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【sw2.0】 孤島の蛇鬼 後編

前回の続き。

 敵に武器を渡し、単独行動中という楽しい目に遭ってる裏切り者のPC。本当、貴方は輝いてました。

 そしていよいよ始まる戦闘。ここでGMはぶっちゃけます。

「ええと、思いもよらない展開になりましたが、このままで行こうかと思います。このままで行くというのは、エネミーバランスの調整をせずに、戦闘をするという意味です」

「PCが一人欠けてることは承知してます。だがそうなったのには、そこに至るまでの決断と、それに相応しいドラマがあったからです。それは素晴らしいもので、僕はそれを大事にしたい」

「ええとですね、全滅しても殺されずに捕虜になるんじゃないかなぁと思います。でもたまにはそう言うシナリオも、いいもんですね。あ、生死判定の時にピンゾロは振らないで下さい

  GMこんな糞みたいなことを言いながら、ウキウキとエネミーを配置します。

タロスジャガーノートLV11 ×2
アンビデクストリアスLV11 ×2
邪教の高司祭LV10 ×1

 強い、強いねー。それもPCが全員揃ってる時を想定したエネミーだから、一人欠けた状態ではまず勝てないと思います。じゃ、戦おっか。(無慈悲)

 んでPCは先手をとって攻撃を仕掛けます。そりゃもう全力で仕掛けました。一体でも敵を減らせばその分被弾を減らせますんで、持てる力の全てを攻撃に割り振りました。

 そんで1ターン終了。何と……一体の敵も倒せませんでした。
 PLはその事実に驚愕し、ああもうこれ負けたなと、葬式ムードに入ります。

 うう、暗いなぁ。暗いけど、しっかりとやらなきゃ。しっかりと、PCを殺さなきゃ。

 そして敵の、嵐のような反撃が始まります。
 タロスの攻撃は【イグニスの業火+薙ぎ払いⅡ】。炎を纏った剣で、あっと言う間に前衛がボロボロになります。やばい、やばいがまだまだ終わりません。
 真の恐怖はタロスでなく、アンビデクストリアスの六回攻撃にあります。剣三回、銃撃三回の攻撃は、高レベルのファイターとて無事にはすみません。だが連続攻撃なので、一度でも避ければ追撃はありません。ここは何としても避けてもらわなければ。

 まぁそう都合よくは行かないんですが。ビッシビッシあたります。
 ああ、もう駄目ぽ。

――ええと、ここからPCは敗北して捕虜になる。そしたら蛇鬼の島へつれていかれて、そして……。

 戦闘のダイスを振りながら、シナリオの修正をしてました。楽しいやら悲しいやらで、頭と胸がパンクしそうです。

 でもですね、でもですよ。皆さんも、いやGMやってる人なら経験ありません?

 GMのダイスでPCがボコボコにされてるじゃないですか。そして場の空気がどんどん重くなるじゃないですか。葬式ムードを通りこして、ジェノサイドムードになってるじゃないですか。

 これね、続けるの勇気いりません?黙々とダイスを振り、PCを殺すのは勇気いりません?事故でなく故意でPC殺すのって、凄いストレスになりません?

そして僕は
続ける勇気を持てませんでした。

 場の空気に委縮してヘタレたGMは、今まで沈黙を守って同行してきたNPCを、突如参戦させます。そして回復魔法。傷ついてたPCのHPが、一気に20点ほど回復しました。

 このあからさまな助太刀に、場の空気は更に重くなります。「うーん」「何だかなぁ」と言うPLの(心の声)が、僕に聞こえてた気がします。

――皆のもの、すまぬ、すまぬ。

 PCを殺しかけてはすまぬと謝り、強引に助けてはすまぬと謝る。今回はすまぬすまぬのセッションです。

 こうしてすまぬの力で敵を撃破したPCは、アクダイ・カーンを尋問し、恐るべき秘密を聞きます。この秘密を聞いたPCは、こうしてはおれぬと、蛇鬼の島と呼ばれる島へ船を出します。

 蛇鬼の島・・・それはどんな勇敢な船乗りでも避けて通るという、恐怖と混沌の島です。そこで何が起きるのかは、また別の機会に。

 と言う訳で今回のセッションは終了。皆さん、ありがとうございました。また次回もよろしくお願いします。

おしまい

次:総括
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