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【ウォーハンマーTRPG】 溺れるなら共に 【ライクランド綺譚】

 今月も楽しいTRPGの時間です。楽しいので、ウッキウキで皆に語り掛けます。

GM「さて、毎度おなじみのウォーハンマーTRPG。今回のシナリオ名は【溺れるなら共に】という、何か水気の多そうな名前となってます」

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 ここで一旦間をおいて、恐る恐るPLに問いかけます。

GM「所で皆さん……水泳技能は持ってますか?」
PL「水泳?水泳って上級技能ですよね。持ってないです」
GM「持ってない!え?全員、持ってないの!!」

 僕は小刻みに震えはじめ、再びPLに問いかけます。

GM「……それなら、基本技能である船漕ぎはどうですか?誰か技能を振ってますか?そんで出来ればドカーンと沢山振ってますか?」
PL「船漕ぎですか?それなら初期値ですね」
GM「え”え”!初期値!さては皆さん!戦闘技能や探索技能ばっかりに振って、船漕ぎ技能は見向きもしなかったんですね!」
PL「んなの見向きもしねーよ」

 それを聞いた僕は、手の平で顔を抑えました。そうして 苦しい、溺れる、ああ、溺れるなら共に…… という今回のシナリオ名を唸ります。

 ……何かというと、これはセッション開始前の茶番です。寂しがりやな僕は、時折こんな奇妙な言動で人目を引こうと一生懸命頑張ってます。まぁ場合によっては、シナリオとはまるで関係ない茶番もしたりするんですけどね。例えばハブの物真似とか。

 と言う訳でウォーハンマーTRPG、溺れるなら共にのセッションを始めます。
















以下、ネタバレあり。


以下、ネタバレあり。
























 オープニングの戻ってきたボートのシーンから。

GM「さて、非常に奇妙な状況なので<知覚>テストを行って下さい。成功したなら、人型の何かが皆の乗ってるボートに乗り込もうとしてるのに気づきます」

 さっくり成功したので、ゾンビによる不意打ちは無し。このままゾンビとの戦闘に行こうかと思ったけど、僕はセッション前にやった茶番を思い出しました。

――そーいや船漕ぎ技能云々言ってたな。ちょっとここでロールさせてみよう

 僕は思い付きでの<船漕ぎ>技能を要求します。これに対して筋力自慢のスレイヤーが、見事に成功させました。

GM「はい、スレイヤーの振り下ろしたオールの一撃により、ボートに乗り込もうとした謎の人型は川の中に落っこちました。そんで必死に漕いで無事に川岸まで辿り着けました」
PL「オールでぶん殴るのは<船漕ぎ>なのか?」

 PLの突っ込みを華麗にスルーして、想定されたゾンビとの戦闘は無くなりました。まぁたったのゾンビ一体と無理やり戦闘させても面白くないので、これでOKとします。(ゾンビが10体くらい居たのなら強制的に戦闘をさせたのですが)

 こうしてPCは管理人のハーフリングと一緒に、宿に逃げ込みました。んで勘の良いPLは

「あ、これは屋敷を探索するシナリオなんだな」

 と理解して、颯爽と探索に乗り出します。

PL「GM、⑤の金庫にはどれ位入ってる?」

GM「(金庫の事は何もシナリオに書かれてないんだよね)ええと金庫ですが、すっからかんですね。きっと管理人のハーフリングが、全てのお金を食べ物とタバコに変えてしまったんでしょう。非常にハーフリングらしいですね」

PC「ここは料金所も兼ねてるんでしょ。お金が無いと不味いんじゃないの?」

GM「(ふへへ、知らないなー)んー、そこはハーフリングですから。困った事があったなら、親しい友人からちょっと借りればいいだけです。はい、無断でちょっと借りるだけ」

 そんなアドリブで、僕はハーフリングの名誉を地の底に叩き落しました。ハーフリングさんごめんなさい。



 それからしばらくして……。

 スレイヤーは勇気を出して、たった一人で中庭に飛び込みました。そこで大鳥の群れに襲われ戦闘になるのですが……なんとスレイヤーが無傷で勝利したのです。と言うかワンパンで倒しました。

GM「(あれ?これじゃ古代語の習得できないじゃん。困ったなぁ)」

 でもまぁいいかの精神でシナリオを進めます。と言う訳で以後は様々な怪奇に遭遇するも、何か良く分からない叫び声をあげるおっさん蛮族を眺めるだけになります。これでは情報不足になるかと心配しましたが、イベント【悪夢の幻視】で見事に地下墓の存在を突き止めます。

 PCは地下墓に潜り込み、そこでミイラになった族長と会うのですが、さぁ困った会話が出来ない。
 GMがアドリブで何とかします。

GM「偉そうな格好をしたミイラが、人間の兵士に手招きしてるよ」
PC「あい行きます」
GM「するとミイラは君の手を取って、鋭い刃物でピッと切り付けてきた」
PC「ちょ、おい!」
GM「でも!そうすると!ミイラの言葉が理解できるようになったよ!」

 こうしてミイラと会話できるようになったPCは、まず何より話し合いを望みます。いきなり攻撃とかしません。

PC「なるほど、この水漏れを無くせばいい訳ですな。それなら業者に頼めば(ここで職人と言わず業者と言ってしまうのは社会人あるある)解決しますぞ。ただ、幾らか実費が要りますが……」

 PCは交渉技能により、ミイラからお金を引き出すことに成功しました。んでミイラと雨漏り修理の約束をして、この恐ろしい惨劇から無事に生還したのです。

GM「はい、水漏れを修理して無事にシナリオ終了です。お疲れ様でした。今回も話し合いと約束による、優しいTRPGになりましたね。戦闘で解決しないのが、ウォーハンマーって感じですね」

 GMの頭が多少バグってるように見えますが、いやバグってるのかな?ああもう優しいコーンのデーモンが召喚されるシナリオとかないですかね?



 と言う訳で今回のシナリオは終了。皆さん、お疲れさまでした。
 んで次回はちょっと指向を変えて、少しだけ暴力のありそうなシナリオにしてします。暴力なんて!ウォーハンマーらしくない!と思ってるかもしれませんが、ウォーハンマーの良い所は多種多様なシナリオにあるのです。たまには戦闘もいいものでしょ?
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