ソードワールド2.0 > 【sw2.0】 孤島の蛇鬼 中編

【sw2.0】 孤島の蛇鬼 中編

前回の続き

 天高く七色の狼煙を上げたPC一行は、目的地の漁村にたどり着きました。一見は人影の少ない萎びた漁村ですが、その姿は仮初めの物で、悪どい海賊のアジトになってるらしい。今回の目的は、それを調査して悪事の証拠を掴む事です。

 漁村に入ったら、さっそく村の役人がお出迎えします。その名もアクダイ・カーンなるふざけた名前の役人です。どうみても仲良くなれません。敵です。

 というのもこれは、GMが意図したものです。探索シナリオであまり証拠を出し惜しみすると、PLがゲンナリしたり、また逆にストレスから手当たり次第破壊活動を行う恐れがあります。それを防ぐためにも、証拠は適度に分かりやすく、そしてNPCの役割分担は曖昧にせずハッキリ!を心がけてます。

 さてアクダイ・カーンは、早速PCに賄賂を渡します。そしてこの漁村には何も怪しいところはないので、私たちの接待を受けたらすぐにお帰りくださいと、お尻をプリップリ振りながらお願いをします。もちろんPCはこんなお願いを無視して、すぐに調査を開始します。

 ここからはよくある探索シナリオです。GMが用意した場所

村長宅、廃屋、漁業倉庫、船着き場、 民家……

 等の場所に行けばイベントが起こり、調査を得て悪事の証拠の断片が手に入ります。そうして全てのイベントを起こせば、やがて言い逃れのできない決定的な証拠が手に入るのです。

 調査の間もアクダイ・カーンはしつこくPCに付きまとい、哀れな声を上げながらお尻をプリップリ振ります。そして帰ってください、帰ってくださいと泣きつきます。正直このロールプレイは楽しかったです。GMが。

 そして徐々にアクダイ・カーンの余裕がなくなり、PCに露骨な裏切りを進めてきます。焦ってる証拠です。超ピンチ。

 と言う訳で、あとちょっとで調査終了ですね。証拠を掴んだら、アクダイ・カーンは白を切り続けるのは不可能と悟り、手下呼んでPCに戦闘を挑みます。

 ああ、美しきかな。水戸黄門式探索シナリオ。

「出会えー!出会えー!こやつ等は帝国の役人を騙る偽物ぞ。斬れ、切り捨てい!」

 というような感じで戦闘に入る予定です。まさに悪代官そのもの。

 それでは戦闘……
 戦闘に、なるハズだったのですが、ここで思いもよらぬ事になりました。なんとPCの一人が、アクダイ・カーンの裏切りに乗ってしまったのです!

 おそらくですが、そのPCはアクダイ・カーンに接近し、もっと情報を集めようと画策したのだと思われます。だから賄賂を受け取ったり、裏切りを進められた際も、それに乗っかるフリをしました。

 その結果、PCは二つと無い武器をアクダイ・カーンに渡し、人気の無い廃屋で待機したのです。これから戦闘が起きるのを知っているのに。恐ろしい敵がPCを排除するため、ここへ向かってきてるのを知ってるのに。

 さて、一体どうなってしまうのでしょうか?それはGMにも分かりません。当時は「どうなるんだろう?」と胸をバクバクさせてセッションしてました。いや本当に。

 ……本当、どうなるんでしょう。

次回に続く
スポンサーサイト

管理者にだけ表示を許可する