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【クトゥルフ神話TRPG】しろがねコーヒー、その4 ※ネタバレ有り

(注意!)

 ネタバレがあります。
 PLをする予定の方は見ない方が良いでしょう。

 逆に『今後GMで遊ぶ予定』の方には、何らかの参考になると思います。
 また『これ遊んだよ~』という方は、僕たちの体験した惨劇に対して、眉をしかめたり鼻で笑ってくれたりすると幸いです。








OK?



 認めます。今すぐ認めます。
 大分修槌会では新しく入ったメンバーに対して、TRPGの接待を行います。

 接待するシステムはCoC。
 シナリオはカルト・ナウ掲載の「しろがねコーヒー」です。
 このシナリオは何が良いかと言うと

 1.可愛い女の子がいっぱい出てくる。

 2.そもそも女学生達との危険な一夜(?)を舞台にしてる。いいね。

 3.プロが作った質の高いシナリオ。つまり(初心者が作った)クトゥルフシナリオにありがちな「いきなり神話生物登場!すっげーだろ!はい死んだ!」みたいなノリはない。

 4.クローズドサークルでない。探索者は積極的に動かなければならない。自由度とはかくあるべし。

 というような感じですね。あと前に遊んだPL達の反応も良かったので、使っていってる感じです。

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 んでこのシナリオで遊ぶのは4回目。過去三回遊びましたが、そこには様々な惨劇がありました。

一回目
二回目
三回目

 ね、惨劇でしょ。



 今回も惨劇になればいいなーと不謹慎なことを考えつつ、PCを作成してもらいます。

名前:赤木 紅(アカキクレナイ)
PL:信和さん
職業:狂信者(コンピューター教)

名前:スティーブ・ガンディ(アメリカ人)
PL:むぅさん
職業:古物研究家

名前:七杉 武(ナナスギタケシ)
PL:Fさん
職業:刑事(潜入捜査が得意)
※七杉由香の叔父

名前:狭間はくお(ハザマハクオ)
PL:がんじーさん
職業:医者


 ちょっと変な職業も混じってますが、これ位が一番楽しいのかも。
 んでPC間コネクションはコチラ。

赤木 →(大学の後輩、宗教に勧誘しようとしてる)→ 狭間 →(よく怪我する患者)→ スティーブン →(事件を依頼する人)→ 七杉 →(要注意人物)→ 赤木

 いや、楽しそうで何より。



 ところで皆さん、いきなりですがTRPGでの茶番は好きですか?
 茶番に対して色々な考え方があるでしょうが、僕は好きです。正確に言うと茶番ロールプレイは好きです。多少の脱線なら喜んで迎えます。

 もちろんシナリオ崩壊や罵詈雑言のような茶番はゴメン被ります。しかし茶番楽しいんですよね。うん楽しい。

 僕もPLやってるとき、ノリノリなロールプレイをします。なぜやるかと言うと、楽しいからです。ただGMが乗ってくれないと、全然楽しくありません。

 こんなガン無視を何度か経験するうちに

「僕がGMするとき、悪意のない茶番劇には愛をもって積極的に拾っていこう」

 と決めました。
 え?シナリオ解決に関係ない?そんな言葉は「ちょっと楽しい」の前には無意味なのであります。

 と言う訳で今回も、シナリオの解決を目指しつつ、楽しくロールプレイをして行きました。

 例えば狂信者の赤木。いきなり狭間の上司を洗脳しようとします。彼の脳みそにコンピューター教一色に植え付けたのです。僕はそれにたいして

「特に重要なNPCでもないし洗脳されちゃえ。そもそも積極的に動いてくれるのはKPとしても嬉しい」

 ってなもんです。あとこのPLなら引き際を心得てるので安心できる、というのもありました。
 という訳でキャッキャ言いながら、探索者は一人の少女を救うため伊豆まで飛びます。

 んで素敵な部長さんと会い、恒例のお茶会が始まります。はい、怪しさ満点のコーヒーを出されるんですね。
 探索者、絶対に飲みたくありません。アレコレ言い訳をして、何とか場を濁そうとします。

「そんなこと言ったら相手の心証が悪くなるよ。見よ!部長が行う華麗な茶道を(コロコロ)」

 結果、100

「・・・・・・」

 一同、短い沈黙のあと大爆笑!

「え、えっと、これはファンブルですね。部長は上手くお茶が淹れられなかったようです(震え声)」

「ちょっとまったKP!ここは部長が僕達にコーヒーを溢したにしませんか!」

「...あ、なるほど、なるほど」

 うん、そうすればコーヒー飲まなくてすむね。しかも相手に責任を負わせて、イニシアチブが取れそう。

「それじゃあ部長はすってんころりん、中身たっぷりのコーヒーカップを君達に投げてきたよ」

「やっべ!アツ!」
「部長はドジっこなんですね。分かります」

 今まで数々のPCを地獄に落としてきた部長は、ドジっこになりました。



 んではっちゃけた反動か、その後の探索パートでは少し停滞してしまいました。

 どういう事かと言うと、井戸を調べなかったし魔術書も発見できなかったのです。つまり怪しい証拠を見つけてない。このままでは、部長はただのドジっこになってしまいます。

 そして深夜。
 情報が足りないと、探索者は意を決して合宿所に潜入します。

 中庭に入ると、まず目につくのはコーヒーノキ。そしてその大木に寄り添うように居るのは部長です。

 なぜ、この深夜に?
 戸惑う探索者を尻目に、部長は細い指でコーヒー豆をもぎ取ります。そしてそのままパクリ。

「そして部長はクルリと君達に振り向いた。まるで背中に目がついてるみたいに!目星!(コロコロ)」

 結果、100

「......」

 大爆笑!

「やべぇ!部長萌えキャラだ!」
「え、ええと、部長はそのままクルクルと回ってます」
「wwwwww」

 草生えた。

 その後部長は探索者に気づくことなく、寝室に入ります。探索者は邪魔者が居なくなったのを見届け、井戸を調べます。
 そして発見する、井戸の底に隠された乾燥剤。探索者は「なんか水を使えば相手困るんじゃね?」という発想にたどり着きます。
 ただもう少し武器が欲しいとの事で、倉庫へ行き火炎瓶を作成します。

 ここでPLの一人が、午後6時以降はセッションに参加できないと表明。もうあまりリアル時間がないからなのか、ここで一気に勝負をつけることにしました。

「じゃあホースを使って井戸に水を流します」

 流しました。ここで井戸の神話生物が絶叫。部長のボディガードのターニャが中庭へ飛び出してきます。

「やっべ!ちょーやっべ!」

 怒りに狂ったターニアを前に、探索者は命の危機を感じます。だから生き残るために火炎瓶で攻撃!

「ええと、ここで火炎瓶使うと大惨事になりそうなんだけど。。。」

探索者達は、昔ここで起こった悲惨な火事を知ってます。

「そうですが、自分と仲間の命には変えられません」

 確かにその通り。もっともな意見であります。
 こうして探索者達は一斉に火炎瓶を投げ、ターニャを殺害します。そして燃え広がる炎。合宿所は火の海になります。

 合宿所は燃えます。ゴウゴウと燃え盛ります。
 巻き込まれてはかなわんと、探索者はダッシュで逃げます。

「ええと、ここで聞き耳判定お願いします。フヒヒ」

 KPは惨事を目の前にして、少し楽し気です。

「聞き耳に成功した人は、合宿徐から悲鳴混じりの声が聞こえるよ。
助けて!熱い、苦しい!ってね・・・
あの窓の無い特殊な建物。助かる人はまず居ないだろうね。全員、死んだだろうね。

じゃあ自分で殺した女性との絶叫を聞いた人は正気度テストをしようかw」

 ここで七杉が失敗します。

「じゃあ正気度を減らすけど・・・ここはどれ位減るか、七杉さんが決めましょうね。君の良心や責任感から、どれ位が妥当だと思う?(ニヨニヨ)」

「知り合って1日目なんで・・・・0が妥当じゃないですかね」

「あ。はい」

 クレバー。

 という訳で多数の犠牲の結果く、探索者達は誰一人欠ける事無く無事戻ります。
 えかったえかった。




~エピローグ~

 入院してた七杉由香は意識を取り戻します。
 依頼達成、ハッピーエンド。

 しかし事件を解決した探索者一行の元に、とある人物が訪れます。
 部長です。

 部長は探索者一行をジロリと見渡た後し、沈痛な表情を浮かべます。

「合宿所が放火されたわ。犯人は不明」

 目星で100を出した部長は、犯人が誰か分かりません。

「ターニャの頭蓋骨に打撲の痕があった。犯人はターニャを殺害してから放火したみたいね」

「最初はあなた達が犯人だと思ったけど・・・それは無さそうね。だって私はあの日の晩、中庭に居たもの。もしあなた達があの場に居たなら、私が絶対に気付くはず。だって私には・・・不思議な力があるもの。フフフ」

 フフフで一同爆笑。

「犯人は一体誰なのか・・・?誰にせよこの私を欺くとは、只者ではないはず。きっとどこかの組織の者ね。どっちにしろ私に喧嘩を売った事を、死ぬほど後悔させてあげるわ」

「そこであなた達に提案があるの」

 部長は、形の良い眉をキリリと吊り上げて言います。

「どう?私と一緒にみんなの敵を取らない?あなた達は凡人ながらそれなりの人達だから、こうしてお誘いしてるの。報酬も満足できるものを用意するわ」

 探索者達、萌えキャラと化した部長にOKを出します。

「私と一緒に事件を解決しましょう!」

 こうして完全犯罪を行った探索者一行は、無事部長の信頼を勝ち取ったのでした。


めでたしめでたし




 まぁ、めでたしだと思います。
 依頼である七杉由香の意識を取り戻したし、探索者は誰一人欠けてません。火炎瓶を投げたのだって、生き残るためにやむなしなので仕方ないと考えるべきでしょう。

 同じシナリオでも色々な結末がある。
 それって素敵なことだと思います。
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