システムはウォーハンマー4版。シナリオはライクランド綺譚から 執着は身を滅ぼす を使用。なぜこのシナリオかと言うと、僕が好きな奴が出てくるからです。
ウォーハンマー、楽しいけどPC作成は少し大変です。特にルールブックが人数分無いなら尚更で、GM一人で対応するのはかなり大変。
そういう時あったら便利なのがサンプルPC。でも基本ルルブにサンプルPCが無いというあんまりな具合ですが、発売してからしばらくして公式HPで発表されます。とても有難いので、今回はこれを利用してセッションします。

PL:Yさん
選んだPC:スレイヤー
PL:Tさん
選んだPC:魔術師
PL:おろぽん
選んだPC:商人
PL:みきぷ
選んだPC:兵士
このサンプルPCは、初期作成から2200点もの経験値を積んでる中級PCです。結構強い……けど未だに初期キャリア。早くキャリアアップしたいですが、悲しい事に装備品がありません。
スレイヤー「キャリアアップしたいけど、グレートアックス買うの無理ぞ。スレイヤーの信用度は物乞いレベルぞ、金ないぞ」
と言う訳で沢山依頼をこなして、お金を貯めましょう。
以下、ネタバレあり。
以下、ネタバレあり。
GM「ぶりゅ!ぶりゅる!ぶりゅりゅりゅる!うんちいっぱいだぞ!!うんちだぞ!」
GMは 第一幕:恐怖に凍り付いた野心のシーン を迫真の演技で演出してます。しかしふと素に戻って
GM「あの、すみません。本当にこんな描写なんです。ウォーハンマーって不衛生な描写が多くて、少しだけ下品なんですね」
ぶりゅ、と余計な語尾をつけて謝ります。綺麗で衛生的なクトゥルフとは別物なゲームです。
そんな汚いシーンを終えて、PCは依頼人のトーマスから依頼を受けます。
PC「別にいいけど幾らくれるん?」
そうだよね、依頼料気になるよね。でもごめん。シナリオには依頼料が書いてないのよ。いや本当に書いてないの。どこを探しても書いてないの。
GM(相変わらず洋物シナリオって分かりにくいな。依頼料書いてないし、それにP26にいきなり出てきた愛しのハーピーって誰だよ?思わず読み返したぞ。前置き抜きであだ名を出しても分からんし、人物紹介無しで登場人物出すし……ブツブツ)
ブツブツ言いながら即興で依頼料を決めます。ずばり金貨1枚。結構高いんじゃないでしょうか?(そうなの?)
PCは快く依頼を受けて調査を開始します。スグにチーズ屋へ行き、地下室が怪しいと睨みます。んで夜になって忍び込みます。ここら辺はとてもスピーディーですね。
PC「鍵開け?そんなのないからドアぶっこわすも!」
そう、このウォーハンマーというゲーム。他のゲームじゃ当たり前の開錠技能がとても貴重なんです。持ってるキャリアは殆どありません。扉はぶち壊すのみです。(いいんですかね?これで)
PCは人のいないタイミングを見計らい、ドアを破り地下室へ行きます。
そこには、ハードタイプのチーズで作られた彫像がありました。そしてその彫像から……正確には、彫像の後ろにある穴から、とても優しい女の声が聞こえます。
「愛しい人、警備隊長さんは私がおすすめしたチーズを気に入ってくださった?」
いきなり聞こえた声にPCは悩んだ後、店主の声真似をして対応します。判定は成功し、女の声は店主と勘違いしたまま話を進めます。
女の声の正体は、店主の奥さんです。ただし奥さんは既に亡くなってますが……。
PC「ふーん、これは奥さんの声を騙る偽物だな。こいつやっつけたいなぁ。そうだ、チーズでおびき寄せよう」
チーズをプレゼントするよとPCが提案します。チーズを貰えると知った声の主……邪悪なスケイブンは、目の色を変えてチーズをねだります。
「チーズ欲しいわ!沢山でいいわ!私の体はモールの元にあるけど、実はチーズだけは食べれるの!早くよこせでちゅ!」
PCは臭そうなチーズを彫像の下へ置き、地下室から出た振りをします。スケイブンは腹の虫を泣かせながら穴から出てくる……ズドン!残念、穴の前のPCが待ち伏せしており、スケイブンは頭を割られて死んでしまいました。
PCはスケイブンの死体、及び地下室に会った怪しい薬を証拠品として持ち去り、依頼人へ渡します。証拠を渡された依頼人は「あのチーズ屋が犯人で間違いない!」と警備兵に通報して、チーズ屋の店主は捕まります。
裁判の結果、チーズ屋の店主は火炙りになりました。火炙り実行当日、足元に薪を積まれた店主は、涙を流しながら叫びました。
「本当なんだ!死んだ女房が生き返ったんだ!愛の奇跡なんだ!」
足元から上がる煙に咽ながら、店主は何度も叫びました。
おしまい
冒険の合間
GM「稼いだお金は運用しないと全部なくなります。いや本当に」
と言う訳で冒険外活動の時間です。今回は2回行います。みんなお金が無いので、全員が収入を行います。
GM「サンプルPCの兵士は元貴族だから黄金級?それは強い」
他のPCが貧困であえいでるのに、兵士のPCは楽々金貨2枚を手に入れて盾を買います。恐ろしい格差社会で、何故かGMは泣きたくなりました。
スレイヤー「グレートアックスまで道が長いのぅ。貧乏は辛い」
貧乏の辛さに、僕とスレイヤーは一緒に泣きました。
おしまい
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