック技能を持つ、凶悪エネミーのスコーピオン。しかも部位が四つあるジェネラルが三体!それとおまけ程度にオーガバーサーカーが一体。
 我ながら飛ばしてるなー……と思いきや、まぁいつもの如く、PCが先制取って範囲魔法をコア部に巻き込みながら連続ブッパ。弱ったコアに、ファイターとファストアクション持ちのグラップラーが攻撃し、反撃する間もなくスコーピオンジェネラルが死亡。オーガ君は怒りの反撃を行うも、次のラウンドで死亡。戦闘終了。

 う、うん。分かっていたけど。やっぱSW2.0ってこうでなくっちゃね。こう、PCの強さを存分に発揮できる、素晴らしいシステム。王道ヒロイックでハイなファンタジーって感じがよく出ています。
 え?もし先制判定が失敗したら?その時は別ゲーになります。王道ヒロイックから陰惨なホラーに早変わり。ここら辺の緩急の付け方も魅力的ですね。



 緩急の差が激しすぎて立ち眩みを覚えましたが、続けてゲームをします。

~次戦~

アンデットジェネラルLV14 剣の欠片入り
邪教の大神官LV13 剣の欠片入り

 高レベル帯の敵が2体。かつ欠片入り。これはハードな戦闘になりそうです。
 と言うわけで先制判定。PCが取った。うん、これで敗北はなくなった。(勝利するとは言ってない)
 じゃあ前衛はバフ魔法貰って突撃しましょうね~。

 ちなみに敵の隊列は

前衛:アンデットジェネラル
後衛:邪教の高司祭

 というオーソドックスなもの。後衛に攻撃するには、前衛を潰さなければならない……と思いきや、グラップラー×スカウトのPC影走りを持ってたので、いきなり後衛に攻撃を仕掛けます。ファストアクション込みの6回攻撃で、邪教の高司祭のHPは半減近く減りました。これはナイス。

 問題はアンデットジェネラル。こいつの12回の全力攻撃は、パーティーを全滅に追い込むのに十分な破壊力を持ってます。後衛が食らえば即死間違いなし。それは不味いので、ファイターは壁になりに行きます。がんばれ、ちょーがんばれ。

 いくら堅くてタフなファイターでも、12回攻撃はきついです。ちなみに金属鎧をきてる&レベル差が高いので、避けることも出来ません。あ、やばい。

「ファイター!両手武器を捨てて盾を持つんだ!そうすれば防護点が2上がる!」

 口から魂が出かかってるファイターの耳に、仲間のアドバイスが聞こえます。ファイターは12回殴られた後で「その手があったか」とばかりに両手武器を捨てて、盾を装備します。たったの2点の防護点上昇でも、12回の攻撃を防いだら24点のHPを守ることが出来ます。

 こりゃ厳しい戦いだ。死者が出るかもしれん、とPCは作戦を練ります。悩んだ末、パーティーの作戦が決まりました。

 ファイターはウィプスを召喚して回復し、とにかく耐える。なお召喚したウィプスはアンデットジェネラルに攻撃されるが、その分ファイターの被弾が減るので有り難い。
 プリーストはファイターの防護点を上げる&回復。限界まで防護点を上げるべし。
 マギシューは基本攻撃だが、ファイターが危険な場合は迷わずヒールバレット。(そしてファイターは大概危険な状況)
 グラップラーは邪教の高司祭とイチャイチャする。
 ソーサラーはバフ&邪教の高司祭に攻撃魔法。(持ってて良かった鷹の目)そして邪教の高司祭が倒れたら、アンデットジェネラルに攻撃を切り替える。

 こんな作戦ですが、はたして上手く行くのでしょうか?

 はい、この作戦は実に上手く行きました。極限まで防護点を上げたファイターは、アンデットジェネラルの攻撃を弾き返すようになります。その防護点、何と驚きの24。敵の全力攻撃のダメージが2D+22点だから、ファイターが受けるダメージは2Dー2点となります。平均5ダメージだから余裕。と思いきや、何だかんだ言って9回は攻撃されるので、結構馬鹿にならないダメージになります。塵も積もればなんとやら、です。

 そうこうしてる内に、グラップラーが邪教の高司祭を撃破します。これで回復役が居なくなったので、ソーサラーはアンデットジェネラルに魔法攻撃を集中させます。精神抵抗されますが、それでも防護点無視のダメージは大きいです。

 手の空いたグラップラーはファイターの援護に向かう、のは死ぬ可能性があるので、代わりに乱戦エリア内を行ったり来たりして敵に悪口を言います。

 その悪口の甲斐があったのかはさておき、PCは無事にアンデットジェネラルを撃破します。

 長い、長い戦いでした。50回近く攻撃されたファイターは今回のMVPです。タンク役は偉大だなぁと思える一戦でした。



 凄まじい激戦を乗り越え、いよいよラスボスとの戦闘です。

 最強の敵、しかも変身する、それはきっと恐ろしい激戦の予感……!
 と思いきや、意外にあっさり勝負がつきました。途中ラスボスの攻撃魔法をクリティカルしてヒヤっとしましたが、見所はそれ位。PCは危なげなく淡々と回復し、これまた淡々と攻撃を仕掛けます。こうして特に盛り上がる事無く、ラスボス戦は終わりました。

――あれぇ?今まで出てきた敵では最高LVだし、追加で強力な特技まで持たせてるし、お供もつけたんだけど、こんなもんなの?

 こんなもんのようです。あっけないラスボス戦。盛り上がることを期待ましたが、TRPGは小説や漫画ではないので、作者(GM)の意図しない事は多々起きます。これもそんな物の一つ。
 ちょっとトホホですが、GMが張り切り過ぎて無駄に死者を出すよりはいいかもしれません。たぶん。



 以上の戦闘をもって、キャンペーンもおしまいです。シナリオ数は8回・約一年にも及んだキャンペーンなので、戦闘は盛り上がらなくてもエンディングではそれ相応に胸キュンしました。

 最後にPCの行く末を紹介。
 英雄として活躍したPCは、ルキスラから領地と爵位を貰います。ほくほく顔で貴族になったPCも居ましたが、それを良しとせず、新たな戦場を求めて傭兵を続けるPCも居ました。行く先はダグニア地方です。

~領地と爵位を貰ったPC~

PC名:アドルフ
種族:ナイトメア
技能:ファイター、フェアリーテイマー

PC名:ギルバード
種族:エルフ
技能:ソーサラー、コンジャラー、セージ


~傭兵を続けたPC~

PC名:ミケランジェロ
種族:ミアキス
技能:グラップラー、スカウト

PC名:シャーリー
種族:バルキリー
技能:プリースト(フェトル)、ファイター、ウォーリーダー

PC名:ユーフェリア
種族:ルーンフォーク
技能:マギテック、シューター


 最も大きな冒険とは夢に生きること。
 夢を見るから人生は輝く。

 皆の行く末に幸多からん事を。

おしまい

新・蛮族成上り物語 その4

 バルバロスヒャッハー!……でなく
 バルバロスキャッキャ(σ≧▽≦)σシナリオ四回目。今回もPCは、蛮族の平和を守るため頑張ります。

 前回のシナリオで、我が蛮族領の幹部NO1とNO2が険悪らしいことが分かりました。なので早速調停に乗り出します。場所はNO3が用意した歓楽街。ここで楽しんで嫌な事は忘れちゃおう!ってな感じです。

 PCも末席とはいえ幹部の一員です。この調停に同席し、いさかいを納めなければなりません。間違っても

「お前らまどろっこしいな。戦神ダルクレムの名の元に正々堂々と戦え」

 なんて煽ってはいけません。そんな事が許されるのは僕の人族シナリオだけ(!?)です。

 ここで少しパーティーの紹介。パーティー名は雪月花といい、宝なヅカーをモチーフにしてます。んでその名の由来通り、人族の美少女のみ(ただし全員奴隷)で構成された劇団を持ってます。
 劇団と言っても歌劇団なので、歌っと踊ってお芝居をします。今回はこの歌劇団を使って、平和なムードを作り出そうと考えました。

 そんで幹部一同が集まり、仲良くなるための会合が開かれます。
 NO1もNO2も苦い顔をしてますが、ちゃんと来てます。苦い顔をしてますが、ここは我らの作った劇を見てホッコリしてもらいましょう。という訳で早速上映に入ります。

 題名は

「ブラクザバスは見た。本当は仲良しだったダルクレムとザールギアス」

 です。神話の伝えるところによれば、ザールギアスはダルクレムからイグニスを簒奪し、以後両者は血みどろの戦いを繰り広げたと言われてます。
 でもそれははたして真実なのでしょうか?雪月花の解釈のよれば、必ずしもそうとは言い切れないようです。

 ではその真実とはいかなる物なのでしょうか?
 劇を通して見てみましょう。



「ダルクレム君ごめんね。勝手にイグニス盗っちゃって」
「いいってザールギアス君。これはみんなの物さ。独り占めなんて良くなかったんだ」
「ダルクレム君……」
「ザールキアス君……」

ライトアップされた舞台の上で
神々の御姿に男装した二人の少女は
優しく抱き合います。

「んちゅ、んちゅ、ぷはぁ」

 そして濃厚な口づけを交わします。
 そのあとは、パンパン、パンパンと仲の良い時間を過ごします。ウォースゲー。ダルチャンノナカ,アッタカイナリィ。



 終幕。
 なるほど、これが雪月花による神話の真実なのですね。なおパンパンというのは、風船を針で突いた音です。

 ともあれ実力者の集まる幹部の会合で、このような劇が上映されたのは雪月花にとって真に名誉なことです。争うよりも仲良し、これが我が蛮族領のモットーなのですから。

 だが心配事もありました。もし劇の途中でダルクレムが怒りの降臨をしてきたらどうしよう、と怯えてましたが、古代神もそこまで暇じゃ無かったみたいです。いえもしかしたら、ダルクレムはこの劇を気に入ったのかもしれません。まさに神のみぞ知るですね。

 こうして会合は微妙な空気になりつつも、とりあえずは進行して行きます。んで聞く話によると、NO1とNO2は仲悪く無いみたいです。

 でもそれ本当かな?
 蛮族脳のPC(ただし一二三ん1人だけ)は疑いの目で見ています。

 でもそれは本当でした。
 何でもNO2がとある魔剣の迷宮に入ったときに、魔剣の力で強制的に性転換されたらしく、それ以後喧嘩するの馬鹿らしいやーみたいなノリになったのだとか。え?性転換前にあったであろう確執とかは?もういいの?はい、別に良いみたいです。

 やったーじゃあ全員仲良しだね、ってキャッキャしてたとき、我が蛮族領のあちこちで火の手が上がります。何かの襲撃か?それとも奴隷の反乱か?幹部は情報の少なさゆえにアタフタしてます。一体、何が起こったのか……

 と言うところでシナリオ終了。GMをしてくれたむぅさん、ありがとうございます。いやー気になる引きでしたね。また次回もよろしくお願いします。

 あとお礼ついでお詫びを。セッション中に品の無い劇をしてしまい、申し訳ありませんでした。以後はアッタカイナリィ、イキスギィ!を自重します。

 冬の寒さも薄れ、段々と春の陽気を感じる今日この頃。
 我ら集槌会の心の中にも、綺麗な桜の花が咲いてます。暖かい気持ちを忘れずに、今日も慎ましく遊びます。

おしまい

アレスタ海の決戦 後編

前回の続き

 紳士協定により、スリープの魔法を禁止しての戦闘に入ります。

~二回戦~
バルカンメジャーアデプトLV10×5

 LV10が五体。一回戦目より敵の平均LVが低くなってます。これは楽勝ですね。
 いえ楽勝のはずありません。バルカンは召喚技能と魔法を使う、LV詐欺モンスターです。しかも召喚するのがドライアードLV9なので、かなり強いです。(主に魔法が)必中かつ時折クリティカルする攻撃魔法は、PCにとって何に増して嫌な物なのです。

 さて激戦開始……!
 と意気込んだのですが、わずか1ラウンドでPCが勝ってしまいました。いや本当に。敵の反撃すらなく、あっと言う間に戦闘が終わりました。もちろんスリープは使っておりません。

 どういう事があったのかというと……。

①,先制判定成功。
②,ソーサラーが弱点看破付きでブリザードを放つ。物凄いダメージ。
③,マギシューがショットガンバレットを撃つ。これもかなりのダメージ。
④,プリースト(フェトル)がコールライトニングを放つ。威力40とかソーサラーのお株を奪うダメージ。とても痛い。

 この三つの範囲攻撃(しかも指輪割って意地でも抵抗抜くという凶悪さ)で4体の敵がやられました。残り一体をグラップラーが凹っておしまい。ファイターは応援。こんな感じの戦闘です。

 むむ、やはり2.0は先制ゲーですね。もしPCが先制取るのを失敗してたら、こうはならなかったでしょう。召喚されたドライアードの攻撃魔法を五連発で食らい、息も絶え絶えになってたに違いありません。

 ここら辺のどんぶり勘定な戦闘バランス、さすが2.0って感じです。
 2.5では是正されますかね?


~ラストバトル~
バルカンアデプタスロードLV14(剣の欠片14本入り)

 クッソ強いですが一体なら何とかなるかな?と思ったボス戦。しかしこれ、物凄く苦戦しました。

 流石にLV14の敵相手に先制はとれず、PCは初手にファイアストームを食らってしまいます。高火力ですが一発だけなので、わりと余裕をもって体勢を立て直し、反撃に転じます。

 だがここで僕は「ファイアストーム以外に使える攻撃魔法無いかな?クラックとかどうかな?」と余計なことをしてしまいます。これが悪夢の始まりでした。

 クラック……とても強いです。
 威力は40でファイアストームと同じ。だがクラックには、転倒というやっかいなデバフがあります。これが本当に痛い。LV14の魔力には抵抗できず、全員がコロコロと転がります。コロコロされて命中と回避が-2されるのは、前衛が潰れるのと同じです。

 剣の欠片をタップリ入れて、驚異的な抵抗力を持ったボス。当然、PCの放つ魔法は抵抗される。
 それなら頼りになるのは前衛の物理ダメージ。だけど-2のペナルティがきつ過ぎて当てれない。

 容赦なく連発されるクラックの魔法。時折クリティカル。こっちの攻撃はショボショボ。これはもう打つ手なし?GMの額に冷や汗が流れる。やっべ、やっべ。

 とまぁ大ピンチな戦闘だった訳ですが、PCは驚異的な粘りを見せてくれました。

 戦闘方法は基本に忠実で、味方にはバフをしっかりかけて長期戦に備える。
 攻撃は敵に抵抗されても諦めずに、攻撃魔法を撃ち続ける。(魔力の値が高いから、抵抗されても10点はダメージが行く)
 接近攻撃は当たる様に、サイコロに念力を込めながら振る。そうすると当たる……気がする。

 等々の基本に忠実な方法で、辛苦の末に勝利します。いや激戦でした。



 こうして見事合戦に勝利したPCは、敵の本拠地へ進軍します。あとは敵大将を討ち取って終わりのはずです。

 と言う訳で長いキャンペーンも次回で最後。皆さん、お疲れさまでした。またよろしくお願いします。
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