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【sw2.0】 ザイアの片腕

 今回のシナリオは町の防衛&剣の迷宮。そこで気づきました。僕はSW2.0のシナリオはいくつか作ってるけど、剣の迷宮は一つも作ってないんですね。

 せっかく公式で 【ダンジョン&ハック&スラッシュ】 がお手軽に作れるシチュを用意してくれてるので、これを利用しない手はありません。そこで構想だけあったシナリオを下地にしつつ、剣の迷宮を作ります。
 そのシナリオはウォーハンマーTRPGを想定したホラーちっくなシナリオなんですが、同じファンタジー(?)なので互換性はある(!?)と思います。




 ダーレスブルクの東南にある町、リヒトには悲しい歴史がある。

 リヒトでは領主と民は対立してた。領主にはザイアの神官が、民にはディダンの神官が後ろについてた。両者は刃傷沙汰まで発展したが、それでも一応の解決はした。ただしこりは残ってた。

 ある日のこと、つい最近ザイアの騎士の位(騎士修道)を頂いたばかりの、若い騎士が居た。騎士が希望に胸を膨らませ道を歩いてると、向こうから身なりの良くない男がやってくる。男はすれ違いざまに、騎士の腰に下げてる剣と蹴飛ばした。その剣は騎士の任命を受けた騎士剣だった。神への忠誠と己の名誉を象徴する、命より大切な剣だった。

 激昂する騎士。それに対して男は言った。

「ふん、素手の相手に粋がるな。俺が短刀の一つでもあればお前なんかに負けない。武器があったらすぐさま決闘を申し込んで、お前を切り伏せてやる所だ」

 それを聞いた騎士はますます激昂し、予備のショートソードを男に渡した。男はそれを受け取ると……一目散に逃げだした。騎士は図られたことを知り、必死に追いかけた。だが重い鎧と盾が邪魔をして、とても男に追いつけない。騎士は男を見失った。

 その日以降、騎士の評判は地に落ちた。男は毎晩どこぞの酒場に現れては、騎士から奪ったショートソードを見せびらかし、これは決闘で勝利し取り上げたのだと風潮したのだ。さらにショートソードを騎士本人に見立てて、ひどく侮辱する。ショートソードを紐で縛り天井からつるし、棒でひっぱたきながら

「やいザイアの騎士殿。お主があまりに情けなく命乞いするから特別に許してやったぞ。本当にザイアというのは口だけの臆病者揃いだな。ほら、もう一度おケツをプリプリ振りながら命乞いをしろ」

 役者ぶった口調でそう言う。そのショートソードの鞘には、ザイアの紋章が大きく彫られてあった。

 この見世物は大いに受けた。一部眉をしかめる民も居たが、男のいる場所は治安が良くないところであったし、またザイアの評判は良くなかった。特にザイアの神官に傷つけられた者は、我が事のように喜んだ。

 だがこの見世物も長くは続かなかった。騎士が男の場所を突き止めたのである。
 騎士は男を殺した。周りで見てる観客もコロした。動かなくなった男に目掛け、何度も剣を打ち下ろした。その剣は騎士の誓いを立てた、名誉ある騎士剣であった。

 多くの死体の中、騎士は絶叫した。怒りと悲しみの混じった声で、神を呪う言葉を叫んだ。騎士は血塗れた騎士剣を使い、自害した。躊躇なく、己の喉を一突きした自害であった。だがこの騎士は死ねず、動く死者……アンデットとして蘇った。そして今でもリヒトの民を襲っているのだという。



 というシナリオ。はい、僕の大好物なシチュですね。頭の中がウォーハンマーとクトゥルフで汚染されてます。何というかまぁ、SWというヒロイックなTRPGやってますけど、やっぱりGMの好みが反映されるのです。
 でも一回くらいは 「突然可愛い妖精が現れて冒険者を光の勇者に認定しつつ世界の危機を知らせてくる」 みたいなシナリオも作ってみたいと思ってます。

 それはともかく、ダンジョン物なので敵は多めに用意しました。かつ強いです。
 しかし頼もしいNPCも付けました。それはIB173Pに乗ってる神官騎士LV8です。剣の欠片8つ入ってるので、回復としても壁としても使える頼もしい奴です。

 と言う訳で初戦。

マミーロードLV11×1(剣の欠片11個入り)
リッパーリーフLV8×4

 敵は高レベル魔法使いで剣の欠片11個入ってるけど、楽勝だよね?ね?

 いや本当に楽勝でした。欠片入りマミーロードは2Rで散ってしまいました。ブリザード一発放っただけで死にました。鎧貫きグラップラー6回攻撃でアッサリ逝ってしまいました。

 むむ、このパーティーの強さは留まる事を知らない。もう同レベルモンスターでは相手になりませんね。

 じゃあ次は、もっと楽しめるモンスターを出したいと思います。

二回戦目

パンジステークLV10×2

 魔法使えなくて雑魚いですが、こいつ部位が多いんです。(しかもコア無し!)
 擬態して不意打ちしてくるし、射程20Mあって後列にも攻撃してきます。最近パーティーの後衛が暇そうにしてるので、ちょっとしたサプライズですね。僕ってなんて素敵なGMなんでしょうか……。

 そして戦闘開始。擬態を見破れなかったPCは不意打ちを食らい、無防備な後衛にもガッツリ攻撃が行きます。
 後列の「死ぬ!ナンデ!」という悲鳴交じりの言葉は、僕の耳に湖畔のせせらぎみたく聞こえます。思わずウットリとしてますが、それも長くは続きませんでした。

 何とパンジステークが、ソーサラーの制御ファイアボール拡大数で、アッサリやられてしまったのです。

 驚かせたのは最初だけ。しかも後衛だけ。前衛は余裕綽々。攻撃よけるし万一当てっても痛くない。
 ああ、また簡単にやられちゃった……。

 でも僕は、不敵な笑みを浮かべてました。
 くっくっく。勇者たちよ、安心するのは早い。こちらはもっと恐ろしい敵を用意してるのだ。

 心の中で悪の組織の真似をしつつ、シナリオを進めていきます。



 ドアを開けると、そこは元ザイアの聖堂。正面右にはオルガンが置いてあり、聖歌が聞こえます。
 ただ歌ってるのはパンジー×2と、輪になって踊ってるフレイミングゴースト×4です。アアアー!とかアヅイー!とかの絶叫じみた聖歌(?)が聞こえてきます。

 いざ戦闘!先手取った!これで勝負あり!?
 いえ、PCが死にました。ここまで大活躍のグラップラー君が死にました。それも蘇生不可の状態で。

 単発シナリオでなく、キャンペーンのPCが死亡したという悲しい事故。それは一体何故起きたのか?

原因その1:フレイミングゴーストの硬さ
妖炎の体は、魔法ダメージを半減/無効化します。すなわちガンと魔法に強い耐性を持ってます。火力はグラップラー頼りになり、フレイミングゴーストの前衛を突破するのにとても時間がかかりました。

原因その2:パンジーの魔法
パンジーはHPが無く柔らかいけど、LV9の魔法を2回撃ってくる強力なアタッカーです。ただ魔法誘導が無いので、まともな攻撃は出来ませんが。
しかしご安心あれ。マジシャンの魔法があれば、魔法誘導を付ける事が出来ます。これで強力な魔法をブッパできます。やったね!

原因その3:ダイス目
PCがフレイミングゴーストを消すためイクソシズム掛けたけど、達成値足りませんでした。その他フレイミングゴーストの乗っ取りも抵抗できませんでした。そして何より!GMのダイス目が荒ぶりました。
威力40で2回クリティカルだして、グラップラーの生命点が一気にー20になりました。

原因その4:思わぬコンボ
皆さん知ってます?フレイミングゴーストに取り付かれた状態で死を迎えると、蘇生不可なんですってね。しかも死んだPCは、フレイミングゴーストとして蘇ってしまうんですってね。僕はその事実を、頭の片隅に追いやってました。
哀れグラップラー君は、取り付かれた状況で死亡したのです。

原因その5:雰囲気で持って来たエネミー
聖堂でパンジーが絶叫しながら歌ってたら面白そう。しかもフレイミングゴーストが手を取り合いながらグルグル回ってたら、もっと面白そう。
そんなノリで持ってきたエネミーなので、戦闘バランスが杜撰になってました。いや強力なNPCが居るから何とかなるんじゃないかなーとか思ってたんですが、なりませんでした。


 以上のような原因があり、グラップラー君は死亡したのです。
 敵がぬるいなーとか悪の組織の真似をしても、グラップラー君が死んだときはかなり動揺しました。いやそれ以前に、毎ターンにバルキリージャベリンが4本突き刺さる状況に、あ、駄目かもしれんと手が震えてました。



 死んだPCの代わりに、新しいPCが来ました。ただ時間の都合上、コピーPCです。設定は兄弟子との事。兄弟子とは言ってるけど、女のPCです。
 大変だったけど、パーティーが華やかになったのはせめてもの救いでしょうか。



 辛く悲しい別れを経験しながらも、何とかシナリオクリア。

 ラスボスはLV12で剣の欠片16本(!?)入れてたけど、アッサリやられてしまいました。僅か2Rで。
 やっぱりSW2.0って、モンスターLVは当てになりませんね。例え低レベルの敵でも、魔法使えて数が多い方が脅威です。今回はそのことをハッキリと理解しました。

 ハッキリと理解した所で今回のシナリオは終了。一緒に遊んだ皆さん、ありがとうございました。
 また次回もよろしくお願いします。
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