クトゥルフ神話TRPG > 【クトゥルフ神話TRPG】しろがねコーヒー、その3 ※ネタバレ有り

【クトゥルフ神話TRPG】しろがねコーヒー、その3 ※ネタバレ有り

(注意!)
前回、前々回同様に、今回もネタバレがあります。
PLをする予定の方は見ない方が良いでしょう。


逆に『今後GMで遊ぶ予定』の方には、何らかの参考になると思います。
また『これ遊んだよ~』という方は、僕たちの体験した惨劇に対して、眉をしかめたり感激して咽び泣いたりすると幸いです。








OK?





 修槌会で共有の思い出を作るべく、同じシナリオを皆で回す。それも今回で最後になります。

 三回目となれば僕もかなり気が楽です。最初の緊張が嘘の様。
 それに前回みたいな凄い事は、もう起こらないでしょう。
 まぁそれはそれで寂しい気もしますが、さて今回はどうなるやら・・・。

 そんな不安半分、楽しさ半分のセッション。
 今回は3名の探索者が挑みます。

141019_144258.jpg

PC名::ラディアス祐一
年齢:29歳
聖職者(キリスト教の神父)
PL:Nさん
七杉由香の知り合い。父親がオランダ人だが、ほとんどを日本ですごしたため外国語が苦手。

PC名::江戸川博士(えどがわひろし)
年齢:50歳
教授
PL:Sさん
どんなPC?:推理が得意そうな名前をしてるが、極普通な教授。見た目は穏やかだが、自己犠牲の精神を持ってる貴重な探索者。

PC名::黒鳥しまお(くろとりしまお)
年齢:37歳
医師
PL:Jさん
どんなPC?:ラディアスとはビジネス仲間、江戸川とはボランティア活動で知り合った。

 うん、いいね。とても普通で健全的な探索者たち。薬中の探索者なんて居ません。
 これは初回同様にハッピーエンドの予感。

 さ ぁ 、 楽 し く な っ て ま い り ま し た !



 二十数年ぶりクトゥルフやる(!?)人も混じってのセッションです。とは言えこのゲームは『遊べば上達する』とは言い切れないゲームなので、初回だろうが久々だろうがそんなの関係無しです。

「クトゥルフってのはね、目星・図書館・信用・精神分析があれば何とかなる」

 僕はぶっちゃけます。

 各探索者たちは、必要と思われる技能を伸ばしてセッションスタート。探索者は七杉由香の両親から依頼をされ、静岡の伊豆まで出かけます。

「伊豆までの移動には何を使う?電車?」
「いいえ、車を使います」

 ですよねー。いざと言うときの為、足は確保しときたいです。ちなみに今回で3回目のセッションですが、全ての探索者達が車なりバイクなりを使いました。

 ・・・ごく普通に依頼を受けて、ごく普通に調査場所まで来て、ごく普通に調査をする。

 ああ、何と言う美しい流れ。
 僕の胸は、やさしさと温かさで一杯になりました。



 ・・・という前振りは、もう十分ですね。はい、まさかの一転。天国から地獄へ一転。
 今回も事件が起きました。

 事件が起きたイベントは『9.深夜の悪夢』です。
 ここで探索射たちは、夜に不審な行動をする部長を目撃するのですが、なんとビックリ。

 ここで医師の黒鳥が、部長に対して『宣戦布告』をしたのです。

「アネット!お前の悪事は全て見抜いてる!あの魔道書が動かぬ証拠だ!」
 ↑ちょっと記憶があいまいですが、そんな事を言ってました。

 か、かっけ~。ダブルクロスみたいでかっけ~。
 かっけ~ですが・・・これはかなり危険な台詞だと思います。前回のセッションで作家が言った「黒魔術さいこー!」を上回るぐらいの危険な台詞です。

 はて
 僕はこれに対して
 なんと返せばいいのでしょうか?

「・・・ごめんなさい、あなたが何言ってるかよく分からないわ」

 とりあえず知らぬ存ぜぬを決めました。しかしこれで終わる訳がありません。
 色々と、終わる訳がありません。

 黒鳥は追及の手を緩めませんし、誤魔化した部長の方も「コイツ何とかしないと」と考えてるでしょう。

 そこでしたたかで腹黒な部長は、一芝居打つ事にしました。
 彼女は体を震わせながら、もう1人の探索者『神父のラディアス』を頼ったのです。

「ラディアスさん、私、あの方が怖いです。お願い助けて」

 ヨヨヨとラディアスに寄れ掛かります。(ついでにギュッとしときます)

 頼られたラディアスですが、とりあえずこの場を収めるのが良いと思い、黒鳥を宥めます。彼だって部長が怪しいと思ってるけど、まだ決定的な証拠を掴んだ訳ではないのです。それなら今後の調査も考えて、事を荒立てるのは良くないと考えました。

 とまぁそんな事があり、この場は収まりました。
 2人の探索者は屋敷を出ようとしますが、その時です。部長はラディアスを引き止めます。

「ラディアスさん。さっきは有難うございました。お礼がしたいので、少しだけお時間を下さい」

 いや~可愛い女の子にそう言われたのなら断れないでしょ。というか断る理由も無いですし。
 ・・・とニヤニヤしてられるのも今のうち。

 これは罠でした。
 部長はラディアスを見て、ニッコリと微笑みます。

「ラディアスさん。私ね、頭が良くて勇気のある人が好きなの。だから貴方には、是非とも『仲間』になって欲しいわぁ・・・」

 ・・・何か前回見たような流れですね。
 部長は露骨に誘ってます。

 確かに部長は頼りになる仲間(カルティスト)を欲してますが、今回はそれだけではありません。
 部長は自分に宣戦布告した黒鳥を、ギッタンギッタンにしてやりたいと思ってるのです。その為にラディアスを利用しようと考えました。

 危険を察したラディアスは、こっそりとこの会話をスマホで録音(誰かに通話だったかもしれない)しようとしますが、部長は目星90、心理学87の化物です。この手の小細工は簡単に見破られます。

「下手な事はおよしなさい。私に逆らうと、不思議な力で死ぬ事になるわ」

 そして部長の隣には、STR18の黒人女性が凶器を持って仁王立ちしてます。(ああ、これは生きた心地がしない)

 と言うような事があり、ラディアスは(とりあえず)部長に協力する事になりました。何せ逆らうと、不思議な力で殺されてしまうらしいですからね。反撃するにも、今は様子見が一番でしょう。




 そんなこんなで、今回もPvPの流れになりました。ただし前回と違うのは、探索者が嫌々動いてると言う点です。魔術書見たさに協力してる探索者は居ません。

 とは言っても、身内からスパイが出ると大変です。こちらの行動が敵に筒抜けと言うのは、思ってる以上に厄介であり、気合や根性で何とかなるもんじゃありません。探索者達も起死回生の一発を狙いますが、こういう時に思い切った行動が取り難いのがCoCと言う物。失敗に対するリカバリーはGMのさじ加減一つですから、どうして危険には二の足を踏んでしまうんですね。

 という訳で・・・
 最後は悲しいバットエンドになりました。

 バットエンドですが、とても見所の多いセッションになりました。
 例えば教授の江戸川ですが、部長に捕られ強烈な尋問を受けます。ここで散々な目に会いますが、彼は最後まで仲間を売りませんでした。ここはとても格好良かったです。

 それとヒロイン(?)の部長が、斧で殴られて死にそうになりました。幸い一命は取り留めましたが、ここも見所のシーンです。
 黒鳥は捕らわれた仲間を助けるため単独で館に潜入し、部長に対して神風のような不意打ちを実行します。部長は昏倒しますが、その後は護衛のターニャの反撃で黒鳥が昏倒。負けといえば負けですが、普段のセッションではまず見られないであろう、とても熱く激しい一幕でした。はい、僕はドッキドキでしたよ。

 一緒に遊んだ皆さん、本当に有難うございました。また次回もご一緒しましょう。

おしまい


~別の感想~

 部長は探索者に対して 「私に嘘は通用しない」 「逆らうと不思議な力で死ぬ事になる」 という脅迫を行いましたが、実はこれ大嘘(悪い人は嘘つき)。
 でもPLは本当なんだと思ったみたいです。もう逆らう事は不可能だと思ったとか。
 しまったなぁ、と僕は思います。セッション中は、もう少しPLとコミュニケーションとる方が良かったですね。

 それと黒鳥の宣戦布告ですが、言わずもがな、この一言でシナリオは大きく変わりました。ただ最近のTRPGってシーン製があったりストーリーボードがあったりと、PCの一言で大きくシナリオが変わってしまう様なシステムでは無いと思うのです。
 黒鳥のPLもシーン製のTRPGが好きらしいので、だからあの一言はロールプレイの範疇であり、特に大きな意味で言ったのではないと思います。言われた部長が「いいわ、かかってらっしゃい!!」と返すのを期待したのかもしれません。

 そういう意味では『TRPGシステムの生んだ悲しいすれ違い』なのですが、僕が「この一言を拾わずにはいられない」という誘惑に勝つ事が出来ず、こんな流れになりました。何と言うか、やっぱり潜入捜査で自分の正体を晒すのはリスキーですね。

 ともあれ修槌会のメンバーと同じシナリオで遊ぶ企画は、これで一先ず終了。皆様、ありがとうございました。一部日程が合わず遊べない人も居ましたが、それはまた次の機会に。

 これから久しぶりに会うであろう皆様が、同じ話題で盛り上がれる事を、心から楽しみにしてます。
スポンサーサイト

管理者にだけ表示を許可する